第11章 自然王ナチュレ(前編)
セラ
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二人の会話がどんどんヒートアップしていく傍ら、私達の戦いも勢いが増して行く。パルテナ様情報に寄ると、自然王が放った電撃を扱うビリビリーナとビュートと言う魔物が居るそうなのだ。どちらも電撃で行く手を阻み、ダメージを受けると麻痺状態になる恐れもある。そうなっては厄介だ。だが、タイミング良く私達の前方に待ち構えている魔物達。例に習わない様にぎりぎりの所迄引き付けて回避し、照準を定め射撃を加える。見事命中し、浄化に成功。天使に恐れをなしたのか、木の幹に隠れ始める魔物達。勿論逃したりしたら、パルテナ様が黙っていないと踏み時間の許す限り浄化に勤しんだ。
「話が平行線ですね……。」
「ナチュレが言うことも分からなくはないです。だけど!だからと言って無差別攻撃が許されるハズはないです!!」
『うん、そうだね。この状態は良くないです!!』
「その通りですね」
常にパルテナ軍は、一致団結しているが今回の戦いでも結束していると胸を張って言える。
「自然王ナチュレ。ささやかですが私達は貴女に挑戦します」
私達の考えは既に固まり、決まっていた。パルテナ様が自然王に宣戦布告を申し出るのが両耳に届く。
「いい度胸よの。わらわの自然軍はひと味違うぞよ」
余裕なる態度で自然王は私達の宣戦布告を承諾。このままでは人々が過酷な目に遭ってしまう。最悪な状況を未然に防ぐべく、私達は突き進む。張り巡らされている木々の影響で、飛行ルートは徐々に上層へと向かう。鎌を持った魔物セルがこっちに目掛けてかまいたち弾を発射して来る。ルートが上層へ移動している分回避が充分に出来ない場合がある。だが、攻撃を見切った瞬間素早く浄化して見せた。
「ピットとやら、セラとやら。なかなか腕が立つようじゃの」
「おほめにあずかりまして!」
『あ、ありがとうございます』
「ここはひとつ、わらわも戦士を派遣してやろう。出でよ!剛力のロッカ!!」
自然王改めナチュレちゃんが急に私達の戦闘能力の高さを褒めて来た。一体どう言う風の吹き回しなのか。けれど一応褒めてくれたからにはお礼をきちんと伝えなければならない。ピット君はと言うと余り嬉しそうにはしていない…まぁ当然と言えば当然なのかもしれないがピット君の表情に困った顔をしていると、唐突にナチュレちゃんが戦士の名を勢い良く呼称した。上層から眩い光が接近して来る……。それはまるで隕石の如く流れ落ちて来た。
「うわぁぁぁっ!!」
『きゃぁぁぁっ!!』
「ピット!!セラ!!」
直撃はしなかったが、その衝撃波に打ち負かされた私達。ダメージは不幸中の幸いで然程受けなかったもののくるくるくると廻りながら真っ逆さまに落下。眩い光こそが“剛力のロッカ”だったと気付いた時には既に遅く、私達の叫び声が周囲に轟く。無我夢中でピット君を守らんと庇いながら彼の身体に両腕を回し、両瞼をきゅっと閉じた。ピット君が力強く抱き締め返してくれていたとも気付かずに。
(To be continued…)
「話が平行線ですね……。」
「ナチュレが言うことも分からなくはないです。だけど!だからと言って無差別攻撃が許されるハズはないです!!」
『うん、そうだね。この状態は良くないです!!』
「その通りですね」
常にパルテナ軍は、一致団結しているが今回の戦いでも結束していると胸を張って言える。
「自然王ナチュレ。ささやかですが私達は貴女に挑戦します」
私達の考えは既に固まり、決まっていた。パルテナ様が自然王に宣戦布告を申し出るのが両耳に届く。
「いい度胸よの。わらわの自然軍はひと味違うぞよ」
余裕なる態度で自然王は私達の宣戦布告を承諾。このままでは人々が過酷な目に遭ってしまう。最悪な状況を未然に防ぐべく、私達は突き進む。張り巡らされている木々の影響で、飛行ルートは徐々に上層へと向かう。鎌を持った魔物セルがこっちに目掛けてかまいたち弾を発射して来る。ルートが上層へ移動している分回避が充分に出来ない場合がある。だが、攻撃を見切った瞬間素早く浄化して見せた。
「ピットとやら、セラとやら。なかなか腕が立つようじゃの」
「おほめにあずかりまして!」
『あ、ありがとうございます』
「ここはひとつ、わらわも戦士を派遣してやろう。出でよ!剛力のロッカ!!」
自然王改めナチュレちゃんが急に私達の戦闘能力の高さを褒めて来た。一体どう言う風の吹き回しなのか。けれど一応褒めてくれたからにはお礼をきちんと伝えなければならない。ピット君はと言うと余り嬉しそうにはしていない…まぁ当然と言えば当然なのかもしれないがピット君の表情に困った顔をしていると、唐突にナチュレちゃんが戦士の名を勢い良く呼称した。上層から眩い光が接近して来る……。それはまるで隕石の如く流れ落ちて来た。
「うわぁぁぁっ!!」
『きゃぁぁぁっ!!』
「ピット!!セラ!!」
直撃はしなかったが、その衝撃波に打ち負かされた私達。ダメージは不幸中の幸いで然程受けなかったもののくるくるくると廻りながら真っ逆さまに落下。眩い光こそが“剛力のロッカ”だったと気付いた時には既に遅く、私達の叫び声が周囲に轟く。無我夢中でピット君を守らんと庇いながら彼の身体に両腕を回し、両瞼をきゅっと閉じた。ピット君が力強く抱き締め返してくれていたとも気付かずに。
(To be continued…)
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