第21章 混沌の狭間(後編)
セラ
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相当心配してくれた様子が痛い程伝達されて、言葉に詰まってしまう私。親衛副隊長の名に相応しい働きをしようと心がけているものの、こういう場面で裏目に出てしまう。強くなりたい。強くありたいと願って鍛錬も欠かさずやって来た。だが、まだだ。まだ足りないのだ、こういう不意打ちを喰らっていては敵に付け込まれるだけ。そうならぬために、もっともっと鍛えなければ。何者にも勝てない、勿論己にも。自身の不甲斐なさに対し、怒りを震わせているとピット君が透かさず優しく頭を撫でてくれた。まるで……心配ないよ。まだまだ強くなろう。そう言われている気がして、ならなかった。彼のことだから深い意味はないにしても、その心遣いが今は嬉しかったのだ。
「おぬしら、シャッタンを忘れておるじゃろう。」
「『……あ。』」
射撃さえ撃たなければ、攻撃も仕掛けてこない。プルトンを倒したら、クリアしたかの如く錯覚に陥ってしまったがシャッタンを倒していないのだ。第五陣をクリアしたとは言えないだろう。どうやってシャッタンを倒すべきか。なんて考えていたら、ジャンプ台を使ってシャッタンへ距離を狭めたところを一気に打撃で浄化していたピット君。フィールドに設置されているアイテムをうまく活用しつつ、自分の流れに持っていく戦術……おみごと。
「第六陣!」
『今度はなにが来るんだろう。』
「でかいドスドスにコロコロ爆弾じゃと?!」
『うわぁ……自然軍……。』
休む暇もなく、出現する敵達。ざっと半分くらいまで行ったのではないだろうか。そうは言っても、絶えず出現して来るものだから混沌の遣いが痺れを切らして姿を現すのはまだまだ先だろう。
「わが軍の闘志たちも複製されようとは。気分が悪いわ!」
『そういうの、やっぱりイヤなんだね。』
「自然軍、ドスドスとかコロコロとかガミガミとかヌクヌクとか多いなぁ。」
「ガミガミとかヌクヌクはおらんがの。」
「『……趣味?』」
「趣味じゃ。」
「そうかぁ。趣味の名前かぁ。」
「趣味じゃから仕方なかろう。」
『趣味だもんね〜!』
ドスドスとコロコロ爆弾それにオーラム軍のポルとシオが現れた。何度も打ち倒してきたから攻略に抜け目はないが、派遣していないのに複製されている事実にに対してナチュレちゃんは不愉快以外の何ものでもないらしい。そりゃ、そうか。今から出て来るかも分からないけれど、イカロス達がまたしても立ちはだかってしまったら複雑な心境に駆られてしまうだろう。気持ちは分からないでもない。けれど、この場で浄化する手段をなくしてしまったら私達は」混沌の遣いに辿り着くのも疎かこの場で八方塞がりになってしまう。それだけは避けたいし、やっぱり戦う他ない。
爆発してしまいそうなコロコロ爆弾を誘導しつつ、ドスドスを避ける。そこで、コロコロ爆弾が爆発してからドスドスを一気に叩く。この二体を倒したからと言って安心してはいけない。まだまだフィールドにドスドスとコロコロ爆弾は何体も居るし、他にもポルとシオがいる。自然にもピット君がコロコロ爆弾とドスドスを請け負い、私がポルとシオを浄化する連携になる……誰が決めた訳でも、互いに合図を送ってそうなったのでもない。極自然に。自画自賛だと思うが、阿吽の呼吸である。凄まじい連携に平伏させない敵等いない。あっという間に全浄化し終えた私達は、止まらない敵陣に向かって行くのである。
「第七陣!!いつまで続くのじゃ?!」
「くそぅ……。調子に乗って!!」
『もーうッ!こんなに倒しているのに、まだ元気なのー?!』
全浄化し終えた私達は、瞬く間に出現するモノリス、シールダー、キュラの存在を確認する。結構倒した気でいるのは実は私達だけで、混沌の遣いはまだまだ元気なのかもしれない。だとするのならば、ヤツの耐久力は底知れないと思う。無敵状態でいられる敵も味方もいずれ限界が来るから、片っ端から倒していくしかないが混沌の遣いにからかわれている気がして怒り心頭に発する。絶対ヤツの首根っこを押えてやるんだから。
「あのシールダーを倒さねばならん!」
「護衛つきか?!」
「モノリスはともかく、キュラは当たらないことを優先するのじゃ。ダメージを受けなければヤラレちゃうこともないであろう!」
『とにかく、あのシールダーを倒せばいいんだね!』
