第25章 戦いに終止符を(前編)
セラ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大体はピット君が操縦しているけどね。とは言えなかった。首に気を取られていて、それ所ではない。左足に次々と浮き出て来た砲台は、彼の目覚ましい活躍で全て破壊するのに成功した。けれども、これだけで終いではなく視点は変わり右側へ神器を寄せる。右足も左足同様に連射弾を発射して来たり、バリアを張ったりしているのが何とか見えた。戦況を察知するのさえてこずる始末。死にそうな手前、会話に参加するのも難儀する。
「スケールと価値観がちがいすぎますね……。」
「人のためにも、絶対に浄化しなければ!!ハデス!!」
『わた、しも……がんば、る……。』
魂をエネルギーに変換させてしまったら、ハデスは私達と対峙している以上に力をつけてしまう。そうなってしまったら、私達は手を出せなくなっていしまうし。手に負えなくなってしまう。人間達がどうにかされてしまう前に、ハデスを討ち倒さなければ全人類に明日はない。自身の首を気にしている場合でなく、戦闘に集中しなければならない状況下なのだがやはり意識を失ってしまいそうになるが何とか堪える。ピット君は後ろを気にした様子はなく、右側の砲台を片っ端から浄化しにかかっている……お手の物だ。右側に出現した砲台を全て浄化した神器は、ハデスの背中へと回り込む。全身兵器と化しているハデスを浄化する道は、地道にダメージを与えるしかない。
「顔ッ?!」
『うわッ……。』
「いい趣味してますね。」
「せっかくだから、このハンサム顔を目に焼き付けておいてよん。泣いても笑っても これが最後の戦いよォッ!!」
ピタリと片時も離れない神器。攻撃の機会を窺っているのだ。何処から攻撃すべきか思案していると、背中のマントから突如顔が出現。はっきり言って、悍しい。この顔を浄化すれば、ダメージは蓄積され討伐への道が切り開かれるだろうか。顔の口部分からミサイル弾を幾つも発射され、攻撃を喰らわぬように回避するピット君。どうやら、ミサイルは追尾弾ではなかったらしい。追尾弾であったならば、回避しても追って来ていただろう。首をガクガクさせながらも、戦況を見つめていたがそんな様子もない。安心と言えば、安心だ。実を言うと、顔からだけでなく至る部分から激しい攻撃を繰り出している。だが、そんなのでへこたれるピット君ではない。ミサイルをスレスレでありながらも、きちんと回避しているし反撃している。
「ふんゴッ!まったく……しつこいね!」「うわぁぁぁッ?!」
『ダメージが?!』
「ピット?!セラ?!」
首をガクガクさせている私であるが、彼の戦う勇姿を見つめていたら自分も負けていられないなと思う。ディントスが私の席にも射撃ボタンを用意してくれたらしい。首との戦いが未だ続くが、射撃ボタンを連打した。悍しい顔を見せつけられていたが、何とか全部浄化した天使二人。私達の活躍で確実に未来へと繋がっている気がしている。なのだが、ダメージを受けたハデスは怒りを露に神器へ向けて強力な矢、射撃を放って来る。しかも夥しい数の。回避でこの場を凌ごうとしていたが、それは難しい問題で状況は一変。ハデスが放って来た射撃に運悪くも当たってしまい、その反動で神器は爆発を引き起こしてしまう。幸いにも私達には次の手が残されている。
『格闘フォーム!!』
「まだまだッ!!」
真・三種の神器には、それぞれ適応されたフォームが機能として搭載してある。見た目で言うなら今の神器は、まるで騎士だ。騎士のような振る舞いは出来ないし、乗馬もしていないが能力はまだまだ著しく高いと言っていい。しかし、当初と比較して今迄の戦いに応えているらしく漢字 真・三種の神器の形状が徐々に小さくなっているのに薄々勘付いている。
「まだ生きてんの?!」
「そっちこそ!!」
「全身に砲台満載とは。破壊と殺戮の申し子のようじゃ。」
「おーっとっと。それは失礼ぶっこいちゃうね。いつもこうじゃないのよ。いまはピットくんをコテンパンにしたいだけ。だいぶ小さくなったし もう耐えられないだろうけどねッ!」
『あれ?私は?』
それでも望みが絶たれた訳ではない。回復玉も手に入ったし、気を取り直してハデスからの攻撃レーザー弾をうまく躱し、砲台へ攻撃を集中させる。正直、胸元から砲台を出現させては攻撃を加えて来るハデスに何とも表現し難い気持ちを抱えてしまっているが、一旦無視をして反撃する私。両足だけではなく、胸元からも砲台へ変換させるとは。ナチュレちゃんが驚くのも分かる気がする。脅威的な強さを誇っているのは見て取れるが、それは誰も理解者が居ないのとで同一にならないか。ハデスがどう思っているのかは知らないが、ずっとずっと孤独に生きて来たのだろうな。理解者が周囲に居ないのって孤高であるが、それ以上に寂しいものはないと思う。自然とそんな感情に支配されている。そんな折、ハデスはピット君をやり込めたいみたいだがそこに私は含まれていなかった。反射で問う。
