第17章 新生オーラム(後編)
セラ
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祈りを捧げ終えた私達は、真っ直ぐ前を見据えラーズが居るブレインへ只管突き進む。ラーズ率いるオーラムブレインを倒せば、平和を取り戻せはしないものの存在できている星を救出出来る。神器を手中に戦闘へ備え、準備を始める天使二人に警告して来るラーズであったが然程気にも留めなかった。
「キタナァ、ピット……!セラ……!」
「ラーズ!これはいったい!」
『随分、見た目が変わってるわね……。』
漸くやっとの思いで、オーラムラーズの元へ辿り着いた。数分前は何故か警告して来たけれど、そんな素振りを見せずあちらこちらも戦闘開始のゴングが鳴り響くのを待っていたと言わんばかりに真っ直ぐ向き合う。ラーズがオーラムに呑まれている気がしたけれど、その答えは戦闘中に知る羽目になる。
「ラーズ!オーラムを支配しているのか?!もしくはオーラムに支配されているのか?!」
「ワ・タ・シ・ハ>シハイサレナイ」
「うわ。なんだこりゃ。」
『気味が悪いね。』
「やはりオーラムブレインの力に負けたということでしょうか。」
オーラムラーズへ攻撃を仕掛け、ダメージを蓄積させようと試みるが着弾した様子はない。攻撃方法がよもやないのか。嫌な考えが脳裏を過るがそうではなく、オーラムラーズの周囲をぐるぐるぐる緑の柱を破壊しなければダメージを蓄積させるのも不可能なのだそうだ。先ず、緑の柱を破壊しなければ始まらないらしい。緑の柱を破壊するまでも、待ったなしに反撃される天使二人。連射弾を撃たれ、隙を与えずまた次の攻撃ファイヤースネーク。中心にジャンプ台が設置されているから、ニョロニョロ動く火の蛇を大いに躱せる。だが、こうしている間にも次の手を考えているだろう。ラーズの異変に討論している宛ら、緑の柱破壊に必死だ。
>ワレワレノイクテヲハバムナ
何処からともなく聞こえて来る機械の様な声。明らかに発言している主は、ラーズではない。オーラムそのものだろう。緑の柱からもまさか攻撃されるなんて思わず、間一髪で回避に成功。そろそろ本体に反撃出来そうな気もしたが、どうやらまだらしい。試しに、ピット君が攻撃を仕掛けていたが無に返っていた。まだまだ、時間が必要そうである。
「昆虫なみの行動原理。強さの割に、下等でいいねぇ。」
「戦いの灯火につられてやってきてすべてを喰らうためだけに生きる。ハチとかイナゴとかいうのもあながち間違いではないかもしれません。」
相殺可能なパイロボムを弾き返しながら、話に耳を傾ける。様々な意見が交わっているけれど、オーラムもまた生きる為に足掻いているだけなのではないか?そんな考えを抱かずにはいられない。私達に対して必死に抵抗するのは、単純に“生き長らえる”為。それ以外に目的なんてないのではないか。もし、そうならば地上に住む人々とさして変わらないのではないか。
>ワレワレハ ハンショクスル >ワレワレハ フエツヅケル
『(スゴイ宣言しちゃってるけど。)』
「しかし、生きものはみんなこんなもんじゃ。必死に生きることが成長につながり、それらが影響しあって生命のサイクルができるものじゃ。しかし、コイツは困る!力が強すぎる!」
「ましてや、外来種ですからね。」
「このままじゃ総食いじゃないか!」
「だからここで終止符を打つのです。ピット!セラ!」
それでもこの星で好き勝手されたら、手がつけられず困ってしまう。何としてでも、オーラムラーズを食い止めなければならない。苦戦していた緑の柱を破壊出来た。あとはオーラムラーズへ向けて、打撃なり射撃を加えるのみだ。無論、回避を忘れずに。柱を全て破壊した反動でなのか、オーラムラーズからの攻撃が更に激しさを増す。ヘビーフレイムと呼称された技は、私達目掛けて火炎弾が放たれ爆発し火炎弾が居座る厄介なもの。対処法をパルテナ様に問うが、撥ね返すのも不可能らしい。要は、やり過ごすしかないみたいだ。火炎弾が散らばっていない場所に移動し、火炎弾が消え去るのを待つ。
多少攻撃を喰らってしまったが、まだまだ大丈夫。問題ない。私達の反撃は、これからだ。ヒートアップするオーラムラーズに向けて、遠方から射撃を着弾する。ピット君はなるべく至近距離を詰めて、打撃で応戦している。何処までダメージを蓄積させているか分からないから何とも言えないが、私達の攻撃は確実にオーラムラーズへ届いている。
四方八方に散り、オーラムラーズを少しでも攪乱する用途で翻弄して行く。ヒートウェーブや火炎弾を放たれるが、何のその。悉く攻撃を回避している。華麗な動きだ。
「ひたすらジャンプしながら撃つのはラーズの攻撃を避けやすいようですね。ですが、空中では威力の高いダッシュ打撃を使うことができません。」
