Love the darkness -3-
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アヴドゥルが死んだ。かと思った。
たくさん血を流して倒れてるのを見た時は絶望したけど、ギリギリ一命を取り留めていた。
スピードワゴン財団の手厚い治療を受けてるから、きっと大丈夫。なはず。すぐにまた会える。一緒に旅ができる。私に小言を言いながら…いつも見守っていてくれる…。
「うっ…うっ……ひっく」
アヴドゥルは生きてるのに、倒れてる姿を見たらショックすぎて、なかなか気を取り直すことが出来なかった。
「いつまで泣いてんだてめー」
「いや、いいんだ承太郎…当たり前だ。すまねぇ、リカ……本当に……俺が、俺が不甲斐ないばかりに…っ!」
「……。」
アヴドゥルが生きてるのを知ってる承太郎と知らないポルナレフの間に温度差がある。
「いいの…大丈夫。ポルナレフとのりくんが、仇は討ってくれたから…」
ほんとはアヴドゥル生きてるのに、ポルナレフがこれ以上罪の意識に苛まれるのは可哀想。そう思ってフォローするけどやっぱりアヴドゥルのことが心配で不安で、すぐには涙は止まらなかった。
「これを使って、リカ」
のりくんがハンカチを貸してくれる。ちょっと顔を上げた私を見てジョセフがテーブルを叩いた。
「やはり……この旅は、危険すぎるッ!また同じようなことが起こったら…この子には到底耐えられるものではあるまい……!!リカ、やはりお前は帰るべきじゃ…ホリーと日本で、わしらの帰りを待つべきだったんじゃ!」
「悔しいが…俺もそう思うぜーッ。もしまた、あんな風に騙し打ちされるのがリカだったらと思うと…俺は今度こそアヴドゥルに顔向けできねー!」
しまった。ちょっと泣きすぎたかもしれない。だって旅のストレスもあって。
ジョセフは元々私がついてきてるのしぶしぶ許してくれてたんだった。ポルナレフは…アヴドゥルが死んだと思ってるから…そう言うのも仕方ないけど…。
「2人の気持ちはわかるが……リカも妹と両親のために覚悟を持ってここにいる…。それに、リカがいなくなったら彼女の影に保管してある僕らの荷物やお土産はどうするんです?誰が運ぶんですか?」
ジョースターさんもポルナレフも調子に乗ってけっこうたくさん詰め込んでますよねぇ?
「「………。」」
のりくんもアヴドゥルが生きてるの分かってるからツッコミが現実的だ…。一瞬ジョセフとポルナレフの動きが止まった。身に覚えがあるんかい。
「と、とにかく!わしはもう、この子が辛そうにするのを見てられんッ」
ジョセフがまたテーブルを叩くから私は焦った。
「だ、大丈夫よジョセフ、ポルナレフ……私ちゃんと受け止めてるから…!」
勢いよく手を振ってたらその手を掴まれた。
承太郎だった。椅子から立ち上がると同時に私を小脇に抱えていつもみたいに「けっ」って顔してる。
「おいジジィ。てめーの過保護は知らねぇがこいつは連れていくぜ。これからもこの旅にな」
「承太郎!お前リカが心配じゃないのか!」
「心配…?こいつが心配してくれって頼んだのかよ。だいたい、日本に1人でいさせる方が危険だぜ。いつDIOの仲間に狙われるかわからねー。もしかしたら俺たちと別れた途端襲われるかもな。それなら俺たちと一緒にいて危険な時は身を潜ませるって方がよほど現実的だぜ」
横でペラペラかばってくれるのは嬉しいけど、体がずっと浮いてる…。
承太郎の腕は逞しくて熱くて私のお腹にめり込んでる。ちょっと変な感じがした。
「じゃが承太郎…!この子はようやく10歳になるところなんじゃ…こんな残酷な旅を経験させて、将来まで蝕んだら…!」
「…そうなったら。…責任は取るぜ。てめーそんなことも考えてなかったのか」
ギラ、って承太郎の目が鋭くなって、みんなしーんってなってる。
黙りっぱなしだったのりくんとポルナレフは口を半開きにして変な汗をかいていた。
「…せ、責任?」
「責任って…え?…そーいう?」
「……後継人のくせに呆れるぜ」
そのまま承太郎はみんなに背を向けた。
私を小脇に抱えたままずんずん離れていく。
「ま、待て承太郎!わしは許さんぞッ!!もちろん、アヴドゥルもなぁッ!!」
ジョセフがガタガタと音を立て、残る2人に止められていた。
「冷やしとけ。お岩さんかよ」
「お岩さんってなーに?」
「…日本の勉強をしとかねーとな」
「私日本好きだよ」
