第20章 女神の魂(後編)
セラ
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混沌の遣いは空間の切れ目へパルテナ様の魂を所持しつつ、即座に逃げ込んだ。ナチュレちゃんが話していた混沌の遣いに関する特性。“魂を巣に持ち帰り、喰らう。”その情報通りなら、ヤツはパルテナ様の魂を巣に持ち帰ろうとしている。それだけはさせるものですかッ!混沌の狭間が保っていられるのは僅かな時間。その合間に向こう側へ行けるなら、まだ勝算はある。大慌てで混沌の狭間へ入ろうとするが、行動も空しく勢い良く弾き飛ばされてしまう。
「うわああッ!!」
『きゃああッ!!』
「だ、だめか!」
まるで壁に思いきり激突する感覚。弾き飛ばされた衝撃で、エンジェランドへ不時着してしまう。間に合わなかった。このままでは本当にパルテナ様を救い出せない、何か……何か手はないだろうか。混沌の狭間へ侵入できる良策は。だがそう簡単に思い浮かばず、地団駄を踏む。打つ手は、ないのか。
「どけどけどけッ!!」
「ブラピ?!」
『えッ?ブラピ君?!』
何処から伴なく現れたのは、ブラピ君。エレカちゃんに借りたのだろうが、光の戦車に乗り混沌の狭間へ侵入できる空間に向けて彗星の如く体当りしたのだ。彼の頑張りが実を結ぶ。何と、閉じられていた混沌の狭間が大穴を開けて姿を現したのである。私達が思いも寄らぬ展開に驚愕するしかない。
「ぐわッ!!」
「なかなかやるわね。」
ブラピ君は光の戦車で体当りした衝撃で、彼だけ弾き飛ばされエンジェランドへ不時着してしまう。私達と共にダメージを負うブラピ君。エレカちゃんが透かさず光の戦車を接収していたみたいだが、それにしても分からなかった。ブラピ君が私達を助けるメリットがまるで見つからなかったからだ。彼が助けた所で、何かを得られるとも思えない。では、何故……?メリットも生まれないのに、何故助けてくれたのだろう。
「な、なんで……?!」
『ブラピ君、いったいどうしたの?!』
「そんなこと言ってる場合か!パルテナ様のピンチだろッ?!」
「ブラピの言うとおりじゃな。しかし、ここは一度もどって来るのじゃ。ダメージもでかいようじゃし、セーブもしたいじゃろう。」
ピット君も同じ思いを抱いていた。理由も分からず問い掛けてみるが、ブラピ君にあっさり一蹴されてしまう。そりゃ、そうだ。主君がピンチであるならば、助けてくれた理由等取るに足らない。新たなる道を切り開いてくれたブラピ君に内心礼を述べつつ、ナチュレちゃんの手に寄って私達は光に包まれる。直後、回収された。次の戦いは、何が引き起こるか分からない空間へ身を投じる。気合いを入れなければ。両頬を両手でパシパシ叩き、やる気充分に次の戦いへ備えるのだった。
(To be continued……)
な……長かった。皆様、いかがお過ごしでしょうか?やっとここまで来た、女神の魂編。いよいよ次回から奪還劇が始まります。今回の話で牢屋に投獄されているファイター君に再会する話を設けましたが、個人的に気に入っています。牢屋が勝手な迄に設備されている設定でも、誰も投獄されている気配がなかった劇中。(そういう描写が入るとB判定にならないからだと思うのですが)シリアスなシーンからどうしてもギャグちっくにいきたくてあんな流れに。勝手な迄に満足しちゃってます。そこも含め、楽しんで頂ければ幸いです。
ここまで読んで下さってありがとうございました!
by虹
「うわああッ!!」
『きゃああッ!!』
「だ、だめか!」
まるで壁に思いきり激突する感覚。弾き飛ばされた衝撃で、エンジェランドへ不時着してしまう。間に合わなかった。このままでは本当にパルテナ様を救い出せない、何か……何か手はないだろうか。混沌の狭間へ侵入できる良策は。だがそう簡単に思い浮かばず、地団駄を踏む。打つ手は、ないのか。
「どけどけどけッ!!」
「ブラピ?!」
『えッ?ブラピ君?!』
何処から伴なく現れたのは、ブラピ君。エレカちゃんに借りたのだろうが、光の戦車に乗り混沌の狭間へ侵入できる空間に向けて彗星の如く体当りしたのだ。彼の頑張りが実を結ぶ。何と、閉じられていた混沌の狭間が大穴を開けて姿を現したのである。私達が思いも寄らぬ展開に驚愕するしかない。
「ぐわッ!!」
「なかなかやるわね。」
ブラピ君は光の戦車で体当りした衝撃で、彼だけ弾き飛ばされエンジェランドへ不時着してしまう。私達と共にダメージを負うブラピ君。エレカちゃんが透かさず光の戦車を接収していたみたいだが、それにしても分からなかった。ブラピ君が私達を助けるメリットがまるで見つからなかったからだ。彼が助けた所で、何かを得られるとも思えない。では、何故……?メリットも生まれないのに、何故助けてくれたのだろう。
「な、なんで……?!」
『ブラピ君、いったいどうしたの?!』
「そんなこと言ってる場合か!パルテナ様のピンチだろッ?!」
「ブラピの言うとおりじゃな。しかし、ここは一度もどって来るのじゃ。ダメージもでかいようじゃし、セーブもしたいじゃろう。」
ピット君も同じ思いを抱いていた。理由も分からず問い掛けてみるが、ブラピ君にあっさり一蹴されてしまう。そりゃ、そうだ。主君がピンチであるならば、助けてくれた理由等取るに足らない。新たなる道を切り開いてくれたブラピ君に内心礼を述べつつ、ナチュレちゃんの手に寄って私達は光に包まれる。直後、回収された。次の戦いは、何が引き起こるか分からない空間へ身を投じる。気合いを入れなければ。両頬を両手でパシパシ叩き、やる気充分に次の戦いへ備えるのだった。
(To be continued……)
な……長かった。皆様、いかがお過ごしでしょうか?やっとここまで来た、女神の魂編。いよいよ次回から奪還劇が始まります。今回の話で牢屋に投獄されているファイター君に再会する話を設けましたが、個人的に気に入っています。牢屋が勝手な迄に設備されている設定でも、誰も投獄されている気配がなかった劇中。(そういう描写が入るとB判定にならないからだと思うのですが)シリアスなシーンからどうしてもギャグちっくにいきたくてあんな流れに。勝手な迄に満足しちゃってます。そこも含め、楽しんで頂ければ幸いです。
ここまで読んで下さってありがとうございました!
by虹
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