Love the darkness -3-
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車のスタンドをやっつけてパキスタンに向かっていた。
窓の外は荒れた山道と広野が続くばかりでとっくに飽きちゃった。
昼寝するには道がガタガタだし車の中はぎゅうぎゅうすぎる。
さっきの戦いを思い出したらため息が出てしまった。
(あれで良かったのかなー……)
私なりに〈darkness〉で落っこちそうになった車を支えたり、ボディスーツみたいにしてみんなのダメージを減らしたりしてみたけど、もっとみんなの役に立つ戦い方ができたんじゃないのかなー。
考え始めるときりがなかった。
承太郎が燃やされそうになったときだって、先に動けてたら〈darkness〉で体を覆って周りの酸素を遮断することとか出来た…んじゃないのかな?
「いてててて……」
ポルナレフが肩を押さえてる。運転出来てるとはいえ、病院につくまでは戦いの傷が痛むよね。
「大丈夫か、ポルナレフ」
後ろからジョセフが声をかけた。
「ああ、平気だぜ。俺よりこのランクルが動けなくなる方が先かもな。スピードも出ねぇしガタガタだ」
「逆にあれだけの衝撃を受けてまだ走っておるとは……トヨタの車はすばらしい」
ジョセフが唸っている間に私は窓を開けて少し外に身を乗り出した。車の下には当たり前だけど影がある。
「車酔いか?落ちても知らねぇぞ」
さっと承太郎が私の背中の服を掴んで固定してくれる。
わかってるの。口は悪いけど優しいことなんて。
私と反対側の承太郎の隣には合流したお姉さんが隙間なく座ってる。
わかってる。承太郎が優しいのは私だけにじゃないってことも。
「……〈darkness〉」
車の影に向かって手を伸ばした。私のスタンドが発動して車の下に潜り込む。
「おっ、おっ?ぉおおぉお?!」
ポルナレフが慌ててハンドルをしっかりと握り直した。車がスピードを上げたから。私の〈darkness〉で車のパワーを影に上乗せした。
「お前か、リカ」
席に座り直した私に承太郎がやれやれだってため息をつく。
「早く病院に着いてほしいから」
「事故らなけりゃな」
むすっとしてる承太郎の顔色を盗み見てたら、ポルナレフが前から私を少し振り返った。少年みたいに目が輝いてる。
「リカ!すごいじゃねぇかお前のスタンドは!運転も楽になるし最高だぜーッ!!」
その笑顔にどきっとした。さっきまで私は自分のスタンドの扱い方に悩んでいたから、直球で褒められて嬉しかった。
「ほ、本当?ほんとにそう思う…?」
「ああ!マジに最高だ!お前のサポートがあったらこの旅も楽勝かもなぁ〜」
「……ありがと」
私もポルナレフがいてくれてよかったって思った。いつも旅を楽しいムードにしてくれるから。
「嬉しい」
照れくさいけど嬉しかったから下を向いて笑った。顔を上げたらみんなが私を見てた。
「…わしらを代表して何か言うことはあるか?花京院」
「ええ。リカは非常に可愛らしいです」
「Oh, my gosh……わしがあと50年若けりゃなぁぁ」
頭を抱えてジョセフがぶつぶつ言ってる。
反対にポルナレフは嬉々として親指を自分に向けた。なんだか勝ち誇った清々しい顔だった。
「残念だったなジョースターさん!俺なんか5年したらリカとデートする約束いでっ!?いででででで!!?」
急に悶絶し始めたポルナレフにみんなぎくりとして動きを止めた。
ドス!と音を立てて承太郎が後ろから運転席のシートを蹴り付けていたからだった。さらにぐりぐりと後ろからシート越しにポルナレフの背中を押している。
「や、やめろー!?何してやがる承太郎!」
「おっと、悪いな…この人数じゃどうにも窮屈でよ」
確かにちょっと狭い。承太郎の体がずっと私に触れている。みんな体が大きいから大変そうだよね。
「……私のりくんのとこに行こうか?」
「はぁ?」
助手席でスレンダーなのりくんの足の間にでも座ろうかな。よく考えたらその方が楽そう。
思いついたまま提案したら承太郎にすっごく不満そうな顔された。わけわからんって顔に書いてある。
「いや、リカ……僕もちょっと、傷が痛むから……ごめん……」
「…ふられちゃった」
のりくんはなんだか汗をかいている。よっぽど痛いのかな。早く病院に着きますように。
承太郎は「けっ」って舌打ちしてから私を引っ張って足の間に座らせてくれた。承太郎の匂いと心臓がどきどきしてるのが伝わってきて安心する。
「いいなーリカってば!ずるいんだー」
お姉さんが羨ましがってるのを聞いて、ちょっと嬉しくなってしまった。
窓の外は荒れた山道と広野が続くばかりでとっくに飽きちゃった。
昼寝するには道がガタガタだし車の中はぎゅうぎゅうすぎる。
さっきの戦いを思い出したらため息が出てしまった。
(あれで良かったのかなー……)
私なりに〈darkness〉で落っこちそうになった車を支えたり、ボディスーツみたいにしてみんなのダメージを減らしたりしてみたけど、もっとみんなの役に立つ戦い方ができたんじゃないのかなー。
考え始めるときりがなかった。
承太郎が燃やされそうになったときだって、先に動けてたら〈darkness〉で体を覆って周りの酸素を遮断することとか出来た…んじゃないのかな?
