第9章 決戦!メデューサ(後編)
セラ
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火炎弾をうまく回避し、水中に潜むヒュードラーを陸に引き摺り出す為に放出されるウロコ弾を神器で撥ね返す。ウロコ弾を撥ね返し、ヒュードラーを引き摺り出す攻略を編み出したのもセラちゃんだった。彼女の知恵がたった今戦闘で活かされている。その事実が僕の心に安らぎを与えた。メデューサを討伐した未来には彼女の笑顔が待っている。希望にも似た思いを抱きながら、ウロコ弾に寄って陸に引き摺り出したヒュードラーに打撃を加えて行く。
「あらよっと!」
ヒュードラーを倒せば、ツインベロスの時と同様に自身が見つめていた景色が一瞬にして変化した。ヒュードラーを象っていた石像が崩れたのが倒したと言う何よりの証拠。
「よし!次だ!!」
「いいペースです、ピット!!」
エントランスから今度はパンドーラを象った石像から続く扉を抜ける。
「これは忘れもしない……」
「トラップダンジョンですね」
「パンドーラめぇ」
見覚えのある不思議な空間、トラップダンジョンへ入ったのだと瞬時に理解する。ツインベロス、ヒュードラーを倒しあと待ち構えているのはパンドーラのみ。パンドーラを倒せばメデューサへの道が切り開く。気を引き締めて行かなければ。神器をぎゅっと握りしめて、ダンジョン内を突き進む。一刻も早くパンドーラを倒さなければ、そう思っていたのだが辺りを見渡せども次の間へと進める扉が見つからない。どういう事なのだろう。付近にあるのはトゲの壁。まさか、視界に映るトゲの壁が次の間へ通ずる扉の役割を担う何かがあるのか?恐る恐る壁に近付いてみると、そこはもう壁ではなかった。
「やっぱりだましか!!」
床には円形の何か。ここから先へ進めるのか?
「うおっと!……ってあれ?」
「あら、さかさま」
「こ、これはどうなってるんでしょう?」
「天井側と床側を落とし穴で行き来してるような……。不思議な空間ですね」
「さすがはトラップダンジョン」
パルテナ様の情報に寄ると、先程床にあった円形の何かはトラップダンジョンを突き進める移動装置らしい。勿論、先に進む為の扉もあるのだが時間を稼ぐ目的なのか何なのかやはり至る場所に罠が仕掛けられている。以前にもトラップダンジョンにて翻弄されたが今回もそこだけは避けて通れない道らしい。思わず苦笑い。向かってくる魔物達を順調に浄化しながら駆け抜ける。
「こんな隠しが!!」
「これで抜けられそうですね」
嫌な雰囲気が漂うなと思ったら、すぐ近くにはオーンの姿があった。普段の戦闘で愛用している神器を手中にしていれば奴を浄化するのは適わないだろう。だが、今は三種の神器を装備している。メデューサの居城に向かう途中その手応えは感じていた。オーンを浄化するなんて朝飯前である。的確な距離を取り、照準をオーンに合わせ射撃を加えた。やはりさすがと言わんばかりである。オーンを浄化し終え、騙しであるトゲの壁から落とし穴ではなく円形のスイッチを踏む。すると次に進行出来る道が出来る。トラップダンジョン内で道に迷ったのもかなりの確率でトラップに引っ掛かった経験もあったから道順が合ってるかどうか不安であったがどうやら間違いではないらしい。隠し床から扉へ向かい、設置されているジャンプ台を大いに活用し、目の前に存在する扉を抜ける。どうやら、魔物集団が待ち構えていたらしい。それでも立ち止まる訳には行かない。運良く空間に置き去りにされていたギガスを利用しようと身軽に乗り込んだ。
「パンドーラ!」
「……しゃべる事もかないませんか」
「パルテナ様!このパンドーラは一体?!」「単なる傀儡ですよ」
「かいらい?」
待ち構えていた魔物達をギガスで一掃し、パンドーラが居ると思われる間へ進行する。足を踏み入れた瞬間、唐突に攻撃を仕掛けられた。あのおしゃべりだけが得意だったパンドーラが一言も喋らずに攻撃だけして来るなんて違和感だらけである。しかもパンドーラの残存魔力はブラックピットの羽根に宿っている。当然の如く、今この場に居るのはパンドーラ本人ではない。訳が分からなくてパルテナ様に問い掛けた所“傀儡"だと返答が返って来た。何だそれは。
「パンドーラに似せて、魂を練り上げて作った戦闘マシーン」
「お見通しか。光の女神よ」
「えぇ。貴女のやりそうな事です」
「要は倒せば良いのでしょう!パルテナ親衛隊長ピット!パンドーラを二度(にたび)討つ!!」
