第12章 初期化爆弾の恐怖(前編)
セラ
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「で、でかい!!」
「これが初期化爆弾……。すべてを自然に還すものですね」
『ど、どうすればいいでしょう?!』
想像以上に巨大で驚愕を隠せない。焦燥感に駆られる中で、必死に爆弾から引き離されまいとこちら側も下降して行く。
「ただ力任せにするだけでは例の大爆発で巨大植物化するかも。それを防ぐ為には、カバーを落としてコアを剥き出しにする必要があります。周囲のターゲットを壊しながらカバーを落とし、コアを破壊しなさい」
「まるでシューティングゲームですね。腕が鳴ります!」
『やってやるわ!(ガガンボって言った事、後悔させてやる!)』
「セラちゃんが……燃えている……」
ピット君が何やらボソッと呟いた気がしたが、私の耳には届かなかった。其れはそうと、パルテナ様からの指示で初期化爆弾への攻撃を開始する。外観に見える緑色に輝く五つのコア。こちらを攻撃し、カバーを外してから中心のコアを破壊しないと動力は衰えずまたしても人々に厄災が降り掛かってしまう。そうなってはもう遅い。そうならぬ様に先ずは緑色のコアを一つずつ破壊する。ピット君は右側から、私は左側から攻め立て順調に照準を合わせ射撃し、攻撃を加えて行く。緑色のコアに然程耐久力はなく、ベロンとカバーが剥落され、赤黄色に染まる中心のコアが剥き出しになった。悍しさが更に増したが、目を背けては行けない。真っ直ぐ前方を見据え、射撃する。あとは中心のコアを破壊すれば一難は去るだろう。
「コアが剥き出しになっています!急いで!」
「落ちろぉぉぉぉぉ!!」
『落ちてぇぇぇぇぇ!!』
決して攻撃する手は止めない。初期化爆弾が投下されなければ、最小限の被害でどれだけ済むのか……分かったものじゃない。人々の笑顔を守る為此処で負ける訳には行かない。願いを掛けながら、攻撃すればそれが爆弾にとって痛打となったのかそのまま撃墜する。
「撃破!!」
『成功だね!!』
「や、やりおったな?!」
力無く落ちて行く初期化爆弾を見送り、取り敢えず危機は回避させた。これで任務完了なのかと思いきやパルテナ様の思惑は未だ続いており、完全に完了と迄は行かなかった。それを証拠に天から光が降り注ぎ、私達を回収しようとしないのだ。根本を叩かなければ全て無限にループしてしまう。それでは人々を危機から救ったとは言えない。だからこそ、今から戦場に赴こうと飛行速度が加速しているのだろう。思惑に気が付いた時には、パルテナ様は私達に向けて作戦を言い放っていた。
「無力化成功ですね。このまま上空の初期化爆弾要塞に向かいます。要塞を止めれば爆撃はなくなることでしょう」
「ハイ!自然王ナチュレ!おまえの切り札を断ってやる!!」
『貴女の好きにはさせないんだから!!』
初期化爆弾は撃墜させたが、肝心の爆弾を製造する拠点は依然として謎の儘。けれど現時点で二度も製造されている、拠点は何処かにある筈なのだ。その事実は揺るがない。何処にあるのか分かり兼ねていると、飛行ルートが徐々に上向きへ自然な流れで切り替わった模様。爆弾を製造する拠点、改め初期化爆弾要塞に攻め入るべく上昇気流に乗って上へと飛翔する。空は見事な晴天なり。
「ピット、セラ、避けて!」
「ビームか!!」
「ものども、むかえ撃て!!初期化爆弾要塞を守れ!!」
『相当近付けさせたくないみたいね!』
「そうはいくかッ!!こんな強大な爆弾で多くの生命を奪うなんて!絶対に許さないからな!ナチュレ!!」
『そうだよ!あんな物騒なもの、作っちゃ駄目なんだから!!』
「そなたらに言われたくないわ!この飛翔する弾薬庫が!!そなたらの力も初期化爆弾に匹敵するものであろうぞ!」
「これは悪を挫く為の力だ!パルテナ様が居る限り 僕達は負けないッ!!」
晴天は我々に味方してくれている。晴天のお陰で、視界が開けており様々な情報が此見よがしに飛び込んで来る。そこから導き出される答えは一つ。“初期化爆弾要塞が目前に構えている”と言う事、これだけであった。言わずもがな私達は要塞を攻略すべく、接近して行く。要塞と言うだけあって、誰かが居を構えていても何らおかしくはないのだが、爆弾を製造する目的だけが空中に浮遊する所以なのかと思うと、苦笑いを浮かべるしかない。確かに女神様含め、天使二人に攻略されたら堪まったものではないだろう。感情が伝達される程妨害が凄まじい。ビーム光線で接近されまいと牽制して来るが身軽な私達にその攻撃は意味を成さない。ビーム光線は掠りもせず、まるで翻弄するかの如くひらひら躱している。
