第18章 三年の歳月(前編)
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「ピットはここですよ!僕に力を与えてください!空を飛ぶ力を!!天に舞い、パルテナ様にお会いできる力を!!」
「来たのか?!」
「『飛翔の奇跡!!』」
『(いま、葉っぱのようなものが見えたのは気のせいかな。)』
それでも、彼はめげなかった。例え応答がなくても、懸命に思いの丈を叫び続けパルテナ様に声が届く様気付いてもらえる様に何度も轟かせていた。だが、一つ疑問点がある。無論、パルテナ様だ。ピット君がこんなに必死だと言うのに、返事すらないなんておかしい。いつもだったら、直ぐ様行動を起こしてくれそうだが。人々の敵に成り下がったのも含め、何かあったとしか思えない。ピット君が思いの丈を叫び続けている光景を見守っていたのだが、漸く彼の思いが天に通じたのか羽翼に輝きが宿る。あの輝きは間違いなく、“飛翔の奇跡”だ。けれど、一瞬葉っぱの形が羽根にちらついた気がしたのだが果たして気のせいか。
『あっ!ピット君!待ってよー!マグナさん、いろいろとありがとう。さよなら。』
「セラ!」
『?』
“飛翔の奇跡”が羽翼に宿ったピット君は、瞬く間に空の彼方へと飛んで行ってしまった。少しぐらい待ってくれても良いのに。と思うも緊急事態だし、本人の意志は反映出来ないから仕方ない。マグナさんに礼を述べ、その場を去ろうとするのだが何故か彼に呼び止められてしまう。思わずきょとん顔。
「また、会えるよな?」
『うん。またどこかで。』
彼からの思いがけない一言に一瞬驚いてしまったけれど、また会える気がして本心を言葉に乗せる。さすれば、彼は戦う際絶対見せない様な微かな笑みを浮かべてくれた。その微かな笑みに見守られながら私は、ピット君の飛行スピードに追い付くべく少しずつではあるが平和を取り戻しつつある街を一瞥に猛スピードで後にした。確証なんて何処にもないけれど、この街やこの街に住んでいる人々ならきっと大丈夫。そんな思いが、胸の何処かにあったんだ。
(To be continued...)
やっと前編終わった……。オーラム戦が終わりを告げ、今度は女神の魂編ですね。一段落ついたかと思えばまた別の問題が浮上する、ピットくんは大忙しですね(汗)
今回はピットくんとセラ嬢の視点を同時に進行し、最終的に合流する話の筋になりました。以前、掲示板にて質問が寄せられたんですが当時はプロットがぼんやり存在してはいたものの先の章であった為に言及出来ず。こういう流れになりましたが、いかがだったでしょうか?ピットくん視点は原作に沿って進めていったのであんな感じになりました。ピットくんの視点は何気に苦労したと思います。どう思って、あの行動に至ったのか?とか。完全に妄想させながら、構想を練ったものです。前半、何処かギャグちっくなのは管理人がカービィのBGMを聴いていたからでしょうな。ゲームのサントラを聴いていると捗るんです、作業が。それはまぁ扨置き、セラ嬢の話ですね。そっちも結構悩みました。辻褄を合わせるのもそうですし。ヒロインが、名を偽るシーンがあるではないですか。自分が勝手に設けただけなんですが、あの変換前名である“オリーブ”はギリシャに縁のある植物なんです。ギリシャの国樹ってオリーブなんですって。それを聞いてもうこの名前しかないなって決定した裏話。それだけではありません。何と、パルテナ様のモデルになった女神アテナが支配権を巡ってポセイドンと対立した際にオリーブの木を作り出し支配権を見事勝ち取った伝説が残っているのを書いていた際に調べて知り、もうこれしかない。と(笑)それに、オリーブの花(?)言葉は、平和・知恵・安らぎ・勝利。ヒロインが、平和と安らぎを齎してほしい……そんな願いを勝手に込めて。と言うかあとがき、長ッ!!書くのがいっぱいです。それはまあ、後編にでも。
ここ迄読んで下さってありがとうございました!
