第9章 決戦!メデューサ(後編)
セラ
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「ついに来ましたね」
冥府城へ侵入するのを阻む最後の守りを突破し、漸くメデューサの本拠地へと辿り着いた。冥府城のエントランスに立ち尽くしているが、既におどろおどろしい雰囲気が漂っている。偵察がてらに辺りを見渡していると、以前確かに討伐した筈のボス石像がふてぶてしく設置されていた。
「ボス石像のお出迎えでしょうか」
「それぞれの先に扉があるようです」
パルテナ様とボス石像について会話を交わす。状況から察するに、ボス石像から窺える扉から先に進める様になっているらしい。恐らく過去に倒した三体のボスをもう一度倒さない事には話が始まらないだろう。メデューサが居ると思われる城の中枢にすら辿り着けなくなってしまう、そうなると自動的に連れ去られてしまったセラちゃんも助け出せなくなってしまう。そうなんだ、僕は先に進まなければならないんだ。一刻も早く、彼女を闇の世界から光の世界へと導かなければ………そうあの時みたいに。手中に治まるライトアローをぎゅっと握りしめてツインベロスを象った石像を通り過ぎ扉へと進む。
「怪しい街だ……」
扉を抜けると景色は一瞬にして変化する。冥府の魔物達がうようよ居る街の中、此処は本当に冥府城内なのか?そう錯覚させられる程に別世界が視界に広がり、不思議な感覚へと誘われる。
「人の気配はありません。存分に戦いなさい」
人々が造ったのだろう家々は徒然と並んでいるのにパルテナ様からは“人の気配はない"とアドバイスを貰う。人が住んではいない魔物だけが住みついている世界。家々の間から伸びる一本道を進行する。これは、この世界はメデューサが造り上げた幻影に寄るものなのだろうか?
「おっと!」
「ワナです ピット!デススカルが!!」
「くッ!!こんなところで!!」
脳裏に自身の考えを過ぎらせながら道行く先に構えていた扉を抜ける。然すれば、パルテナ様からのアドバイスが瞬時に耳に届いた。どうやら今この瞬間僕の背後にはデススカルと呼ばれた魔物が攻撃を仕掛けようとしているらしい。“一筋縄では行かないか。"デススカルからダメージを受けぬ様に背後を向けていた体勢を整え、間合いを取る。
「倒さなければ進めませんね。回避を使い、打撃で退けなさい!」
「いわしてやります!!」
距離を詰め、僕を倒そうと向かってくるデススカルに打撃を加える。振り下ろされた腕をぎりぎりの所迄引き付け、素早く回避。デススカルの背後を取り、渾身の一撃を。すると忽ちのうちにデススカルは地に沈み、動かなくなった。死神は徘徊し、魔物が雑踏している街並み。その中をやや小走りで駆け抜ける、勿論僕に攻撃を仕掛けて来る命知らずな魔物達を浄化しながら。
そろそろツインベロスが待ち構えるコロシアムに到着する頃合だろうか?長めの階段を駆け昇りつつ、思う。階段の途中で偶然にも見つけたビートルに乗り込み、そのまま真っ直ぐに突き進む。
「またデススカルが!」
「なんとかします!!」
コロシアムを目前としていたが、再登場を果たしたデススカルに奇襲を掛けられそうになる。だがパルテナ様のアドバイスもあり、咄嗟の機転の利かせに寄りダメージを受けずに回避に成功する。デススカルだけではなく、他の魔物達も同様に攻撃を仕掛けて来たがビートルの強力な体当たりで次々と浄化する。“攻撃は最大の防御なり。"そんな言葉が脳裏を掠った。ビートルに乗った上での攻防戦が続くが、ビートルの有能さ故に体当たり、射撃、走行に寄る回避を使い分けて挑んだ結果デススカルを浄化するのに成功した。「よぉーし!」
デススカルを浄化した後はもう、僕を阻む魔物は完全にいなくなった。戦闘の負傷でボロボロになってしまったビートルを乗り捨て、コロシアムの中へと入って行く。
「来いッ!ツインベロス!!もっぺんワンワン言わせてやる!!飼い慣らしてお手とか伏せを教えこんでやる!!お散歩のあとにはおフロに入れて、ゴハンもたんまり食わせてやる!!ニンテンドックスに友情出演させてやる!!」
「いや、でませんから」
的確な突っ込みが飛んできた事に対し、苦笑いを浮かべながら突進して来るツインベロスをうまく回避しつつ、勢い余って壁に激突し伸びてしまっている奴に打撃する。一度手合わせしているからなのか、攻略もばっちり活かせている模様。それを証拠に繰り出している攻撃を先読みして、守防し、反撃している僕がいた。ノーダメージと迄は行かなくても最小限のダメージを受けただけで決着がつく。
「フィニッシュ!」
ツインベロスが討伐されたのを確認すると、見つめていた景色が変化する。
「おっと。ここは最初のエントランスですね」
「石像が崩れたようです」
ツインベロスを象った石像は崩れさり次の扉へ進める様に促される。
