第14章 電光石火の激突(後編)
セラ
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凄まじい妨害工作を見事に掻い潜り、パルテナ様が言う“雷雲の神殿”に辿り着いた。最近颯爽と目的の場所に着地出来ている喜びを噛みしめている。前回はたまた前々回ではピット君に関してだが、滑り込んだ勢いで地面に落下してしまったり衝撃波に負けてくるくるくる落下し気付けば目的地に到着していたケースもあったりと被害に遭いまくっている自分達に対して困った笑顔を浮かべてしまう程。地形の問題もある分毎度毎度地に足つけて無事着地出来る保証は何処にもないのだけれど、可能ならば常にこうであってほしい。その割に余りダメージを受けなかったなあと考えずには居られない。もしかしなくても、パルテナ様の恩恵でダメージが軽減されているのでは?なんて考えに至った頃合にはエントランスと呼称すべき場所にいつもの如く神器で魔物を浄化しつつ雷雲の神殿内を歩行していた。
「この空中庭園は力を失ってますがエレカが稼働させています。電気ショックがある柱やカベに気をつけて」
敵陣さえもあっと驚かせるパルテナ様の助言を聞き入れながらキョロキョロ周囲を見渡しては歩行を進めている。だが、彼女の言う電気ショックがある柱やカベは未だ窺えない。まだ序盤だからなのか雷雲の神殿を彷彿する構造内とは言えないのだ。当然だけれど先に進まなければ話は進まない。目の前に悠然と傾斜している道を半ば駆け足で昇り切ればある意味待ち構えていた展開が用意されていた。
「うわッ!!」
『きゃッ!!』
「気をつけて。古い施設と言えど、電撃は強力です!!」
何と電気ショックのある柱が、数本道上を取り囲んでいるのだ。条件反射で後退る天使二人。咄嗟の機転でダメージは受けなかったものの、体外に流れ出た冷や汗を静かに拭う。もしも電気ショックのある柱にぶつかってしまったら、数分間痺れが取れず身体の自由が効かなかっただろう。この先々にこういう仕掛けが施されていると思うと迂闊にダッシュ回避は出来ない。小回りをきかせた回避行動が適していると思う。柱に驚き、動きが静止してしまったが気を取り直して再度歩き始める。柱が設置されている道上を慎重に抜け、傾斜している道を昇り切るとそこには……自然軍の魔物クルリンボがあろうことか行く手を塞いでいた。時間稼ぎかはたまたエレカちゃんを想う一心か……真意は定かではないが、行く手を塞いでいる以上浄化する他はない。以前初めて出現した際ナチュレちゃんがクルリンボの浄化方法を教えてくれた。確か、体が緑色の時は打撃が有効で体が赤色の時は射撃が有効だった筈。今クルリンボは赤色の状態だから……射撃が最適。そうと分かれば先手必勝。クルリンボも射撃で応戦して来るらしいので、回避を心掛けながら射撃で浄化を試みる。然すれば無事浄化に成功した。クルリンボを浄化したお陰で行く手が塞がれていた道は一気に開けた状態になる。此れで先に進めるのだ。
開けた道をさくさく進んで行けば傾斜した道からエレベーターへと飛び乗る。飛び乗ったエレベーターは従順にも私達を上へと運んでくれる。
「エレベーターで上がると……。」
「そこには敵がいた」
「なんだソレ!!」
『ふふっ(本当にコントみたい)』
一体何処の道に繋がるエレベーターなのだろう。上の階へと上昇しているのだけは分かるのだが、それ以外に読み取れる情報と言えばエレベーターにさえ電気が流れ、魔物と対峙している時でさえ触れない様意識して戦わなければならないぐらいか。思い切った行動が出来ず、狭まれてしまうのは痛い。もしかしなくてもそれが狙いだろうか。エレカちゃんはきっと効かないだろうし。真意は定かではないが、何となく納得してしまいうんうん頷いてしまう私がいた。
エレベーターで上へ上へと上昇し、設置されているジャンプ台を大いに活用しては軽々と地に着地すると妙なものが中心にぽっかり浮かんでいるのを視界に映す。あの妙なものは一体何なのだろう。不思議に思いながら妙なものへ向けて距離を狭めてみる。すると何処からともなく魔物等が私達を取り囲み行かせまいとした。明らかに妙なものを守備している模様。勿論囲まれているだけに留まらない親衛隊長はテンポ良く浄化して行く。さすがと言わんばかりだ。
「電気カベなどに電力を供給しているコアがあるようです。あれを止めれば、少しはラクになるかしら?」
『(あの妙なものがコアなのね!)』
テンポ良く浄化してくれているお陰で、手っ取り早くコアを破壊出来そうだ。こういう時親衛隊長ながら血気盛んで非常に助かる。偶に向こう見ずな行いをされてしまうが、それもまた持ち味なのかも。そう考えたらピット君に対して感謝の思いが溢れて出て来た。こうしては居られない。私もピット君に負けない様きちんとお勤めをしなくては。全力で魔物に向かっている彼に続き、自身も神器で応戦する。ピット君がほぼ浄化してくれたらしく、私はほとんど浄化に力を入れなかった。魔物を全浄化出来た天使二人は、早々とコアを破壊。戦闘の合間で少しだけでも優勢になれば、戦況も違って来るだろう。
