第22章 焼け落ちた羽根(前編)
セラ
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気を取り直して、水晶の間をぶつからずに飛行する。すると、先に行かせたくないのかなんなのか冥府の魔物達に取り囲まれてしまう。自然な迄にブラピ君と背中合わせになる私。ブラピ君が向かって右側を、私は左側の魔物達を浄化しに分散して取り掛かる。一斉攻撃されてもへこたれない。ブラピ君をちらりと盗み見れば、もの凄い気迫で浄化していた。思わず、感嘆の声。彼に言ったら、絶対機嫌を損ねてしまうだろうがやはりピット君に似ていると思う。シンパシーかどうかは私の口からは言えないが、黒くて臍曲りな彼でも正義感は強いのだ。じゃなかったらこうして、冥府の魔物達に対峙していなかっただろう。これも心境の変化だろうか。いつだって冥府軍になれたのに、結局彼は自由を選んだ。本当は、パルテナ軍に入ってパルテナ様のため人類のため私達と共に戦ってもらいたいけれど、そういうのを望む性格ではない。というのは私達が一番良く分かっている。でもピット君の借りを返す目的で身を挺し、戦ってくれている……その事実が何よりも嬉しく思う。通じ合っているのも内心羨ましいが。戦闘の真っ最中だが、ついつい頬を緩ませていたらブラピ君に「なに、笑ってるんだよ。」って突っ込まれてしまった。
「消える魂もあれば 食べられる魂もありますけどね。」
「死後も弱肉強食?!キビチイねぇ!!」
「そこには違和感はないがの。弱いものが喰われる。当然の摂理じゃ。」
『そういうものなのかな。』
ほぼブラピ君が浄化してくれたが、取り囲まれていた危機的状況を回避した。もしかすると行き止まりなのではないかと嫌な考えが脳裏を過り、恐る恐るゆっくり飛行してみたらきちんとその先にルートが存在しており取越し苦労に過ぎなかったのだと気付く。ここで行き止まりだったなら、天界へも帰還出来ないしピット君は助けられないしで八方塞がりだっただろう。取り敢えず何とかなって良かったと思う。会話の展開はどうだろう……ブラピ君との間に和やかな雰囲気が流れたりしたけれど、パルテナ様の一言が耳に届き現実へと引き戻される感覚に陥る。余り考えたくはない、食べられる魂についてだ。神々同士、第三者に聞かせたくない内容を繰り広げている。思わず苦笑いを浮かべる程だ。はぐれ魂がこの場所に辿り着き、咀嚼される運命。それでは、輪廻転生出来ないのではないか。前世で恵まれなかった境遇や運命を変えるために生まれ変わりたいと願う生きものはどうなってしまうのだろう。そう、思わずには居られない。天使が滅多な発言をするものではないが、望みを抱いてしまう自分が居る。こういう時、ピット君ならば何と言うのだろう。そんな考えを余儀なくしながら次から次へと出現する敵を打ち負かし、水晶の間をスイスイ通過していくのだった。
(To be continued……)
怒涛の勢いで書き上げてしまった……皆様、如何だったでしょうか。前回に引き続き、またもシリアスな場面の数々。そんな中でもほっこり和やかな雰囲気を醸し出したかったのは管理人の些細なる願いから来るものでしょうな。毛布をかけてあげたり、何かとセラ嬢を気にかけるブラピでありますが全くその優しさや行為に気付いておりません。(自分で書いているのに何と罪作りな)それでも愛されてます、セラ嬢。そしてお気づきの方も居ると思いますが、ブラピはヒロイン以外の女の子または女性には優しさを見せません。というかそうであってほしい。そんな思いを抱えながら、書き上げました。
前回の話はあとがきを書けない程シリアスだったためにここで話しますが、前回の終止部分……某動画のコメント欄に書かれている意見を参考にさせて頂いたのです。様々な推察が飛び交っていて面白いのなんの。管理人、全く気付きませんでした。(お恥ずかしい)ゲームをしているプレイヤーでも見落としはあるものですよねぇ(遠い目)やはり、この作品は奥が深い。
結局そこに行き着きましたが、それも含めて気が向いた時にでも目を通して頂けるのなら管理人、泣いて喜びます。長文失礼しました。
ここ迄読んで下さってありがとうございます。
by虹
P,S作業しているBGMに星のカー●ィはとてつもなく捗る。
「消える魂もあれば 食べられる魂もありますけどね。」
「死後も弱肉強食?!キビチイねぇ!!」
「そこには違和感はないがの。弱いものが喰われる。当然の摂理じゃ。」
『そういうものなのかな。』
ほぼブラピ君が浄化してくれたが、取り囲まれていた危機的状況を回避した。もしかすると行き止まりなのではないかと嫌な考えが脳裏を過り、恐る恐るゆっくり飛行してみたらきちんとその先にルートが存在しており取越し苦労に過ぎなかったのだと気付く。ここで行き止まりだったなら、天界へも帰還出来ないしピット君は助けられないしで八方塞がりだっただろう。取り敢えず何とかなって良かったと思う。会話の展開はどうだろう……ブラピ君との間に和やかな雰囲気が流れたりしたけれど、パルテナ様の一言が耳に届き現実へと引き戻される感覚に陥る。余り考えたくはない、食べられる魂についてだ。神々同士、第三者に聞かせたくない内容を繰り広げている。思わず苦笑いを浮かべる程だ。はぐれ魂がこの場所に辿り着き、咀嚼される運命。それでは、輪廻転生出来ないのではないか。前世で恵まれなかった境遇や運命を変えるために生まれ変わりたいと願う生きものはどうなってしまうのだろう。そう、思わずには居られない。天使が滅多な発言をするものではないが、望みを抱いてしまう自分が居る。こういう時、ピット君ならば何と言うのだろう。そんな考えを余儀なくしながら次から次へと出現する敵を打ち負かし、水晶の間をスイスイ通過していくのだった。
(To be continued……)
怒涛の勢いで書き上げてしまった……皆様、如何だったでしょうか。前回に引き続き、またもシリアスな場面の数々。そんな中でもほっこり和やかな雰囲気を醸し出したかったのは管理人の些細なる願いから来るものでしょうな。毛布をかけてあげたり、何かとセラ嬢を気にかけるブラピでありますが全くその優しさや行為に気付いておりません。(自分で書いているのに何と罪作りな)それでも愛されてます、セラ嬢。そしてお気づきの方も居ると思いますが、ブラピはヒロイン以外の女の子または女性には優しさを見せません。というかそうであってほしい。そんな思いを抱えながら、書き上げました。
前回の話はあとがきを書けない程シリアスだったためにここで話しますが、前回の終止部分……某動画のコメント欄に書かれている意見を参考にさせて頂いたのです。様々な推察が飛び交っていて面白いのなんの。管理人、全く気付きませんでした。(お恥ずかしい)ゲームをしているプレイヤーでも見落としはあるものですよねぇ(遠い目)やはり、この作品は奥が深い。
結局そこに行き着きましたが、それも含めて気が向いた時にでも目を通して頂けるのなら管理人、泣いて喜びます。長文失礼しました。
ここ迄読んで下さってありがとうございます。
by虹
P,S作業しているBGMに星のカー●ィはとてつもなく捗る。
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