第9章 決戦!メデューサ(後編)
セラ
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「このあたりの足場は踏切りジャンプ出来ますよ。ダッシュしてガケ際に踏み込めばジャンプする事が出来るでしょう」
「華麗に踏み込みますよ!!」
灯火に沿って距離を狭めて普通の道に出れば今度はジャンプで踏み込めと言う指示。これもまた、ジャンプする足場を間違えると落下する可能性がある。何せ道が灯火だけだ。下を覗けば真っ暗。誰もが瞬時に理解するパターンだ。順調にジャンプしていると左右に道が別れていた。どっちに行けば良いのだろう?片道に進めば明らかに落下するだろう。条件反射で身震いしてしまったが不思議にも迷わずに左に進む。僕の第六感が“左に進め"と囁いた気がしたからである。
「ん?あれは??」
「テンプラ使い!」
どうやら僕の第六感は正解していたらしい。それを証拠に自身の目の前に立ちはだかる衣を纏った魔物と対峙する。テンプラ使い、ビジュアル通りに思わず苦笑い。
「えび天にされたら全力で躱しなさい!食べられたら一撃でヤラれちゃいますよ?!」
「天丼にしていただくつもりかッ?!ギャグっぽいのに超キケン!!」
どうやらえび天にされる前にさっさと浄化するのが得策らしい。テンプラ使いが所持している杖から発射される“テンプラストリーム"が当たらぬ様、射撃で距離を計りダッシュ打撃で一気にダメージを蓄積させて行く。他にもグルーが攻撃を仕掛けて来たがテンプラ使いを浄化するのが先決だろう。両方の攻撃をうまく回避し、テンプラ使いに渾身の一撃を加え浄化に成功。あの魔物に関しては鉱物を盾にされたが廻り込んで立ち所に浄化した。
「いよいよ最後の間のようです。落ちない様に気をつけて」
「これが最後の護りのようですね」
扉を抜ければ、赤い通路が足場に現れる。通路を駆け抜けられたらいよいよメデューサとの決戦。メデューサを討伐出来ればこの戦いにも漸く終止符が打て、明るい未来が僕達を待っている。きっとそこは幸せな世界。
「冥府の闇を払う為!ピット行きます!!」
ライトアローを強く握りしめ、落下しない様にやや小走りでメデューサの間へ行かせまいと行く手を阻む魔物達を次々と浄化する。進行を邪魔する割には、耐久力は余りないみたいだ。不幸中の幸いか、メデューサとの決戦直前に余計な体力は使いたくないから逆に好都合だ。今迄の戦いの中でも散々邪魔して来た魔物達が集い、僕目掛けて攻撃を仕掛けて来る。無論、反撃して浄化してやった。
「冥府軍のエリヌスがいます。上半身と下半身で分離します。落ち着いて個別に浄化なさい」
遂に此処迄来た。メデューサへ続く巨大な扉が目の前に聳える。最後の護りを担うエリヌスと呼称された魔物。体当たりをして来たり飛び蹴りされたりするがカウンターを使う。思いの外動ける魔物らしい。
「下半身、おパンツ姿なんですね……」
上半身を先に浄化すれば意外な姿が露出され、苦笑い。どう反応して良いか分からず、見るのも耐え兼ねそそくさと浄化する。メデューサは変な奴を作ったものだ。
“この先にメデューサが居る"自然にも苦笑いから真剣な表情へと一変する。緊迫した空気が漂う中、ゆっくりと扉へ歩みを進める。彼女との約束を胸に秘めながら。
「はははははは……。ははははははは。ピットよ、とうとう来たな」
『(ピット君?)』
「で、でかい」
「ピット!」
『(来てくれたの?)』
「しかしここで気合い負けするわけには!
