第23章 決戦!ハデス(前編)
セラ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そのお陰で手厚い殴打にもきちんと痛覚があった。ハデスが今この場に存在していると分かる。
「待ち焦がれちゃったよ、ピットくん!セラちゃん!」
『う、うん……。』
「ハデス!」
「ピット!」
「ハデス!!」
「ピットぉ!!」
「ハデーース!!」
「ピットオオオオ!!」
「「いざ、勝負!」」
『盛り上がっているところ悪いんだけど、熱苦しいわよ!ふたりとも!』
手厚い殴打にひっくり返りながらも、決戦の幕は今切って落とされた。その前に熱苦しいやり取りを繰り広げながらも、私達は冥府神ハデスに対峙する。まだ戦いの序盤であるからなのか、ハデスを守備する魔物達が無数にこちらへ攻撃を仕掛けてきた。それとも意志とか関係なく、成されるがまま攻撃しているだけなのか。果てしなく謎が残るけれど、ハデスの思惑通りに動いていると断定してもいいだろう。意のままに操るハデス。メデューサもそうして動かしていた、まるで操り人形の如く。脳裏にそんな思いを掠め、オーン以外の敵を次々に浄化してみせる。言っておくが、ハデスの思惑通りに動いてなんてやらないし、そんな魔物達は私が蹴散らしてやる。今回は無限な強気が自身を支配しており、三種の神器の前に何人たりとも邪魔出来ないと本気で思っていた。三種の神器さえあれば、無敵状態に等しい。ピット君の力があれば、また天界や地上階に平和が齎されるだろう。この気持ちが大いに勝っていたこの時点では予想だにしていなかったのだ。まさか冥府神ハデスの前では、三種の神器で戦っても無意味である……と。
「おっと、三種の神器だね?」
「この神器の輝きで、冥府の闇を照らしてやる!」
「そんなおもちゃがぁぁぁぁ……ぱぁぁぁぁっ!!」
「うぐわぁぁぁッ!」
『ピット君!』
「あ、通用するかァッ!!」
私達の目の前に立ちはだかる魔物達を全て一掃する天使二人。これでハデスに向けて大いに攻撃出来ると神器を構えてみたが突如ハデスが三種の神器を装備するピット君に向けてチョップを喰らわせて来たのだ。その反動で何と三種の神器は破壊され、いつも見せる神器を装備するピット君が現れた。まさかいとも簡単に三種の神器が破壊されてしまうなんて思わず、余りの出来事に絶句する私。幸いにもピット君にダメージはそんなに受けなかったみたいだが、粉々に粉砕されてしまった三種の神器は最早使い物にならない。悔しいが、普段手にする神器で戦う他方法がない模様。
「そんな!三種の神器が!」
「ううッ……くそッ!!」
三種の神器が破壊されてしまった衝撃でエラー音が周囲に鳴り響いている。粉々に粉砕しても恐らく力の半分すら出していないのだろう、ハデスは。そう思うと背筋が凍てつく。冥府の神に弱点なんてあるのだろうか。諦める気なんて毛頭ないが、緊張感が高まり不安だけが押し寄せて来るのだけが分かった。冷や汗が一滴頬にかけて伝う。
「まだまだもっと耐えてくんなきゃぁ!!」
ハデスからの連続パンチが私達を襲う。スレスレであるが何とか回避出来ているものの、状況的にこちらが圧倒的に不利。三種の神器と言う名の頼みを綱を失ったこの瞬間何とか回避しつつ、攻撃するので精一杯だ。私達を相当痛めつけたいのか連続パンチを見舞って来る、悪趣味だ。
「?!うわッ!」
『きゃッ!』
「たーのしいねぇ、ピットきゅん!セラちゅわん!」
「きゅんはやめましょう。」
連続パンチを繰り出され、回避に専念しては、ハデスに攻撃を加える。しかし、ダメージを受けている様子はない。まさか、無敵の倒れない身体の持ち主なのだろうか。そうであるならばもう、打つ手なしだ。攻略不可能。もしもそうであるならばどうするのだろう。厭、マイナスな考えを持って弱気になってはいけない。目の前に置かれている戦いを全力で臨むしかない。分かりきっていたではないか。危うく弱虫になるところだった。攻略がないのであれば、懸命に探すだけだ。
首を左右に振ってハデスに向き直る。ピット君が諦めず攻撃を続けていたのが分かり、少し冷静な心を取り戻した。彼だけは不利な状況でもめげずに居てくれているのだって知れたからだ。私も、負けていられない。ハデスへ向けて射撃を加える。勝利する確率が僅かでも、戦わない理由にはならない。
ピット君が身を以て教えてくれた気がした。射撃・回避、これが私達の最大武器だ。だが、攻撃を加えている最中ハデスが突然フィールドから姿を消した。かと思えば直ぐに姿を現し、私達に向けてチョップを見舞うハデス。残念ながら今の攻撃で多少ダメージを受けてしまう。
