第3章 ヒュードラーの首(後編)
セラ
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ピット君の声に我に返る。気付けばヒュードラーから放たれた水球弾が左腕を掠った。ピット君が駆け寄ってくれて心配そうな表情を浮かべているのが分かり、左腕を抑え大丈夫だと告げるが、私が負傷したと知った彼は静かにヒュードラーに向かって行った。彼の後ろ姿が今は…何やら恐ろしいオーラに包まれている気がして、何も言えず彼を呼び止めるのさえ躊躇してしまった。
「セラ!大丈夫ですか?!」
『大丈夫です、掠っただけなので。』
「それなら良いのですが…余り…無理をなさらないで下さい。貴女は何でも自分一人で背負い込もうとする傾向があります。私達に頼っても良いのですよ?」
『パルテナ様…』
パルテナ様の何気ない言葉に…胸の中が温かくなる。心配してくれている、彼女の優しさが直に伝わってきて自分はこんなにも愛されてるんだなと再実感する。ピット君だってそうだ…本気で私を心配している表情を浮かべていた。以前にも魔王ガイナスに攻撃されそうになった時、必死になって私を守ってくれた。今も…必死になって戦ってくれているピット君を見つめ、彼の元に急ぐ。大丈夫、私はまだ戦える。
「?!セラちゃん?!」
『大した事ないよ、大丈夫。それよりヒュードラーは?』
「また水の中に潜ったんだ。」
『任せて!』
先程彼の背後に恐ろしいオーラが見えた気がしたけれど気の性だったのだろうか?今、ピット君には恐ろしいオーラさえ感じない…いつもの彼だった。
悔しそうにピット君はヒュードラーが水中に潜ったと私に告げる。攻略は既ににしている、爆裂虫を打ち落とし、陸に上がったヒュードラーに直接に攻撃を加えるのみ。ヒュードラーの体力も段々と減少している頃だろう…空中に浮遊する爆裂虫を打ち落とした。
「今だ!」
『行くわよー!』
陸に上がったヒュードラーの胴体、頭部に打撃攻撃を喰らわせる。…すると、ヒュードラーが突如動き出し私達に攻撃を仕掛けようと口を開いた…神器を構える私達…反撃されると思ったが、ヒュードラーは私達に反撃せずそのまま…倒れてしまった。
「…任務完了!」
『…終わった…』
「四つ目の首は無いですよね?」
「…強くなったな…ピットよ…」
「何だよ、お父さんみたいな事言って…」
最後の力を振り絞り、ヒュードラーはピット君に強くなったと言い残し、消失した。街や人々を襲った張本人(龍)ではあるが、隣で悪態を吐くピット君が強くなったと認めるのは私も同じだ。
ピット君は本当に強くなった…
私が言うのも難だけど、随分とたくましくなった。これは紛れも無い事実だ。
『私も…ピット君は強くなったと思うよ。』
「えっ?!本当?!」
『うん、本当。さっきはありがとう、心配掛けちゃったよね?』
「…うん、凄く心配した。セラちゃん、前にも言ったよね?僕がセラちゃんを守るって。絶対に無理しないで、ここで僕と約束して。」
『うん、約束。』
「ピット、セラ、私も貴方達二人の力になりますからね。」
“さあ、帰還しなさい。”
彼女の声が耳に届き、私達は光に包まれ…天界に導かれていった。それぞれの思いが交差する中で自身の胸に小さく決意を固めた…私を信じてくれているピット君とパルテナ様との約束を守り抜こう…絶対に二人を信じよう、ずっと…何が起きても、例え私達が引き裂かれる状況に陥ったとしても。
(To be continued)
--------------------------------------や…やっと…書けた…長らくお待たせしました。やっと第3章後編終了しましたね…早くブラピとヒロインさんを絡ませたい願望が自分の中で強くなっている為に…けれどなかなかペンが進まず…本当にすみません、亀更新で…。
今回ピット君はセラさんの事で怒ります、えぇ!私の文章力欠落の為伝わりづらかったかもしれませんがピット君怒ってます。静かな怒りをオーラに表し、ヒュードラーに向かっていく訳ですね。案外私自身気に入っているワンシーンでございます。書いてる本人が一番悶えるという…(遠い目)いつまでもピット君とパルテナ様に愛されるセラさんでいてほしい!そして新衛副隊長の職務も全うしてほしい!やはり願望でございます。メデューサさんとも絡ませたいなぁ←それは…後に…。