冥府城へ侵入するのを阻む最後の守りを突破し、漸くメデューサの本拠地へと辿り着いた。冥府城のエントランスに立ち尽くしているが、既におどろおどろしい雰囲気が漂っている。偵察がてらに辺りを見渡していると、以前確かに討伐した筈のボス石像がふてぶてしく設置されていた。
「ボス石像のお出迎えでしょうか」
「それぞれの先に扉があるようです」
パルテナ様とボス石像について会話を交わす。状況から察するに、ボス石像から窺える扉から先に進める様になっているらしい。恐らく過去に倒した三体のボスをもう一度倒さない事には話が始まらないだろう。メデューサが居ると思われる城の中枢にすら辿り着けなくなってしまう、そうなると自動的に連れ去られてしまったセラちゃんも助け出せなくなってしまう。そうなんだ、僕は先に進まなければならないんだ。一刻も早く、彼女を闇の世界から光の世界へと導かなければ………そうあの時みたいに。手中に治まるライトアローをぎゅっと握りしめてツインベロスを象った石像を通り過ぎ扉へと進む。
「怪しい街だ……」
扉を抜けると景色は一瞬にして変化する。冥府の魔物達がうようよ居る街の中、此処は本当に冥府城内なのか?そう錯覚させられる程に別世界が視界に広がり、不思議な感覚へと誘われる。
「人の気配はありません。存分に戦いなさい」
人々が造ったのだろう家々は徒然と並んでいるのにパルテナ様からは“人の気配はない"とアドバイスを貰う。人が住んではいない魔物だけが住みついている世界。家々の間から伸びる一本道を進行する。これは、この世界はメデューサが造り上げた幻影に寄るものなのだろうか?
「おっと!」
「ワナです ピット!デススカルが!!」
「くッ!!こんなところで!!」
脳裏に自身の考えを過ぎらせながら道行く先に構えていた扉を抜ける。然すれば、パルテナ様からのアドバイスが瞬時に耳に届いた。どうやら今この瞬間僕の背後にはデススカルと呼ばれた魔物が攻撃を仕掛けようとしているらしい。“一筋縄では行かないか。"デススカルからダメージを受けぬ様に背後を向けていた体勢を整え、間合いを取る。
「倒さなければ進めませんね。回避を使い、打撃で退けなさい!」
「いわしてやります!!」
距離を詰め、僕を倒そうと向かってくるデススカルに打撃を加える。振り下ろされた腕をぎりぎりの所迄引き付け、素早く回避。デススカルの背後を取り、渾身の一撃を。すると忽ちのうちにデススカルは地に沈み、動かなくなった。死神は徘徊し、魔物が雑踏している街並み。その中をやや小走りで駆け抜ける、勿論僕に攻撃を仕掛けて来る命知らずな魔物達を浄化しながら。
そろそろツインベロスが待ち構えるコロシアムに到着する頃合だろうか?長めの階段を駆け昇りつつ、思う。階段の途中で偶然にも見つけたビートルに乗り込み、そのまま真っ直ぐに突き進む。
「またデススカルが!」
「なんとかします!!」
コロシアムを目前としていたが、再登場を果たしたデススカルに奇襲を掛けられそうになる。だがパルテナ様のアドバイスもあり、咄嗟の機転の利かせに寄りダメージを受けずに回避に成功する。デススカルだけではなく、他の魔物達も同様に攻撃を仕掛けて来たがビートルの強力な体当たりで次々と浄化する。“攻撃は最大の防御なり。"そんな言葉が脳裏を掠った。ビートルに乗った上での攻防戦が続くが、ビートルの有能さ故に体当たり、射撃、走行に寄る回避を使い分けて挑んだ結果デススカルを浄化するのに成功した。「よぉーし!」
デススカルを浄化した後はもう、僕を阻む魔物は完全にいなくなった。戦闘の負傷でボロボロになってしまったビートルを乗り捨て、コロシアムの中へと入って行く。
「来いッ!ツインベロス!!もっぺんワンワン言わせてやる!!飼い慣らしてお手とか伏せを教えこんでやる!!お散歩のあとにはおフロに入れて、ゴハンもたんまり食わせてやる!!ニンテンドックスに友情出演させてやる!!」
「いや、でませんから」
的確な突っ込みが飛んできた事に対し、苦笑いを浮かべながら突進して来るツインベロスをうまく回避しつつ、勢い余って壁に激突し伸びてしまっている奴に打撃する。一度手合わせしているからなのか、攻略もばっちり活かせている模様。それを証拠に繰り出している攻撃を先読みして、守防し、反撃している僕がいた。ノーダメージと迄は行かなくても最小限のダメージを受けただけで決着がつく。
「フィニッシュ!」
ツインベロスが討伐されたのを確認すると、見つめていた景色が変化する。
「おっと。ここは最初のエントランスですね」
「石像が崩れたようです」
ツインベロスを象った石像は崩れさり次の扉へ進める様に促される。
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