第24章 三つの試練(後編)
セラ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「マグナ!ガイナス!!」
『ふたりとも!ありがとー!!』
ピット君が勝利を治めた反動で、二人は戦闘から離脱して行った。思えば、ガイナスもそうだがマグナさんにはかれこれ助けてもらってばかりだ。二人が居なければ、試練を乗り越える以前に成立さえしていなかっただろう。私だって二人が居なかったら、やる気さえ湧いて来なかった。良循環へと流れを変えてくれた二人に礼を述べて、未だ続く試練を受けよう。言わずもがな、私はピット君と共に残留だ。
「パルテナ様?!なぜ こんなところに。」
『ホントだ……。でもなんか、違和感が。』
「あはははははは。さぁピット、セラ ヤラレてしまいなさい。」
ピット君と私は、パルテナ様が差し入れてくれたであろう神のドリンクを飲み干し、次の戦いに備える。マグナさんとガイナスと私が来たら、次に対戦は。そろそろ試練も佳境に入った。次の試練相手は、強者であろうには間違いはない。誰なのかも見当付かず待ち侘びていれば、急に場面が変化する。そこに現れたのは、天界・エンジェランドで私達を支援して下さっているパルテナ様であった。何がどうなっていいるのか、さっぱり分からず首を傾げる。私には取り留めのない理由から違和感が瞬時に生まれて来てしまう。そもそもパルテナ様は私達に向けて高笑いしないし、何よりそんな発言もしない。ピット君も違和感に気付いたらしく、叱責の声を上げる。
「こ、コラーーーー!!ディントス!趣味が悪すぎるぞ!!」
「それはすまんかったのう。じゃが、それがニセモノのパルテナなら ホントのパルテナはどこじゃ?」
「あれ?パルテナ様?パルテナ様?」
『どうしたんだろう……パルテナ様。』
パルテナ様の攻撃方法は記憶を遡らせるのが不快であるが、混沌の遣いが彼女を乗っ取っていた際に戦ったあの時と同等であろう。それよりも、遠距離で高速な射撃弾を放って来るパルテナ様は張本人で間違いないのか。しかし、自身の中で感じる妙な違和感は。高速な射撃弾をするりと回避しつつも、反撃するかしないか悩みに悩んでいる。確かにこの状況下、究極の選択肢を迫られている気がしてならない。気持ちは物凄く分かる。だが、ここは攻撃しても問題ないのではないだろうか。
「返事がない……。」
「さぁピット、セラ ヤラレちゃいなさい!」
「えーー!ホンモノっスか?!困ったな。倒しちゃっていいのかな。」「ヤラレちゃえ!!」
『……なんか、コワイ……。』
ピット君は困った顔をして、攻撃するのを少々躊躇っている様子。何の機転の利かせか知らないが、何故かパルテナ様の声すら耳に届かない。けれど、私にはどうしても張本人に思えなかった。これも試練の内。ディントスの策略なのではと思い始めている。遠距離から高速弾を発射していたと思いきや、テレポートをして度々移動しているパルテナ様。距離を狭めていたピット君であったが私に習い、適した距離感で攻撃を開始する。自分なりに覚悟を決めたのか、先程とは打って変わり凛々しい顔つきになっていた。
主に攻撃するのは心が痛むが、この場合止むを得ない。どのくらい攻撃を続けていただろう。激しい攻防戦を繰り広げ、胸熱な展開になる。どちらとも一歩も引かない戦い。女神VS天使。一体、どんな結末になってしまうのか。この時の私は、張本人のパルテナ様ではなく贋作であると気付いていたが攻撃を加えダメージを与えることで本性を現すだなんて微塵も考えていなかった。
「ヤラレちゃいなさい!」
『うわ……っ、スゴイ姿……。』
「なんじゃこりゃ!!やっぱニセモノか。攻撃しといてよかった!!」今のパルテナ様に模した人形はパルテナ様のあの髪型に紫色の肌、顔は非常にだらしなく舌が見えてしまっている。それだけでは留まらず、服装はそのままで女性らしかぬ無作法な振る舞いをしておりディントスが創ったからなのか額には“オレ”と刻印されている。見れば見る程
、引いてしまう姿だ。本性を現し、ピット君は完全に吹っ切れたらしい。それを証拠に結構な度合いで接近戦を持ち掛けている。意に介さない所が妙に清々しい。接近戦を持ち掛けているからか、ヘッドバッドを良く繰り出している。それでいて、威力も高めだ。彼は一体どうするのだろう。なんて考えながら暫し観察していると、ヘッドバッドをカウンターしていた。滑らかな動きに釘付けになgるぐらいには参考にしたいとも思う。
ピット君の頑張りがとても活き活きしている。そのお陰でパルテナ様に模した人形は、彼の打撃コンボに耐えられずそのまま地に倒れてしまった。まぁ、何と言うか……地に倒れる姿も人形とは言え、仮にも女神っぽい格好だから無様過ぎて更に引いてしまったのはここだけの話。
「ニセモノめ!!」