冥府に巣くう魔族たちよ!音にも聞け!刮目せよ!光の女神パルテナが使い、ピット!推して参るッ!!」
「飛びなさい、ピット!!」
聞き覚えのある名前とその声の主。来てくれると心の底から信じて、待ち望んでいた人物の姿を確かめたくて声のした方向を見遣る。けれど既に彼はメデューサが仕掛けた攻撃を回避すべく飛行した後だった。せっかく再会出来たと思ったのに、彼はたった今この瞬間メデューサの手に寄って大幅に遠退いてしまった距離を狭めるべく、懸命に接近している。
「メデューサへの距離を詰めて行きます!」
「お願いします!」
「しかし……メデューサに押し出されています」
「ぐぐぐぐぐッ……」
「苦しいだろうけど耐えて、ピット!!」
“こうしてはいられない!!"一刻も早く頑張っている二人のサポートをして支えてあげたい。僅かな力かもしれないけれど、何もしないよりは絶対良いと思うから私も戦わなくちゃ!遠距離からでもしっかりとメデューサに攻撃を加えるピット君。その横で閉じ込められている現状から抜け出す為に色々試行してみる。けれど檻の鍵が開く気配すらない。ピット君は今どうなっているだろう?気になって彼の方向へ視線を向けると、どうやらメデューサへと徐々に距離を縮められている様だ。
「まだまだ遠いですね」
「大きすぎて距離感がつかみにくいッ……!」
「華麗に踏み込みますよ!!」
灯火に沿って距離を狭めて普通の道に出れば今度はジャンプで踏み込めと言う指示。これもまた、ジャンプする足場を間違えると落下する可能性がある。何せ道が灯火だけだ。下を覗けば真っ暗。誰もが瞬時に理解するパターンだ。順調にジャンプしていると左右に道が別れていた。どっちに行けば良いのだろう?片道に進めば明らかに落下するだろう。条件反射で身震いしてしまったが不思議にも迷わずに左に進む。僕の第六感が“左に進め"と囁いた気がしたからである。
「ん?あれは??」
「テンプラ使い!」
どうやら僕の第六感は正解していたらしい。それを証拠に自身の目の前に立ちはだかる衣を纏った魔物と対峙する。テンプラ使い、ビジュアル通りに思わず苦笑い。
「えび天にされたら全力で躱しなさい!食べられたら一撃でヤラれちゃいますよ?!」
「天丼にしていただくつもりかッ?!ギャグっぽいのに超キケン!!」
どうやらえび天にされる前にさっさと浄化するのが得策らしい。テンプラ使いが所持している杖から発射される“テンプラストリーム"が当たらぬ様、射撃で距離を計りダッシュ打撃で一気にダメージを蓄積させて行く。他にもグルーが攻撃を仕掛けて来たがテンプラ使いを浄化するのが先決だろう。両方の攻撃をうまく回避し、テンプラ使いに渾身の一撃を加え浄化に成功。あの魔物に関しては鉱物を盾にされたが廻り込んで立ち所に浄化した。
「いよいよ最後の間のようです。落ちない様に気をつけて」
「これが最後の護りのようですね」
扉を抜ければ、赤い通路が足場に現れる。通路を駆け抜けられたらいよいよメデューサとの決戦。メデューサを討伐出来ればこの戦いにも漸く終止符が打て、明るい未来が僕達を待っている。きっとそこは幸せな世界。
「冥府の闇を払う為!ピット行きます!!」
ライトアローを強く握りしめ、落下しない様にやや小走りでメデューサの間へ行かせまいと行く手を阻む魔物達を次々と浄化する。進行を邪魔する割には、耐久力は余りないみたいだ。不幸中の幸いか、メデューサとの決戦直前に余計な体力は使いたくないから逆に好都合だ。今迄の戦いの中でも散々邪魔して来た魔物達が集い、僕目掛けて攻撃を仕掛けて来る。無論、反撃して浄化してやった。
「冥府軍のエリヌスがいます。上半身と下半身で分離します。落ち着いて個別に浄化なさい」
遂に此処迄来た。メデューサへ続く巨大な扉が目の前に聳える。最後の護りを担うエリヌスと呼称された魔物。体当たりをして来たり飛び蹴りされたりするがカウンターを使う。思いの外動ける魔物らしい。
「下半身、おパンツ姿なんですね……」
上半身を先に浄化すれば意外な姿が露出され、苦笑い。どう反応して良いか分からず、見るのも耐え兼ねそそくさと浄化する。メデューサは変な奴を作ったものだ。
“この先にメデューサが居る"自然にも苦笑いから真剣な表情へと一変する。緊迫した空気が漂う中、ゆっくりと扉へ歩みを進める。彼女との約束を胸に秘めながら。
「はははははは……。ははははははは。ピットよ、とうとう来たな」
『(ピット君?)』
「で、でかい」
「ピット!」
『(来てくれたの?)』
「しかしここで気合い負けするわけには!
冥府に巣くう魔族たちよ!音にも聞け!刮目せよ!光の女神パルテナが使い、ピット!推して参るッ!!」
「飛びなさい、ピット!!」
聞き覚えのある名前とその声の主。来てくれると心の底から信じて、待ち望んでいた人物の姿を確かめたくて声のした方向を見遣る。けれど既に彼はメデューサが仕掛けた攻撃を回避すべく飛行した後だった。せっかく再会出来たと思ったのに、彼はたった今この瞬間メデューサの手に寄って大幅に遠退いてしまった距離を狭めるべく、懸命に接近している。
「メデューサへの距離を詰めて行きます!」
「お願いします!」
「しかし……メデューサに押し出されています」
「ぐぐぐぐぐッ……」
「苦しいだろうけど耐えて、ピット!!」
“こうしてはいられない!!"一刻も早く頑張っている二人のサポートをして支えてあげたい。僅かな力かもしれないけれど、何もしないよりは絶対良いと思うから私も戦わなくちゃ!遠距離からでもしっかりとメデューサに攻撃を加えるピット君。その横で閉じ込められている現状から抜け出す為に色々試行してみる。けれど檻の鍵が開く気配すらない。ピット君は今どうなっているだろう?気になって彼の方向へ視線を向けると、どうやらメデューサへと徐々に距離を縮められている様だ。
「まだまだ遠いですね」
「大きすぎて距離感がつかみにくいッ……!」