考えてみたけれど難しい話ばかりで良く分からなかったので勝手に自己解決させてしまった。繰り出される爆弾を撥ね返し、着実にダメージを蓄積させて行く。火炎弾を発射されたり、不意に体当りされそうになるがぎりぎりの所で回避する。
「討伐!!」
本物ではないからそんなに耐久力もなかったのか、パンドーラはゆっくりと地に倒れて行った。
「あらよっと!」
ヒュードラーを倒せば、ツインベロスの時と同様に自身が見つめていた景色が一瞬にして変化した。ヒュードラーを象っていた石像が崩れたのが倒したと言う何よりの証拠。
「よし!次だ!!」
「いいペースです、ピット!!」
エントランスから今度はパンドーラを象った石像から続く扉を抜ける。
「これは忘れもしない……」
「トラップダンジョンですね」
「パンドーラめぇ」
見覚えのある不思議な空間、トラップダンジョンへ入ったのだと瞬時に理解する。ツインベロス、ヒュードラーを倒しあと待ち構えているのはパンドーラのみ。パンドーラを倒せばメデューサへの道が切り開く。気を引き締めて行かなければ。神器をぎゅっと握りしめて、ダンジョン内を突き進む。一刻も早くパンドーラを倒さなければ、そう思っていたのだが辺りを見渡せども次の間へと進める扉が見つからない。どういう事なのだろう。付近にあるのはトゲの壁。まさか、視界に映るトゲの壁が次の間へ通ずる扉の役割を担う何かがあるのか?恐る恐る壁に近付いてみると、そこはもう壁ではなかった。
「やっぱりだましか!!」
床には円形の何か。ここから先へ進めるのか?
「うおっと!……ってあれ?」
「あら、さかさま」
「こ、これはどうなってるんでしょう?」
「天井側と床側を落とし穴で行き来してるような……。不思議な空間ですね」
「さすがはトラップダンジョン」
パルテナ様の情報に寄ると、先程床にあった円形の何かはトラップダンジョンを突き進める移動装置らしい。勿論、先に進む為の扉もあるのだが時間を稼ぐ目的なのか何なのかやはり至る場所に罠が仕掛けられている。以前にもトラップダンジョンにて翻弄されたが今回もそこだけは避けて通れない道らしい。思わず苦笑い。向かってくる魔物達を順調に浄化しながら駆け抜ける。
「こんな隠しが!!」
「これで抜けられそうですね」
嫌な雰囲気が漂うなと思ったら、すぐ近くにはオーンの姿があった。普段の戦闘で愛用している神器を手中にしていれば奴を浄化するのは適わないだろう。だが、今は三種の神器を装備している。メデューサの居城に向かう途中その手応えは感じていた。オーンを浄化するなんて朝飯前である。的確な距離を取り、照準をオーンに合わせ射撃を加えた。やはりさすがと言わんばかりである。オーンを浄化し終え、騙しであるトゲの壁から落とし穴ではなく円形のスイッチを踏む。すると次に進行出来る道が出来る。トラップダンジョン内で道に迷ったのもかなりの確率でトラップに引っ掛かった経験もあったから道順が合ってるかどうか不安であったがどうやら間違いではないらしい。隠し床から扉へ向かい、設置されているジャンプ台を大いに活用し、目の前に存在する扉を抜ける。どうやら、魔物集団が待ち構えていたらしい。それでも立ち止まる訳には行かない。運良く空間に置き去りにされていたギガスを利用しようと身軽に乗り込んだ。
「パンドーラ!」
「……しゃべる事もかないませんか」
「パルテナ様!このパンドーラは一体?!」「単なる傀儡ですよ」
「かいらい?」
待ち構えていた魔物達をギガスで一掃し、パンドーラが居ると思われる間へ進行する。足を踏み入れた瞬間、唐突に攻撃を仕掛けられた。あのおしゃべりだけが得意だったパンドーラが一言も喋らずに攻撃だけして来るなんて違和感だらけである。しかもパンドーラの残存魔力はブラックピットの羽根に宿っている。当然の如く、今この場に居るのはパンドーラ本人ではない。訳が分からなくてパルテナ様に問い掛けた所“傀儡"だと返答が返って来た。何だそれは。
「パンドーラに似せて、魂を練り上げて作った戦闘マシーン」
「お見通しか。光の女神よ」
「えぇ。貴女のやりそうな事です」
「要は倒せば良いのでしょう!パルテナ親衛隊長ピット!パンドーラを二度(にたび)討つ!!」
考えてみたけれど難しい話ばかりで良く分からなかったので勝手に自己解決させてしまった。繰り出される爆弾を撥ね返し、着実にダメージを蓄積させて行く。火炎弾を発射されたり、不意に体当りされそうになるがぎりぎりの所で回避する。
「討伐!!」
本物ではないからそんなに耐久力もなかったのか、パンドーラはゆっくりと地に倒れて行った。