「ヤラレちゃえ!!」
『なんか、もう……こういうの見たくない。キモチ悪い。』
『ふたりとも!ありがとー!!』
ピット君が勝利を治めた反動で、二人は戦闘から離脱して行った。思えば、ガイナスもそうだがマグナさんにはかれこれ助けてもらってばかりだ。二人が居なければ、試練を乗り越える以前に成立さえしていなかっただろう。私だって二人が居なかったら、やる気さえ湧いて来なかった。良循環へと流れを変えてくれた二人に礼を述べて、未だ続く試練を受けよう。言わずもがな、私はピット君と共に残留だ。
「パルテナ様?!なぜ こんなところに。」
『ホントだ……。でもなんか、違和感が。』
「あはははははは。さぁピット、セラ ヤラレてしまいなさい。」
ピット君と私は、パルテナ様が差し入れてくれたであろう神のドリンクを飲み干し、次の戦いに備える。マグナさんとガイナスと私が来たら、次に対戦は。そろそろ試練も佳境に入った。次の試練相手は、強者であろうには間違いはない。誰なのかも見当付かず待ち侘びていれば、急に場面が変化する。そこに現れたのは、天界・エンジェランドで私達を支援して下さっているパルテナ様であった。何がどうなっていいるのか、さっぱり分からず首を傾げる。私には取り留めのない理由から違和感が瞬時に生まれて来てしまう。そもそもパルテナ様は私達に向けて高笑いしないし、何よりそんな発言もしない。ピット君も違和感に気付いたらしく、叱責の声を上げる。
「こ、コラーーーー!!ディントス!趣味が悪すぎるぞ!!」
「それはすまんかったのう。じゃが、それがニセモノのパルテナなら ホントのパルテナはどこじゃ?」
「あれ?パルテナ様?パルテナ様?」
『どうしたんだろう……パルテナ様。』
パルテナ様の攻撃方法は記憶を遡らせるのが不快であるが、混沌の遣いが彼女を乗っ取っていた際に戦ったあの時と同等であろう。それよりも、遠距離で高速な射撃弾を放って来るパルテナ様は張本人で間違いないのか。しかし、自身の中で感じる妙な違和感は。高速な射撃弾をするりと回避しつつも、反撃するかしないか悩みに悩んでいる。確かにこの状況下、究極の選択肢を迫られている気がしてならない。気持ちは物凄く分かる。だが、ここは攻撃しても問題ないのではないだろうか。
「返事がない……。」
「さぁピット、セラ ヤラレちゃいなさい!」
「えーー!ホンモノっスか?!困ったな。倒しちゃっていいのかな。」「ヤラレちゃえ!!」
『……なんか、コワイ……。』
ピット君は困った顔をして、攻撃するのを少々躊躇っている様子。何の機転の利かせか知らないが、何故かパルテナ様の声すら耳に届かない。けれど、私にはどうしても張本人に思えなかった。これも試練の内。ディントスの策略なのではと思い始めている。遠距離から高速弾を発射していたと思いきや、テレポートをして度々移動しているパルテナ様。距離を狭めていたピット君であったが私に習い、適した距離感で攻撃を開始する。自分なりに覚悟を決めたのか、先程とは打って変わり凛々しい顔つきになっていた。
主に攻撃するのは心が痛むが、この場合止むを得ない。どのくらい攻撃を続けていただろう。激しい攻防戦を繰り広げ、胸熱な展開になる。どちらとも一歩も引かない戦い。女神VS天使。一体、どんな結末になってしまうのか。この時の私は、張本人のパルテナ様ではなく贋作であると気付いていたが攻撃を加えダメージを与えることで本性を現すだなんて微塵も考えていなかった。
「ヤラレちゃいなさい!」
『うわ……っ、スゴイ姿……。』
「なんじゃこりゃ!!やっぱニセモノか。攻撃しといてよかった!!」今のパルテナ様に模した人形はパルテナ様のあの髪型に紫色の肌、顔は非常にだらしなく舌が見えてしまっている。それだけでは留まらず、服装はそのままで女性らしかぬ無作法な振る舞いをしておりディントスが創ったからなのか額には“オレ”と刻印されている。見れば見る程
、引いてしまう姿だ。本性を現し、ピット君は完全に吹っ切れたらしい。それを証拠に結構な度合いで接近戦を持ち掛けている。意に介さない所が妙に清々しい。接近戦を持ち掛けているからか、ヘッドバッドを良く繰り出している。それでいて、威力も高めだ。彼は一体どうするのだろう。なんて考えながら暫し観察していると、ヘッドバッドをカウンターしていた。滑らかな動きに釘付けになgるぐらいには参考にしたいとも思う。
ピット君の頑張りがとても活き活きしている。そのお陰でパルテナ様に模した人形は、彼の打撃コンボに耐えられずそのまま地に倒れてしまった。まぁ、何と言うか……地に倒れる姿も人形とは言え、仮にも女神っぽい格好だから無様過ぎて更に引いてしまったのはここだけの話。
「ニセモノめ!!」
「ヤラレちゃえ!!」
『なんか、もう……こういうの見たくない。キモチ悪い。』