モノリスと言う名の動く壁に当たらぬよう注意を払いながら、シールダーを浄化しに掛かる。モノリスの動きを封じられそうになったら付近のジャンプ台に乗っかって難を逃れればいいだけの話だが、タイミングが合わなければその回避行動も実行出来ずに終わってしまう。モノリスに当たらぬようにジャンプ台付近でシールダーを浄化……なかなか注文が多い。されど、最小限のダメージで済ませるにはこの戦術で行くしかない。骨が折れそうだが。遠距離からの射撃でシールダーが防御壁を張っているのを打ち砕き、本体へ向けて更に射撃を加える。すると、シールダーは耐久力を失い浄化。
「おぬしら、シャッタンを忘れておるじゃろう。」
「『……あ。』」
射撃さえ撃たなければ、攻撃も仕掛けてこない。プルトンを倒したら、クリアしたかの如く錯覚に陥ってしまったがシャッタンを倒していないのだ。第五陣をクリアしたとは言えないだろう。どうやってシャッタンを倒すべきか。なんて考えていたら、ジャンプ台を使ってシャッタンへ距離を狭めたところを一気に打撃で浄化していたピット君。フィールドに設置されているアイテムをうまく活用しつつ、自分の流れに持っていく戦術……おみごと。
「第六陣!」
『今度はなにが来るんだろう。』
「でかいドスドスにコロコロ爆弾じゃと?!」
『うわぁ……自然軍……。』
休む暇もなく、出現する敵達。ざっと半分くらいまで行ったのではないだろうか。そうは言っても、絶えず出現して来るものだから混沌の遣いが痺れを切らして姿を現すのはまだまだ先だろう。
「わが軍の闘志たちも複製されようとは。気分が悪いわ!」
『そういうの、やっぱりイヤなんだね。』
「自然軍、ドスドスとかコロコロとかガミガミとかヌクヌクとか多いなぁ。」
「ガミガミとかヌクヌクはおらんがの。」
「『……趣味?』」
「趣味じゃ。」
「そうかぁ。趣味の名前かぁ。」
「趣味じゃから仕方なかろう。」
『趣味だもんね〜!』
ドスドスとコロコロ爆弾それにオーラム軍のポルとシオが現れた。何度も打ち倒してきたから攻略に抜け目はないが、派遣していないのに複製されている事実にに対してナチュレちゃんは不愉快以外の何ものでもないらしい。そりゃ、そうか。今から出て来るかも分からないけれど、イカロス達がまたしても立ちはだかってしまったら複雑な心境に駆られてしまうだろう。気持ちは分からないでもない。けれど、この場で浄化する手段をなくしてしまったら私達は」混沌の遣いに辿り着くのも疎かこの場で八方塞がりになってしまう。それだけは避けたいし、やっぱり戦う他ない。
爆発してしまいそうなコロコロ爆弾を誘導しつつ、ドスドスを避ける。そこで、コロコロ爆弾が爆発してからドスドスを一気に叩く。この二体を倒したからと言って安心してはいけない。まだまだフィールドにドスドスとコロコロ爆弾は何体も居るし、他にもポルとシオがいる。自然にもピット君がコロコロ爆弾とドスドスを請け負い、私がポルとシオを浄化する連携になる……誰が決めた訳でも、互いに合図を送ってそうなったのでもない。極自然に。自画自賛だと思うが、阿吽の呼吸である。凄まじい連携に平伏させない敵等いない。あっという間に全浄化し終えた私達は、止まらない敵陣に向かって行くのである。
「第七陣!!いつまで続くのじゃ?!」
「くそぅ……。調子に乗って!!」
『もーうッ!こんなに倒しているのに、まだ元気なのー?!』
全浄化し終えた私達は、瞬く間に出現するモノリス、シールダー、キュラの存在を確認する。結構倒した気でいるのは実は私達だけで、混沌の遣いはまだまだ元気なのかもしれない。だとするのならば、ヤツの耐久力は底知れないと思う。無敵状態でいられる敵も味方もいずれ限界が来るから、片っ端から倒していくしかないが混沌の遣いにからかわれている気がして怒り心頭に発する。絶対ヤツの首根っこを押えてやるんだから。
「あのシールダーを倒さねばならん!」
「護衛つきか?!」
「モノリスはともかく、キュラは当たらないことを優先するのじゃ。ダメージを受けなければヤラレちゃうこともないであろう!」
『とにかく、あのシールダーを倒せばいいんだね!』
モノリスと言う名の動く壁に当たらぬよう注意を払いながら、シールダーを浄化しに掛かる。モノリスの動きを封じられそうになったら付近のジャンプ台に乗っかって難を逃れればいいだけの話だが、タイミングが合わなければその回避行動も実行出来ずに終わってしまう。モノリスに当たらぬようにジャンプ台付近でシールダーを浄化……なかなか注文が多い。されど、最小限のダメージで済ませるにはこの戦術で行くしかない。骨が折れそうだが。遠距離からの射撃でシールダーが防御壁を張っているのを打ち砕き、本体へ向けて更に射撃を加える。すると、シールダーは耐久力を失い浄化。