第20章 女神の魂(後編)
セラ
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おまけに長距離宛ら強い横風が吹き荒れている。一歩でもタイミングを見失い、歩幅がズレてしまえば最後地へと落下してしまう最悪なる展開。これもパルテナ様のご意思だと言う。だが、幾多の苦難を乗り越えて来た私達にはこんな風、トラップでもなんでもない。タイミングが合いさえすれば、足止めすらならないと主張できる自信がある。見せつけてやろう。こんな風をトラップに選んでも、見事掻い潜れる所を。
タイミングを合わせ、横風に負けず、決してたじろかず難無く通過するのに成功。途中の道程で、魔女エリヌスとテンプラ使いが待ち構えていたけれど私が魔女エリヌスを、ピット君がテンプラ使いの浄化をそれぞれ請け負う。横風に気を遣いながら、テンプラ攻撃に寄ってテンプラにされてしまったピット君であったが何とか食べられずに逃げまくり、元に戻った拍子に素早く浄化していた。才気煥発である。逆境であればある程、己の流れに持っていくパターン。パルテナ様を語る偽者は、どうやらこちらを甘く見ていたらしい。そうでなければ、ピット君の潜在能力を見透かし別の作戦を企て実行していただろう。見誤ったと言うべきか。彼がいなければ、戦況も変化がなかっただろう。私も彼に習って、もっと頑張らなくては。魔女エリヌスは、初めて登場した敵ではない。それは、テンプラ使いも同じだ。以前登場したのは、メデューサ戦の時だったか。単なる偶然に過ぎないと思うが、メデューサが待ち構えている間の直ぐ近くでピット君を足止めさせるべく奮闘していた記憶がある。何処か通じているシンパシーを素通りして、私は不気味に構えているエリヌスに射撃を加えダメージを蓄積させて行く。ピット君が助言してくれたのだが、エリヌスは上半身から攻撃していけば浄化しやすいそうだ。有り難い助言を胸に留め、エリヌスの上半身を重点的に攻撃。すると、ダメージを蓄積出来ていたのかエリヌスの上半身は浄化されてしまう。お陰でパンツ姿の下半身が出現し、上半身を失った代償で混乱状態に陥っているみたいだった。透かさず、下半身も浄化。横風は吹き荒れているが、前方を妨害する敵はいなくなった。これで、また先へ進める。
「おっとぉ。むいむいが落ちてるよ?」
「『むいむい?』」
「たぶんビートルのことじゃろう。」
「うーん……。」
『むいむいねぇ……。』
「まぁよい。体当たりのチャンスじゃ!」
横風が吹く道を何とか越えてそろそろ本命戦が近づいているかと思いきや、まだまだ辿り着かないらしい。道の端には、ビートル二機。此見よがしに円形のフィールド。まるで、サーキット場を彷彿するかのようだ。迷いなくビートルに乗り込み、走行し始める天使二人。無論、こんな処でも妨害を忘れていない入り込んでいる魔物達へ射撃を喰らわせている。やはり、風を突っ切って走行するビートルは気分が爽快だ。
「この先、ビートルでまっすぐ突っ切るのじゃ。減速はナシ!一気に駆け下りるがよい!!」
ビートルで二周か三周かして、ナチュレちゃんの指示が耳に届く。さっき迄窺えなかった新たなる道が、切り開かれた。サーキット場から真っ直ぐ道が伸びているのだ。この道を突っ切れば、何かが引き起こるのか。兎に角、ナチュレちゃんの指示に従ってみよう。絶対、突破口がある筈だ。彼女が言葉通りに、サーキット場から真っ直ぐ突き進んでみる。減速ナシに走行するビートル。閉じられていた柵が下りて、前方は開けた状態に。
「おおおおお。」
「やったネ☆」
無事にビートルで駆け抜けるのに成功、これは嬉しい。妙に誇らしい気持ちになる。こういう場面で上達しているのが分かるのは、向上心に繋がるものだ。ビートルで走行しているのもあるが、移動時間が短縮できている気がする。そんな考えを過らせている間に、ジャンプ台が出現。どうやらここでビートルでお別れらしい。名残惜しいが、仕方がない。ジャンプ台で軽々しく跳躍し、難無く二つ目の柵を通過した。
「ピット、セラ、このへんであきらめなさい。」
「最後の総力戦のようじゃ。」
「止められるものなら、止めてみろ!!」
『全員まとめて、かかってきなさい!!』