「いてててて……」
ポルナレフが肩を押さえてる。運転出来てるとはいえ、病院につくまでは戦いの傷が痛むよね。
「大丈夫か、ポルナレフ」
後ろからジョセフが声をかけた。
「ああ、平気だぜ。俺よりこのランクルが動けなくなる方が先かもな。スピードも出ねぇしガタガタだ」
「逆にあれだけの衝撃を受けてまだ走っておるとは……トヨタの車はすばらしい」
ジョセフが唸っている間に私は窓を開けて少し外に身を乗り出した。車の下には当たり前だけど影がある。
「車酔いか?落ちても知らねぇぞ」
さっと承太郎が私の背中の服を掴んで固定してくれる。
わかってるの。口は悪いけど優しいことなんて。
私と反対側の承太郎の隣には合流したお姉さんが隙間なく座ってる。
わかってる。承太郎が優しいのは私だけにじゃないってことも。
「……〈darkness〉」
車の影に向かって手を伸ばした。私のスタンドが発動して車の下に潜り込む。
「おっ、おっ?ぉおおぉお?!」
ポルナレフが慌ててハンドルをしっかりと握り直した。車がスピードを上げたから。私の〈darkness〉で車のパワーを影に上乗せした。
「お前か、リカ」
席に座り直した私に承太郎がやれやれだってため息をつく。
「早く病院に着いてほしいから」
「事故らなけりゃな」
むすっとしてる承太郎の顔色を盗み見てたら、ポルナレフが前から私を少し振り返った。少年みたいに目が輝いてる。
「リカ!すごいじゃねぇかお前のスタンドは!運転も楽になるし最高だぜーッ!!」
その笑顔にどきっとした。さっきまで私は自分のスタンドの扱い方に悩んでいたから、直球で褒められて嬉しかった。
「ほ、本当?ほんとにそう思う…?」
「ああ!マジに最高だ!お前のサポートがあったらこの旅も楽勝かもなぁ〜」
「……ありがと」
私もポルナレフがいてくれてよかったって思った。いつも旅を楽しいムードにしてくれるから。
「嬉しい」
照れくさいけど嬉しかったから下を向いて笑った。顔を上げたらみんなが私を見てた。
「…わしらを代表して何か言うことはあるか?花京院」
「ええ。リカは非常に可愛らしいです」
「Oh, my gosh……わしがあと50年若けりゃなぁぁ」
頭を抱えてジョセフがぶつぶつ言ってる。
反対にポルナレフは嬉々として親指を自分に向けた。なんだか勝ち誇った清々しい顔だった。
「残念だったなジョースターさん!俺なんか5年したらリカとデートする約束いでっ!?いででででで!!?」
急に悶絶し始めたポルナレフにみんなぎくりとして動きを止めた。
ドス!と音を立てて承太郎が後ろから運転席のシートを蹴り付けていたからだった。さらにぐりぐりと後ろからシート越しにポルナレフの背中を押している。
「や、やめろー!?何してやがる承太郎!」
「おっと、悪いな…この人数じゃどうにも窮屈でよ」
確かにちょっと狭い。承太郎の体がずっと私に触れている。みんな体が大きいから大変そうだよね。
「……私のりくんのとこに行こうか?」
「はぁ?」
助手席でスレンダーなのりくんの足の間にでも座ろうかな。よく考えたらその方が楽そう。
思いついたまま提案したら承太郎にすっごく不満そうな顔された。わけわからんって顔に書いてある。
「いや、リカ……僕もちょっと、傷が痛むから……ごめん……」
「…ふられちゃった」
のりくんはなんだか汗をかいている。よっぽど痛いのかな。早く病院に着きますように。
承太郎は「けっ」って舌打ちしてから私を引っ張って足の間に座らせてくれた。承太郎の匂いと心臓がどきどきしてるのが伝わってきて安心する。
「いいなーリカってば!ずるいんだー」
お姉さんが羨ましがってるのを聞いて、ちょっと嬉しくなってしまった。