「撃破!」
「これで、一部の電気供給がストップすることでしょう」
『一安心ですね!』
「フン。まだまだいけるわよ」
「この空中庭園は力を失ってますがエレカが稼働させています。電気ショックがある柱やカベに気をつけて」
敵陣さえもあっと驚かせるパルテナ様の助言を聞き入れながらキョロキョロ周囲を見渡しては歩行を進めている。だが、彼女の言う電気ショックがある柱やカベは未だ窺えない。まだ序盤だからなのか雷雲の神殿を彷彿する構造内とは言えないのだ。当然だけれど先に進まなければ話は進まない。目の前に悠然と傾斜している道を半ば駆け足で昇り切ればある意味待ち構えていた展開が用意されていた。
「うわッ!!」
『きゃッ!!』
「気をつけて。古い施設と言えど、電撃は強力です!!」
何と電気ショックのある柱が、数本道上を取り囲んでいるのだ。条件反射で後退る天使二人。咄嗟の機転でダメージは受けなかったものの、体外に流れ出た冷や汗を静かに拭う。もしも電気ショックのある柱にぶつかってしまったら、数分間痺れが取れず身体の自由が効かなかっただろう。この先々にこういう仕掛けが施されていると思うと迂闊にダッシュ回避は出来ない。小回りをきかせた回避行動が適していると思う。柱に驚き、動きが静止してしまったが気を取り直して再度歩き始める。柱が設置されている道上を慎重に抜け、傾斜している道を昇り切るとそこには……自然軍の魔物クルリンボがあろうことか行く手を塞いでいた。時間稼ぎかはたまたエレカちゃんを想う一心か……真意は定かではないが、行く手を塞いでいる以上浄化する他はない。以前初めて出現した際ナチュレちゃんがクルリンボの浄化方法を教えてくれた。確か、体が緑色の時は打撃が有効で体が赤色の時は射撃が有効だった筈。今クルリンボは赤色の状態だから……射撃が最適。そうと分かれば先手必勝。クルリンボも射撃で応戦して来るらしいので、回避を心掛けながら射撃で浄化を試みる。然すれば無事浄化に成功した。クルリンボを浄化したお陰で行く手が塞がれていた道は一気に開けた状態になる。此れで先に進めるのだ。
開けた道をさくさく進んで行けば傾斜した道からエレベーターへと飛び乗る。飛び乗ったエレベーターは従順にも私達を上へと運んでくれる。
「エレベーターで上がると……。」
「そこには敵がいた」
「なんだソレ!!」
『ふふっ(本当にコントみたい)』
一体何処の道に繋がるエレベーターなのだろう。上の階へと上昇しているのだけは分かるのだが、それ以外に読み取れる情報と言えばエレベーターにさえ電気が流れ、魔物と対峙している時でさえ触れない様意識して戦わなければならないぐらいか。思い切った行動が出来ず、狭まれてしまうのは痛い。もしかしなくてもそれが狙いだろうか。エレカちゃんはきっと効かないだろうし。真意は定かではないが、何となく納得してしまいうんうん頷いてしまう私がいた。
エレベーターで上へ上へと上昇し、設置されているジャンプ台を大いに活用しては軽々と地に着地すると妙なものが中心にぽっかり浮かんでいるのを視界に映す。あの妙なものは一体何なのだろう。不思議に思いながら妙なものへ向けて距離を狭めてみる。すると何処からともなく魔物等が私達を取り囲み行かせまいとした。明らかに妙なものを守備している模様。勿論囲まれているだけに留まらない親衛隊長はテンポ良く浄化して行く。さすがと言わんばかりだ。
「電気カベなどに電力を供給しているコアがあるようです。あれを止めれば、少しはラクになるかしら?」
『(あの妙なものがコアなのね!)』
テンポ良く浄化してくれているお陰で、手っ取り早くコアを破壊出来そうだ。こういう時親衛隊長ながら血気盛んで非常に助かる。偶に向こう見ずな行いをされてしまうが、それもまた持ち味なのかも。そう考えたらピット君に対して感謝の思いが溢れて出て来た。こうしては居られない。私もピット君に負けない様きちんとお勤めをしなくては。全力で魔物に向かっている彼に続き、自身も神器で応戦する。ピット君がほぼ浄化してくれたらしく、私はほとんど浄化に力を入れなかった。魔物を全浄化出来た天使二人は、早々とコアを破壊。戦闘の合間で少しだけでも優勢になれば、戦況も違って来るだろう。
「撃破!」
「これで、一部の電気供給がストップすることでしょう」
『一安心ですね!』
「フン。まだまだいけるわよ」
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