第1章 パルテナ再臨(前編)
セラ
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パルテナ様の命に寄り、私とピット君はエンジェランドから空へと飛び立った。詳しい説明もされないまま、状況が飲み込めない中で私達二人は空の中を突き抜ける。
広大な青い空、白い雲、心地良い風が全身を撫でる度感極まり、一瞬目的を忘れてしまいそうになった。私は勿論天使だし、翼も生えてるから飛ぶ行為は造作もないけれど、問題はピット君だ。
彼の唯一の弱点は“飛べない”事。メデューサ討伐後、私がパルテナ軍の一員になった時から今の今まで彼は空を飛ばずに任務遂行したり生活していた。なのに…そんな彼が今、私の隣で悠々閑閑に空を飛んでいる。疑問が一つ増え、訝し気な表情を見せたのはこの私だ。
「…?んっ?どうしたの?セラちゃん?」
『えっ?!う…ううん!何でもないよ!!』
謎は一層深まるが、今は触れない様にしておこうと胸の中で小さく決意した。
「…早速ですけど、冥府軍が攻めて来ました。」
『冥府軍?!』
「まさかメデューサが復活したのでは?!」
「その“まさか”でしょうね。メデューサは確かに三種の神器で倒しました。だけど…何しろ冥府の女神だから…」
パルテナ様に告げられる悪い知らせ。
出陣しろと命を受けた際は、悪い知らせが入って来たのかもと思いはしたが深く掘り下げたりはしなかった。
まさか彼女が私達に出陣する様命じたのは冥府軍が攻めて来たのに勘付いたから?それなら神器装着を忘れずにと忠告した意味合いも分かる。
ならばそうならそうと言ってくれれば良かったのに…水臭いと言うか何と言うか。それとも只説明するのが面倒だっただけ?(うーん、有り得る)
「あっははは!メデューサなんて恐るるに足りませんね!!」
『えっそんな高笑いしちゃうんだ。』
「!!メデューサ!!」
「女神パルテナ…そしてピット…この時を待ち侘びたぞ。」
「あら、お久し振りですね。25年ぐらいでしょうか」
なぁんて頭の隅で色々思索しつつ、隣に居る彼につっこみを入れていると…急に辺りが暗闇に包まれた。
顔を上げれば、メデューサ(の幻影)が姿を現し、こちらを余裕なる笑みを浮かべ見据えている。笑みを浮かべている(のであろう)パルテナ様が呑気にも“久し振り”だの何だの言っているのに対しズッコケそうになった。冥府軍が現れ、メデューサが復活したと言うのにお気楽な人達だ。余裕な言葉を並べたり…不意に溜め息が零れ出た。
広大な青い空、白い雲、心地良い風が全身を撫でる度感極まり、一瞬目的を忘れてしまいそうになった。私は勿論天使だし、翼も生えてるから飛ぶ行為は造作もないけれど、問題はピット君だ。
彼の唯一の弱点は“飛べない”事。メデューサ討伐後、私がパルテナ軍の一員になった時から今の今まで彼は空を飛ばずに任務遂行したり生活していた。なのに…そんな彼が今、私の隣で悠々閑閑に空を飛んでいる。疑問が一つ増え、訝し気な表情を見せたのはこの私だ。
「…?んっ?どうしたの?セラちゃん?」
『えっ?!う…ううん!何でもないよ!!』
謎は一層深まるが、今は触れない様にしておこうと胸の中で小さく決意した。
「…早速ですけど、冥府軍が攻めて来ました。」
『冥府軍?!』
「まさかメデューサが復活したのでは?!」
「その“まさか”でしょうね。メデューサは確かに三種の神器で倒しました。だけど…何しろ冥府の女神だから…」
パルテナ様に告げられる悪い知らせ。
出陣しろと命を受けた際は、悪い知らせが入って来たのかもと思いはしたが深く掘り下げたりはしなかった。
まさか彼女が私達に出陣する様命じたのは冥府軍が攻めて来たのに勘付いたから?それなら神器装着を忘れずにと忠告した意味合いも分かる。
ならばそうならそうと言ってくれれば良かったのに…水臭いと言うか何と言うか。それとも只説明するのが面倒だっただけ?(うーん、有り得る)
「あっははは!メデューサなんて恐るるに足りませんね!!」
『えっそんな高笑いしちゃうんだ。』
「!!メデューサ!!」
「女神パルテナ…そしてピット…この時を待ち侘びたぞ。」
「あら、お久し振りですね。25年ぐらいでしょうか」
なぁんて頭の隅で色々思索しつつ、隣に居る彼につっこみを入れていると…急に辺りが暗闇に包まれた。
顔を上げれば、メデューサ(の幻影)が姿を現し、こちらを余裕なる笑みを浮かべ見据えている。笑みを浮かべている(のであろう)パルテナ様が呑気にも“久し振り”だの何だの言っているのに対しズッコケそうになった。冥府軍が現れ、メデューサが復活したと言うのにお気楽な人達だ。余裕な言葉を並べたり…不意に溜め息が零れ出た。
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