第20章 女神の魂(前編)
セラ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おっと!続きは後じゃ。パルテナの神殿に到着するぞ!」
嫌な考えが過る。更に加速する光の戦車に、ナチュレちゃんが強制的に会話を中断させた。だが、冷や汗が一滴額から顎迄伝うのを止められなかった。出来るならば、間違いであってほしい。緊迫した雰囲気が漂う中、
「早い!」
「衝撃に備えるんじゃ!!」
どんどん加速して行く光の戦車。フォースフィールドを打ち破る衝撃に備え、ピット君の身体に回している両腕に力を込め、丸く縮まりそのまま両眼をきゅっと瞑る。光の戦車に負けないよう、ピット君は手綱をしっかり握り真っ直ぐ真剣な表情を纏い、只管走る。それはまるで一瞬のごとく神殿を円形で帯びている壁を一気に打ち砕いた。斜めに切断されたフォースフィールドは、風船みたくパンッと割れ跡形もなく消え去る。もう、私達を隔てるものは何もない。フォースフィールドを打ち砕いた衝撃で神殿に一部が破壊されたものの、建造物全てが損壊したわけではない。取り敢えず、一安心。外壁が消え去った様子を光の戦車から見つめている。
「成功じゃ!無事か ピット?!セラ?!」
「よしッ!やったッ!!」
『でも、どうやって侵入するの?』
フォースフィールドを光の戦車で見事打ち破り、天使二人も大した怪我はなくあとは侵入するだけだが光の戦車を何処に停めて神殿内に入る気だろう。色々な方法がある。一番得策な方法を思案し、実行に移そうとしたのだが有ろうことかピット君は私の手を取り、上空で走行している光の戦車から勢い良く飛び降りてしまう。成す術がない私は、共に下へ落ちるだけ。
「パルテナ様ぁぁぁ!!」
『きゃああああ!!』
飛べたとしてもこの状況下、叫ぶしかない。
(To be continued……)
前編で敢えて語る内容と言えば、メデューサとセラ嬢が満天の星空の下話すシーン。本来は、あのシーンをピットに目撃され仲違いする予定でした。しかし、話の進行上ボツに。仲違いしている傍らで、パルテナ様を助けに行くわけにもいかないですから。あとは神殿に踵を返したセラ嬢の足元にストックの花々が咲き誇っていましたが、ストックの花言葉は“見つめる未来”。ヒロインがピットと共に希望ある未来へ変化させ、見つめてくれるのを願って。
ここ迄読んで下さって、ありがとうございました!
by虹
嫌な考えが過る。更に加速する光の戦車に、ナチュレちゃんが強制的に会話を中断させた。だが、冷や汗が一滴額から顎迄伝うのを止められなかった。出来るならば、間違いであってほしい。緊迫した雰囲気が漂う中、
「早い!」
「衝撃に備えるんじゃ!!」
どんどん加速して行く光の戦車。フォースフィールドを打ち破る衝撃に備え、ピット君の身体に回している両腕に力を込め、丸く縮まりそのまま両眼をきゅっと瞑る。光の戦車に負けないよう、ピット君は手綱をしっかり握り真っ直ぐ真剣な表情を纏い、只管走る。それはまるで一瞬のごとく神殿を円形で帯びている壁を一気に打ち砕いた。斜めに切断されたフォースフィールドは、風船みたくパンッと割れ跡形もなく消え去る。もう、私達を隔てるものは何もない。フォースフィールドを打ち砕いた衝撃で神殿に一部が破壊されたものの、建造物全てが損壊したわけではない。取り敢えず、一安心。外壁が消え去った様子を光の戦車から見つめている。
「成功じゃ!無事か ピット?!セラ?!」
「よしッ!やったッ!!」
『でも、どうやって侵入するの?』
フォースフィールドを光の戦車で見事打ち破り、天使二人も大した怪我はなくあとは侵入するだけだが光の戦車を何処に停めて神殿内に入る気だろう。色々な方法がある。一番得策な方法を思案し、実行に移そうとしたのだが有ろうことかピット君は私の手を取り、上空で走行している光の戦車から勢い良く飛び降りてしまう。成す術がない私は、共に下へ落ちるだけ。
「パルテナ様ぁぁぁ!!」
『きゃああああ!!』
飛べたとしてもこの状況下、叫ぶしかない。
(To be continued……)
前編で敢えて語る内容と言えば、メデューサとセラ嬢が満天の星空の下話すシーン。本来は、あのシーンをピットに目撃され仲違いする予定でした。しかし、話の進行上ボツに。仲違いしている傍らで、パルテナ様を助けに行くわけにもいかないですから。あとは神殿に踵を返したセラ嬢の足元にストックの花々が咲き誇っていましたが、ストックの花言葉は“見つめる未来”。ヒロインがピットと共に希望ある未来へ変化させ、見つめてくれるのを願って。
ここ迄読んで下さって、ありがとうございました!
by虹
4/4ページ