パルテナ様へ距離を狭めるにつれ、徐々に高揚している。本来の目的が達成できるのを今か今か待ち侘びているのだ。胸の高鳴りがその証拠。当然の行為だが、イカロス達はパルテナ様を守備するべく私達に見境なく向かって来る。イカロスマッチョとパルテノートが同時に出現し、同時攻撃で翻弄しようとするのだが天使二人は素早く回避。イカロスマッチョへピット君が立ち向かい、パルテノートの背後を取り私は神器で応戦。イカロスマッチョは体力で物を言わそうとするが見た目の割に耐久力は低い。パワーボムを躱せば、簡単に浄化へ繋げられる。
タイミングを合わせ、横風に負けず、決してたじろかず難無く通過するのに成功。途中の道程で、魔女エリヌスとテンプラ使いが待ち構えていたけれど私が魔女エリヌスを、ピット君がテンプラ使いの浄化をそれぞれ請け負う。横風に気を遣いながら、テンプラ攻撃に寄ってテンプラにされてしまったピット君であったが何とか食べられずに逃げまくり、元に戻った拍子に素早く浄化していた。才気煥発である。逆境であればある程、己の流れに持っていくパターン。パルテナ様を語る偽者は、どうやらこちらを甘く見ていたらしい。そうでなければ、ピット君の潜在能力を見透かし別の作戦を企て実行していただろう。見誤ったと言うべきか。彼がいなければ、戦況も変化がなかっただろう。私も彼に習って、もっと頑張らなくては。魔女エリヌスは、初めて登場した敵ではない。それは、テンプラ使いも同じだ。以前登場したのは、メデューサ戦の時だったか。単なる偶然に過ぎないと思うが、メデューサが待ち構えている間の直ぐ近くでピット君を足止めさせるべく奮闘していた記憶がある。何処か通じているシンパシーを素通りして、私は不気味に構えているエリヌスに射撃を加えダメージを蓄積させて行く。ピット君が助言してくれたのだが、エリヌスは上半身から攻撃していけば浄化しやすいそうだ。有り難い助言を胸に留め、エリヌスの上半身を重点的に攻撃。すると、ダメージを蓄積出来ていたのかエリヌスの上半身は浄化されてしまう。お陰でパンツ姿の下半身が出現し、上半身を失った代償で混乱状態に陥っているみたいだった。透かさず、下半身も浄化。横風は吹き荒れているが、前方を妨害する敵はいなくなった。これで、また先へ進める。
「おっとぉ。むいむいが落ちてるよ?」
「『むいむい?』」
「たぶんビートルのことじゃろう。」
「うーん……。」
『むいむいねぇ……。』
「まぁよい。体当たりのチャンスじゃ!」
横風が吹く道を何とか越えてそろそろ本命戦が近づいているかと思いきや、まだまだ辿り着かないらしい。道の端には、ビートル二機。此見よがしに円形のフィールド。まるで、サーキット場を彷彿するかのようだ。迷いなくビートルに乗り込み、走行し始める天使二人。無論、こんな処でも妨害を忘れていない入り込んでいる魔物達へ射撃を喰らわせている。やはり、風を突っ切って走行するビートルは気分が爽快だ。
「この先、ビートルでまっすぐ突っ切るのじゃ。減速はナシ!一気に駆け下りるがよい!!」
ビートルで二周か三周かして、ナチュレちゃんの指示が耳に届く。さっき迄窺えなかった新たなる道が、切り開かれた。サーキット場から真っ直ぐ道が伸びているのだ。この道を突っ切れば、何かが引き起こるのか。兎に角、ナチュレちゃんの指示に従ってみよう。絶対、突破口がある筈だ。彼女が言葉通りに、サーキット場から真っ直ぐ突き進んでみる。減速ナシに走行するビートル。閉じられていた柵が下りて、前方は開けた状態に。
「おおおおお。」
「やったネ☆」
無事にビートルで駆け抜けるのに成功、これは嬉しい。妙に誇らしい気持ちになる。こういう場面で上達しているのが分かるのは、向上心に繋がるものだ。ビートルで走行しているのもあるが、移動時間が短縮できている気がする。そんな考えを過らせている間に、ジャンプ台が出現。どうやらここでビートルでお別れらしい。名残惜しいが、仕方がない。ジャンプ台で軽々しく跳躍し、難無く二つ目の柵を通過した。
「ピット、セラ、このへんであきらめなさい。」
「最後の総力戦のようじゃ。」
「止められるものなら、止めてみろ!!」
『全員まとめて、かかってきなさい!!』
パルテナ様へ距離を狭めるにつれ、徐々に高揚している。本来の目的が達成できるのを今か今か待ち侘びているのだ。胸の高鳴りがその証拠。当然の行為だが、イカロス達はパルテナ様を守備するべく私達に見境なく向かって来る。イカロスマッチョとパルテノートが同時に出現し、同時攻撃で翻弄しようとするのだが天使二人は素早く回避。イカロスマッチョへピット君が立ち向かい、パルテノートの背後を取り私は神器で応戦。イカロスマッチョは体力で物を言わそうとするが見た目の割に耐久力は低い。パワーボムを躱せば、簡単に浄化へ繋げられる。