「スケールと価値観がちがいすぎますね……。」
「人のためにも、絶対に浄化しなければ!!ハデス!!」
『わた、しも……がんば、る……。』
魂をエネルギーに変換させてしまったら、ハデスは私達と対峙している以上に力をつけてしまう。そうなってしまったら、私達は手を出せなくなっていしまうし。手に負えなくなってしまう。人間達がどうにかされてしまう前に、ハデスを討ち倒さなければ全人類に明日はない。自身の首を気にしている場合でなく、戦闘に集中しなければならない状況下なのだがやはり意識を失ってしまいそうになるが何とか堪える。ピット君は後ろを気にした様子はなく、右側の砲台を片っ端から浄化しにかかっている……お手の物だ。右側に出現した砲台を全て浄化した神器は、ハデスの背中へと回り込む。全身兵器と化しているハデスを浄化する道は、地道にダメージを与えるしかない。
「顔ッ?!」
『うわッ……。』
「いい趣味してますね。」
「せっかくだから、このハンサム顔を目に焼き付けておいてよん。泣いても笑っても これが最後の戦いよォッ!!」
ピタリと片時も離れない神器。攻撃の機会を窺っているのだ。何処から攻撃すべきか思案していると、背中のマントから突如顔が出現。はっきり言って、悍しい。この顔を浄化すれば、ダメージは蓄積され討伐への道が切り開かれるだろうか。顔の口部分からミサイル弾を幾つも発射され、攻撃を喰らわぬように回避するピット君。どうやら、ミサイルは追尾弾ではなかったらしい。追尾弾であったならば、回避しても追って来ていただろう。首をガクガクさせながらも、戦況を見つめていたがそんな様子もない。安心と言えば、安心だ。実を言うと、顔からだけでなく至る部分から激しい攻撃を繰り出している。だが、そんなのでへこたれるピット君ではない。ミサイルをスレスレでありながらも、きちんと回避しているし反撃している。
「ふんゴッ!まったく……しつこいね!」「うわぁぁぁッ?!」
『ダメージが?!』
「ピット?!セラ?!」
首をガクガクさせている私であるが、彼の戦う勇姿を見つめていたら自分も負けていられないなと思う。ディントスが私の席にも射撃ボタンを用意してくれたらしい。首との戦いが未だ続くが、射撃ボタンを連打した。悍しい顔を見せつけられていたが、何とか全部浄化した天使二人。私達の活躍で確実に未来へと繋がっている気がしている。なのだが、ダメージを受けたハデスは怒りを露に神器へ向けて強力な矢、射撃を放って来る。しかも夥しい数の。回避でこの場を凌ごうとしていたが、それは難しい問題で状況は一変。ハデスが放って来た射撃に運悪くも当たってしまい、その反動で神器は爆発を引き起こしてしまう。幸いにも私達には次の手が残されている。
『格闘フォーム!!』
「まだまだッ!!」
真・三種の神器には、それぞれ適応されたフォームが機能として搭載してある。見た目で言うなら今の神器は、まるで騎士だ。騎士のような振る舞いは出来ないし、乗馬もしていないが能力はまだまだ著しく高いと言っていい。しかし、当初と比較して今迄の戦いに応えているらしく
「まだ生きてんの?!」
「そっちこそ!!」
「全身に砲台満載とは。破壊と殺戮の申し子のようじゃ。」
「おーっとっと。それは失礼ぶっこいちゃうね。いつもこうじゃないのよ。いまはピットくんをコテンパンにしたいだけ。だいぶ小さくなったし もう耐えられないだろうけどねッ!」
『あれ?私は?』
それでも望みが絶たれた訳ではない。回復玉も手に入ったし、気を取り直してハデスからの攻撃レーザー弾をうまく躱し、砲台へ攻撃を集中させる。正直、胸元から砲台を出現させては攻撃を加えて来るハデスに何とも表現し難い気持ちを抱えてしまっているが、一旦無視をして反撃する私。両足だけではなく、胸元からも砲台へ変換させるとは。ナチュレちゃんが驚くのも分かる気がする。脅威的な強さを誇っているのは見て取れるが、それは誰も理解者が居ないのとで同一にならないか。ハデスがどう思っているのかは知らないが、ずっとずっと孤独に生きて来たのだろうな。理解者が周囲に居ないのって孤高であるが、それ以上に寂しいものはないと思う。自然とそんな感情に支配されている。そんな折、ハデスはピット君をやり込めたいみたいだがそこに私は含まれていなかった。反射で問う。