「負けるかぁぁ!」
『これいじょう、好きにはさせないんだから!』
「待ち焦がれちゃったよ、ピットくん!セラちゃん!」
『う、うん……。』
「ハデス!」
「ピット!」
「ハデス!!」
「ピットぉ!!」
「ハデーース!!」
「ピットオオオオ!!」
「「いざ、勝負!」」
『盛り上がっているところ悪いんだけど、熱苦しいわよ!ふたりとも!』
手厚い殴打にひっくり返りながらも、決戦の幕は今切って落とされた。その前に熱苦しいやり取りを繰り広げながらも、私達は冥府神ハデスに対峙する。まだ戦いの序盤であるからなのか、ハデスを守備する魔物達が無数にこちらへ攻撃を仕掛けてきた。それとも意志とか関係なく、成されるがまま攻撃しているだけなのか。果てしなく謎が残るけれど、ハデスの思惑通りに動いていると断定してもいいだろう。意のままに操るハデス。メデューサもそうして動かしていた、まるで操り人形の如く。脳裏にそんな思いを掠め、オーン以外の敵を次々に浄化してみせる。言っておくが、ハデスの思惑通りに動いてなんてやらないし、そんな魔物達は私が蹴散らしてやる。今回は無限な強気が自身を支配しており、三種の神器の前に何人たりとも邪魔出来ないと本気で思っていた。三種の神器さえあれば、無敵状態に等しい。ピット君の力があれば、また天界や地上階に平和が齎されるだろう。この気持ちが大いに勝っていたこの時点では予想だにしていなかったのだ。まさか冥府神ハデスの前では、三種の神器で戦っても無意味である……と。
「おっと、三種の神器だね?」
「この神器の輝きで、冥府の闇を照らしてやる!」
「そんなおもちゃがぁぁぁぁ……ぱぁぁぁぁっ!!」
「うぐわぁぁぁッ!」
『ピット君!』
「あ、通用するかァッ!!」
私達の目の前に立ちはだかる魔物達を全て一掃する天使二人。これでハデスに向けて大いに攻撃出来ると神器を構えてみたが突如ハデスが三種の神器を装備するピット君に向けてチョップを喰らわせて来たのだ。その反動で何と三種の神器は破壊され、いつも見せる神器を装備するピット君が現れた。まさかいとも簡単に三種の神器が破壊されてしまうなんて思わず、余りの出来事に絶句する私。幸いにもピット君にダメージはそんなに受けなかったみたいだが、粉々に粉砕されてしまった三種の神器は最早使い物にならない。悔しいが、普段手にする神器で戦う他方法がない模様。
「そんな!三種の神器が!」
「ううッ……くそッ!!」
三種の神器が破壊されてしまった衝撃でエラー音が周囲に鳴り響いている。粉々に粉砕しても恐らく力の半分すら出していないのだろう、ハデスは。そう思うと背筋が凍てつく。冥府の神に弱点なんてあるのだろうか。諦める気なんて毛頭ないが、緊張感が高まり不安だけが押し寄せて来るのだけが分かった。冷や汗が一滴頬にかけて伝う。
「まだまだもっと耐えてくんなきゃぁ!!」
ハデスからの連続パンチが私達を襲う。スレスレであるが何とか回避出来ているものの、状況的にこちらが圧倒的に不利。三種の神器と言う名の頼みを綱を失ったこの瞬間何とか回避しつつ、攻撃するので精一杯だ。私達を相当痛めつけたいのか連続パンチを見舞って来る、悪趣味だ。
「?!うわッ!」
『きゃッ!』
「たーのしいねぇ、ピットきゅん!セラちゅわん!」
「きゅんはやめましょう。」
連続パンチを繰り出され、回避に専念しては、ハデスに攻撃を加える。しかし、ダメージを受けている様子はない。まさか、無敵の倒れない身体の持ち主なのだろうか。そうであるならばもう、打つ手なしだ。攻略不可能。もしもそうであるならばどうするのだろう。厭、マイナスな考えを持って弱気になってはいけない。目の前に置かれている戦いを全力で臨むしかない。分かりきっていたではないか。危うく弱虫になるところだった。攻略がないのであれば、懸命に探すだけだ。
首を左右に振ってハデスに向き直る。ピット君が諦めず攻撃を続けていたのが分かり、少し冷静な心を取り戻した。彼だけは不利な状況でもめげずに居てくれているのだって知れたからだ。私も、負けていられない。ハデスへ向けて射撃を加える。勝利する確率が僅かでも、戦わない理由にはならない。
ピット君が身を以て教えてくれた気がした。射撃・回避、これが私達の最大武器だ。だが、攻撃を加えている最中ハデスが突然フィールドから姿を消した。かと思えば直ぐに姿を現し、私達に向けてチョップを見舞うハデス。残念ながら今の攻撃で多少ダメージを受けてしまう。
「負けるかぁぁ!」
『これいじょう、好きにはさせないんだから!』