by虹
「セラ!大丈夫ですか?!」
『大丈夫です、掠っただけなので。』
「それなら良いのですが…余り…無理をなさらないで下さい。貴女は何でも自分一人で背負い込もうとする傾向があります。私達に頼っても良いのですよ?」
『パルテナ様…』
パルテナ様の何気ない言葉に…胸の中が温かくなる。心配してくれている、彼女の優しさが直に伝わってきて自分はこんなにも愛されてるんだなと再実感する。ピット君だってそうだ…本気で私を心配している表情を浮かべていた。以前にも魔王ガイナスに攻撃されそうになった時、必死になって私を守ってくれた。今も…必死になって戦ってくれているピット君を見つめ、彼の元に急ぐ。大丈夫、私はまだ戦える。
「?!セラちゃん?!」
『大した事ないよ、大丈夫。それよりヒュードラーは?』
「また水の中に潜ったんだ。」
『任せて!』
先程彼の背後に恐ろしいオーラが見えた気がしたけれど気の性だったのだろうか?今、ピット君には恐ろしいオーラさえ感じない…いつもの彼だった。
悔しそうにピット君はヒュードラーが水中に潜ったと私に告げる。攻略は既ににしている、爆裂虫を打ち落とし、陸に上がったヒュードラーに直接に攻撃を加えるのみ。ヒュードラーの体力も段々と減少している頃だろう…空中に浮遊する爆裂虫を打ち落とした。
「今だ!」
『行くわよー!』
陸に上がったヒュードラーの胴体、頭部に打撃攻撃を喰らわせる。…すると、ヒュードラーが突如動き出し私達に攻撃を仕掛けようと口を開いた…神器を構える私達…反撃されると思ったが、ヒュードラーは私達に反撃せずそのまま…倒れてしまった。
「…任務完了!」
『…終わった…』
「四つ目の首は無いですよね?」
「…強くなったな…ピットよ…」
「何だよ、お父さんみたいな事言って…」
最後の力を振り絞り、ヒュードラーはピット君に強くなったと言い残し、消失した。街や人々を襲った張本人(龍)ではあるが、隣で悪態を吐くピット君が強くなったと認めるのは私も同じだ。
ピット君は本当に強くなった…
私が言うのも難だけど、随分とたくましくなった。これは紛れも無い事実だ。
『私も…ピット君は強くなったと思うよ。』
「えっ?!本当?!」
『うん、本当。さっきはありがとう、心配掛けちゃったよね?』
「…うん、凄く心配した。セラちゃん、前にも言ったよね?僕がセラちゃんを守るって。絶対に無理しないで、ここで僕と約束して。」
『うん、約束。』
「ピット、セラ、私も貴方達二人の力になりますからね。」
“さあ、帰還しなさい。”
彼女の声が耳に届き、私達は光に包まれ…天界に導かれていった。それぞれの思いが交差する中で自身の胸に小さく決意を固めた…私を信じてくれているピット君とパルテナ様との約束を守り抜こう…絶対に二人を信じよう、ずっと…何が起きても、例え私達が引き裂かれる状況に陥ったとしても。
(To be continued)
--------------------------------------や…やっと…書けた…長らくお待たせしました。やっと第3章後編終了しましたね…早くブラピとヒロインさんを絡ませたい願望が自分の中で強くなっている為に…けれどなかなかペンが進まず…本当にすみません、亀更新で…。
今回ピット君はセラさんの事で怒ります、えぇ!私の文章力欠落の為伝わりづらかったかもしれませんがピット君怒ってます。静かな怒りをオーラに表し、ヒュードラーに向かっていく訳ですね。案外私自身気に入っているワンシーンでございます。書いてる本人が一番悶えるという…(遠い目)いつまでもピット君とパルテナ様に愛されるセラさんでいてほしい!そして新衛副隊長の職務も全うしてほしい!やはり願望でございます。メデューサさんとも絡ませたいなぁ←それは…後に…。
by虹
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