by虹
「来たのか?!」
「『飛翔の奇跡!!』」
『(いま、葉っぱのようなものが見えたのは気のせいかな。)』
それでも、彼はめげなかった。例え応答がなくても、懸命に思いの丈を叫び続けパルテナ様に声が届く様気付いてもらえる様に何度も轟かせていた。だが、一つ疑問点がある。無論、パルテナ様だ。ピット君がこんなに必死だと言うのに、返事すらないなんておかしい。いつもだったら、直ぐ様行動を起こしてくれそうだが。人々の敵に成り下がったのも含め、何かあったとしか思えない。ピット君が思いの丈を叫び続けている光景を見守っていたのだが、漸く彼の思いが天に通じたのか羽翼に輝きが宿る。あの輝きは間違いなく、“飛翔の奇跡”だ。けれど、一瞬葉っぱの形が羽根にちらついた気がしたのだが果たして気のせいか。
『あっ!ピット君!待ってよー!マグナさん、いろいろとありがとう。さよなら。』
「セラ!」
『?』
“飛翔の奇跡”が羽翼に宿ったピット君は、瞬く間に空の彼方へと飛んで行ってしまった。少しぐらい待ってくれても良いのに。と思うも緊急事態だし、本人の意志は反映出来ないから仕方ない。マグナさんに礼を述べ、その場を去ろうとするのだが何故か彼に呼び止められてしまう。思わずきょとん顔。
「また、会えるよな?」
『うん。またどこかで。』
彼からの思いがけない一言に一瞬驚いてしまったけれど、また会える気がして本心を言葉に乗せる。さすれば、彼は戦う際絶対見せない様な微かな笑みを浮かべてくれた。その微かな笑みに見守られながら私は、ピット君の飛行スピードに追い付くべく少しずつではあるが平和を取り戻しつつある街を一瞥に猛スピードで後にした。確証なんて何処にもないけれど、この街やこの街に住んでいる人々ならきっと大丈夫。そんな思いが、胸の何処かにあったんだ。
(To be continued...)
やっと前編終わった……。オーラム戦が終わりを告げ、今度は女神の魂編ですね。一段落ついたかと思えばまた別の問題が浮上する、ピットくんは大忙しですね(汗)
今回はピットくんとセラ嬢の視点を同時に進行し、最終的に合流する話の筋になりました。以前、掲示板にて質問が寄せられたんですが当時はプロットがぼんやり存在してはいたものの先の章であった為に言及出来ず。こういう流れになりましたが、いかがだったでしょうか?ピットくん視点は原作に沿って進めていったのであんな感じになりました。ピットくんの視点は何気に苦労したと思います。どう思って、あの行動に至ったのか?とか。完全に妄想させながら、構想を練ったものです。前半、何処かギャグちっくなのは管理人がカービィのBGMを聴いていたからでしょうな。ゲームのサントラを聴いていると捗るんです、作業が。それはまぁ扨置き、セラ嬢の話ですね。そっちも結構悩みました。辻褄を合わせるのもそうですし。ヒロインが、名を偽るシーンがあるではないですか。自分が勝手に設けただけなんですが、あの変換前名である“オリーブ”はギリシャに縁のある植物なんです。ギリシャの国樹ってオリーブなんですって。それを聞いてもうこの名前しかないなって決定した裏話。それだけではありません。何と、パルテナ様のモデルになった女神アテナが支配権を巡ってポセイドンと対立した際にオリーブの木を作り出し支配権を見事勝ち取った伝説が残っているのを書いていた際に調べて知り、もうこれしかない。と(笑)それに、オリーブの花(?)言葉は、平和・知恵・安らぎ・勝利。ヒロインが、平和と安らぎを齎してほしい……そんな願いを勝手に込めて。と言うかあとがき、長ッ!!書くのがいっぱいです。それはまあ、後編にでも。
ここ迄読んで下さってありがとうございました!
by虹
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