「そりゃ良かった」
承太郎はお店の人に氷をもらってから、泣き腫らしてる私の目を冷やしてくれた。
たくさん血を流して倒れてるのを見た時は絶望したけど、ギリギリ一命を取り留めていた。
スピードワゴン財団の手厚い治療を受けてるから、きっと大丈夫。なはず。すぐにまた会える。一緒に旅ができる。私に小言を言いながら…いつも見守っていてくれる…。
「うっ…うっ……ひっく」
アヴドゥルは生きてるのに、倒れてる姿を見たらショックすぎて、なかなか気を取り直すことが出来なかった。
「いつまで泣いてんだてめー」
「いや、いいんだ承太郎…当たり前だ。すまねぇ、リカ……本当に……俺が、俺が不甲斐ないばかりに…っ!」
「……。」
アヴドゥルが生きてるのを知ってる承太郎と知らないポルナレフの間に温度差がある。
「いいの…大丈夫。ポルナレフとのりくんが、仇は討ってくれたから…」
ほんとはアヴドゥル生きてるのに、ポルナレフがこれ以上罪の意識に苛まれるのは可哀想。そう思ってフォローするけどやっぱりアヴドゥルのことが心配で不安で、すぐには涙は止まらなかった。
「これを使って、リカ」
のりくんがハンカチを貸してくれる。ちょっと顔を上げた私を見てジョセフがテーブルを叩いた。
「やはり……この旅は、危険すぎるッ!また同じようなことが起こったら…この子には到底耐えられるものではあるまい……!!リカ、やはりお前は帰るべきじゃ…ホリーと日本で、わしらの帰りを待つべきだったんじゃ!」
「悔しいが…俺もそう思うぜーッ。もしまた、あんな風に騙し打ちされるのがリカだったらと思うと…俺は今度こそアヴドゥルに顔向けできねー!」
しまった。ちょっと泣きすぎたかもしれない。だって旅のストレスもあって。
ジョセフは元々私がついてきてるのしぶしぶ許してくれてたんだった。ポルナレフは…アヴドゥルが死んだと思ってるから…そう言うのも仕方ないけど…。
「2人の気持ちはわかるが……リカも妹と両親のために覚悟を持ってここにいる…。それに、リカがいなくなったら彼女の影に保管してある僕らの荷物やお土産はどうするんです?誰が運ぶんですか?」
ジョースターさんもポルナレフも調子に乗ってけっこうたくさん詰め込んでますよねぇ?
「「………。」」
のりくんもアヴドゥルが生きてるの分かってるからツッコミが現実的だ…。一瞬ジョセフとポルナレフの動きが止まった。身に覚えがあるんかい。
「と、とにかく!わしはもう、この子が辛そうにするのを見てられんッ」
ジョセフがまたテーブルを叩くから私は焦った。
「だ、大丈夫よジョセフ、ポルナレフ……私ちゃんと受け止めてるから…!」
勢いよく手を振ってたらその手を掴まれた。
承太郎だった。椅子から立ち上がると同時に私を小脇に抱えていつもみたいに「けっ」って顔してる。
「おいジジィ。てめーの過保護は知らねぇがこいつは連れていくぜ。これからもこの旅にな」
「承太郎!お前リカが心配じゃないのか!」
「心配…?こいつが心配してくれって頼んだのかよ。だいたい、日本に1人でいさせる方が危険だぜ。いつDIOの仲間に狙われるかわからねー。もしかしたら俺たちと別れた途端襲われるかもな。それなら俺たちと一緒にいて危険な時は身を潜ませるって方がよほど現実的だぜ」
横でペラペラかばってくれるのは嬉しいけど、体がずっと浮いてる…。
承太郎の腕は逞しくて熱くて私のお腹にめり込んでる。ちょっと変な感じがした。
「じゃが承太郎…!この子はようやく10歳になるところなんじゃ…こんな残酷な旅を経験させて、将来まで蝕んだら…!」
「…そうなったら。…責任は取るぜ。てめーそんなことも考えてなかったのか」
ギラ、って承太郎の目が鋭くなって、みんなしーんってなってる。
黙りっぱなしだったのりくんとポルナレフは口を半開きにして変な汗をかいていた。
「…せ、責任?」
「責任って…え?…そーいう?」
「……後継人のくせに呆れるぜ」
そのまま承太郎はみんなに背を向けた。
私を小脇に抱えたままずんずん離れていく。
「ま、待て承太郎!わしは許さんぞッ!!もちろん、アヴドゥルもなぁッ!!」
ジョセフがガタガタと音を立て、残る2人に止められていた。
「冷やしとけ。お岩さんかよ」
「お岩さんってなーに?」
「…日本の勉強をしとかねーとな」
「私日本好きだよ」
「そりゃ良かった」
承太郎はお店の人に氷をもらってから、泣き腫らしてる私の目を冷やしてくれた。