「なるほどのう。バランスが肝心ということじゃな。攻撃パターンをよく見て痛撃をくらわすのじゃ!!」
>ワレワレハ アノチカラヲモラウ
『あの力……?』
「まさかセラちゃんの……?!」
「キタナァ、ピット……!セラ……!」
「ラーズ!これはいったい!」
『随分、見た目が変わってるわね……。』
漸くやっとの思いで、オーラムラーズの元へ辿り着いた。数分前は何故か警告して来たけれど、そんな素振りを見せずあちらこちらも戦闘開始のゴングが鳴り響くのを待っていたと言わんばかりに真っ直ぐ向き合う。ラーズがオーラムに呑まれている気がしたけれど、その答えは戦闘中に知る羽目になる。
「ラーズ!オーラムを支配しているのか?!もしくはオーラムに支配されているのか?!」
「ワ・タ・シ・ハ>シハイサレナイ」
「うわ。なんだこりゃ。」
『気味が悪いね。』
「やはりオーラムブレインの力に負けたということでしょうか。」
オーラムラーズへ攻撃を仕掛け、ダメージを蓄積させようと試みるが着弾した様子はない。攻撃方法がよもやないのか。嫌な考えが脳裏を過るがそうではなく、オーラムラーズの周囲をぐるぐるぐる緑の柱を破壊しなければダメージを蓄積させるのも不可能なのだそうだ。先ず、緑の柱を破壊しなければ始まらないらしい。緑の柱を破壊するまでも、待ったなしに反撃される天使二人。連射弾を撃たれ、隙を与えずまた次の攻撃ファイヤースネーク。中心にジャンプ台が設置されているから、ニョロニョロ動く火の蛇を大いに躱せる。だが、こうしている間にも次の手を考えているだろう。ラーズの異変に討論している宛ら、緑の柱破壊に必死だ。
>ワレワレノイクテヲハバムナ
何処からともなく聞こえて来る機械の様な声。明らかに発言している主は、ラーズではない。オーラムそのものだろう。緑の柱からもまさか攻撃されるなんて思わず、間一髪で回避に成功。そろそろ本体に反撃出来そうな気もしたが、どうやらまだらしい。試しに、ピット君が攻撃を仕掛けていたが無に返っていた。まだまだ、時間が必要そうである。
「昆虫なみの行動原理。強さの割に、下等でいいねぇ。」
「戦いの灯火につられてやってきてすべてを喰らうためだけに生きる。ハチとかイナゴとかいうのもあながち間違いではないかもしれません。」
相殺可能なパイロボムを弾き返しながら、話に耳を傾ける。様々な意見が交わっているけれど、オーラムもまた生きる為に足掻いているだけなのではないか?そんな考えを抱かずにはいられない。私達に対して必死に抵抗するのは、単純に“生き長らえる”為。それ以外に目的なんてないのではないか。もし、そうならば地上に住む人々とさして変わらないのではないか。
>ワレワレハ ハンショクスル >ワレワレハ フエツヅケル
『(スゴイ宣言しちゃってるけど。)』
「しかし、生きものはみんなこんなもんじゃ。必死に生きることが成長につながり、それらが影響しあって生命のサイクルができるものじゃ。しかし、コイツは困る!力が強すぎる!」
「ましてや、外来種ですからね。」
「このままじゃ総食いじゃないか!」
「だからここで終止符を打つのです。ピット!セラ!」
それでもこの星で好き勝手されたら、手がつけられず困ってしまう。何としてでも、オーラムラーズを食い止めなければならない。苦戦していた緑の柱を破壊出来た。あとはオーラムラーズへ向けて、打撃なり射撃を加えるのみだ。無論、回避を忘れずに。柱を全て破壊した反動でなのか、オーラムラーズからの攻撃が更に激しさを増す。ヘビーフレイムと呼称された技は、私達目掛けて火炎弾が放たれ爆発し火炎弾が居座る厄介なもの。対処法をパルテナ様に問うが、撥ね返すのも不可能らしい。要は、やり過ごすしかないみたいだ。火炎弾が散らばっていない場所に移動し、火炎弾が消え去るのを待つ。
多少攻撃を喰らってしまったが、まだまだ大丈夫。問題ない。私達の反撃は、これからだ。ヒートアップするオーラムラーズに向けて、遠方から射撃を着弾する。ピット君はなるべく至近距離を詰めて、打撃で応戦している。何処までダメージを蓄積させているか分からないから何とも言えないが、私達の攻撃は確実にオーラムラーズへ届いている。
四方八方に散り、オーラムラーズを少しでも攪乱する用途で翻弄して行く。ヒートウェーブや火炎弾を放たれるが、何のその。悉く攻撃を回避している。華麗な動きだ。
「ひたすらジャンプしながら撃つのはラーズの攻撃を避けやすいようですね。ですが、空中では威力の高いダッシュ打撃を使うことができません。」
「なるほどのう。バランスが肝心ということじゃな。攻撃パターンをよく見て痛撃をくらわすのじゃ!!」
>ワレワレハ アノチカラヲモラウ
『あの力……?』
「まさかセラちゃんの……?!」