第12章 初期化爆弾の恐怖(前編)
セラ
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二人共声を荒げた。ビーム光線をひらひら躱し、要塞の外面に沿って只今飛行中であるが、蟻一匹入り込む隙もない。要塞を再起不能にするには先ず何処かの入り口を探し出し、侵入しなければならない。意外にも外観は綺麗なもので、この建造物がまさか爆弾を製造する場所とはとても思えない。彷彿されなくとも、その事実は払拭されないが。
「着地ポイントを探します。弱点も同時に見つけなければ」
この言葉を機に深く深く入り込んで行く。外壁から中に入り、回廊の様な筋が窺えたと思えば透明の柱からまた中に侵入し、空洞のトンネルに入り飛行する。ルートは間違いないのだが、此処迄入り組んでいるのを見るとまるで迷路の中に迷い込んでしまった感覚に陥ってしまう。景色が代わる代わるで目まぐるしいからだろうか。忙しないと言うか何と言うか、まぁ戦闘に暇な時間等存在したらそれこそ不審である。深く考えたらそれこそ負けなのかもしれない。
「このあたりでしょう。着地体勢を取ってください。ちょっと荒くなりますよ」
「わあああっ!!」
『ピット君ー!!』
余計な考えは切り捨てて、戦闘に集中する。侵入者を迎え撃とうとこちらに突進して来る魔物達。こちらも負けじと奮闘していると、パルテナ様が漸く侵入経路を発見したらしく私達に指示を出して来る。だがしかし、それも空しく彼の叫声が隣で響き渡り、強制的に着地体勢に入った彼は地面に向かって仲良さげに滑り込みしてしまう。彼の名を呼び掛けてみるが、滑り込みをしてしまう彼の両耳に届かず終わってしまった。飛翔の奇跡を羽翼に宿していない私は、勢いに任せ滑り込みをする最悪な状況を回避。天使が降臨する情景と類似する程、ふわふわりと宙に舞いながら清閑に地へと着地する。もうちょっとで私も強制的に地面とキスをする所だった。危ない、危ない。最悪な状況にならず、安堵の溜め息を吐きながら、地面にへばりついているピット君を起こす作業にいそいそと取り掛かった。
(To be continued…)
「着地ポイントを探します。弱点も同時に見つけなければ」
この言葉を機に深く深く入り込んで行く。外壁から中に入り、回廊の様な筋が窺えたと思えば透明の柱からまた中に侵入し、空洞のトンネルに入り飛行する。ルートは間違いないのだが、此処迄入り組んでいるのを見るとまるで迷路の中に迷い込んでしまった感覚に陥ってしまう。景色が代わる代わるで目まぐるしいからだろうか。忙しないと言うか何と言うか、まぁ戦闘に暇な時間等存在したらそれこそ不審である。深く考えたらそれこそ負けなのかもしれない。
「このあたりでしょう。着地体勢を取ってください。ちょっと荒くなりますよ」
「わあああっ!!」
『ピット君ー!!』
余計な考えは切り捨てて、戦闘に集中する。侵入者を迎え撃とうとこちらに突進して来る魔物達。こちらも負けじと奮闘していると、パルテナ様が漸く侵入経路を発見したらしく私達に指示を出して来る。だがしかし、それも空しく彼の叫声が隣で響き渡り、強制的に着地体勢に入った彼は地面に向かって仲良さげに滑り込みしてしまう。彼の名を呼び掛けてみるが、滑り込みをしてしまう彼の両耳に届かず終わってしまった。飛翔の奇跡を羽翼に宿していない私は、勢いに任せ滑り込みをする最悪な状況を回避。天使が降臨する情景と類似する程、ふわふわりと宙に舞いながら清閑に地へと着地する。もうちょっとで私も強制的に地面とキスをする所だった。危ない、危ない。最悪な状況にならず、安堵の溜め息を吐きながら、地面にへばりついているピット君を起こす作業にいそいそと取り掛かった。
(To be continued…)
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