「これが初期化爆弾要塞……!」
「でかい……!」
「これが初期化爆弾……。すべてを自然に還すものですね」
『ど、どうすればいいでしょう?!』
想像以上に巨大で驚愕を隠せない。焦燥感に駆られる中で、必死に爆弾から引き離されまいとこちら側も下降して行く。
「ただ力任せにするだけでは例の大爆発で巨大植物化するかも。それを防ぐ為には、カバーを落としてコアを剥き出しにする必要があります。周囲のターゲットを壊しながらカバーを落とし、コアを破壊しなさい」
「まるでシューティングゲームですね。腕が鳴ります!」
『やってやるわ!(ガガンボって言った事、後悔させてやる!)』
「セラちゃんが……燃えている……」
ピット君が何やらボソッと呟いた気がしたが、私の耳には届かなかった。其れはそうと、パルテナ様からの指示で初期化爆弾への攻撃を開始する。外観に見える緑色に輝く五つのコア。こちらを攻撃し、カバーを外してから中心のコアを破壊しないと動力は衰えずまたしても人々に厄災が降り掛かってしまう。そうなってはもう遅い。そうならぬ様に先ずは緑色のコアを一つずつ破壊する。ピット君は右側から、私は左側から攻め立て順調に照準を合わせ射撃し、攻撃を加えて行く。緑色のコアに然程耐久力はなく、ベロンとカバーが剥落され、赤黄色に染まる中心のコアが剥き出しになった。悍しさが更に増したが、目を背けては行けない。真っ直ぐ前方を見据え、射撃する。あとは中心のコアを破壊すれば一難は去るだろう。
「コアが剥き出しになっています!急いで!」
「落ちろぉぉぉぉぉ!!」
『落ちてぇぇぇぇぇ!!』
決して攻撃する手は止めない。初期化爆弾が投下されなければ、最小限の被害でどれだけ済むのか……分かったものじゃない。人々の笑顔を守る為此処で負ける訳には行かない。願いを掛けながら、攻撃すればそれが爆弾にとって痛打となったのかそのまま撃墜する。
「撃破!!」
『成功だね!!』
「や、やりおったな?!」
力無く落ちて行く初期化爆弾を見送り、取り敢えず危機は回避させた。これで任務完了なのかと思いきやパルテナ様の思惑は未だ続いており、完全に完了と迄は行かなかった。それを証拠に天から光が降り注ぎ、私達を回収しようとしないのだ。根本を叩かなければ全て無限にループしてしまう。それでは人々を危機から救ったとは言えない。だからこそ、今から戦場に赴こうと飛行速度が加速しているのだろう。思惑に気が付いた時には、パルテナ様は私達に向けて作戦を言い放っていた。
「無力化成功ですね。このまま上空の初期化爆弾要塞に向かいます。要塞を止めれば爆撃はなくなることでしょう」
「ハイ!自然王ナチュレ!おまえの切り札を断ってやる!!」
『貴女の好きにはさせないんだから!!』
初期化爆弾は撃墜させたが、肝心の爆弾を製造する拠点は依然として謎の儘。けれど現時点で二度も製造されている、拠点は何処かにある筈なのだ。その事実は揺るがない。何処にあるのか分かり兼ねていると、飛行ルートが徐々に上向きへ自然な流れで切り替わった模様。爆弾を製造する拠点、改め初期化爆弾要塞に攻め入るべく上昇気流に乗って上へと飛翔する。空は見事な晴天なり。
「ピット、セラ、避けて!」
「ビームか!!」
「ものども、むかえ撃て!!初期化爆弾要塞を守れ!!」
『相当近付けさせたくないみたいね!』
「そうはいくかッ!!こんな強大な爆弾で多くの生命を奪うなんて!絶対に許さないからな!ナチュレ!!」
『そうだよ!あんな物騒なもの、作っちゃ駄目なんだから!!』
「そなたらに言われたくないわ!この飛翔する弾薬庫が!!そなたらの力も初期化爆弾に匹敵するものであろうぞ!」
「これは悪を挫く為の力だ!パルテナ様が居る限り 僕達は負けないッ!!」
晴天は我々に味方してくれている。晴天のお陰で、視界が開けており様々な情報が此見よがしに飛び込んで来る。そこから導き出される答えは一つ。“初期化爆弾要塞が目前に構えている”と言う事、これだけであった。言わずもがな私達は要塞を攻略すべく、接近して行く。要塞と言うだけあって、誰かが居を構えていても何らおかしくはないのだが、爆弾を製造する目的だけが空中に浮遊する所以なのかと思うと、苦笑いを浮かべるしかない。確かに女神様含め、天使二人に攻略されたら堪まったものではないだろう。感情が伝達される程妨害が凄まじい。ビーム光線で接近されまいと牽制して来るが身軽な私達にその攻撃は意味を成さない。ビーム光線は掠りもせず、まるで翻弄するかの如くひらひら躱している。
「これが初期化爆弾要塞……!」
「でかい……!」