第9章 決戦!メデューサ(前編)
セラ
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彼女を捕まえてメデューサは、満足と言わんばかりに笑みを浮かべ僕の目の前から姿を消した。…分かっていた…こうなるかもしれない事は…彼女の力を欲しているメデューサが連れ去らない訳が無い。想定していたのに……………“また守れなかった"。悔しさ故に下唇を噛み締める。分かっている、立ち止まっている暇などない。手に持っているライトアローを強く握り締め前を見据え、メデューサが居ると思われる城へと乗り込もうとするが………
「!あれは?!」
城の前に立ち塞がるメデューサが守備を固めるべく作ったのであろう意志を持たない兵士。難攻不落にさせるつもりか。連れ去られてしまった彼女を一刻も早く救出させたい、その気持ちが先走り焦燥感だけが僕自身を支配する。
「冥府城に入る前の最後の守りですね」
「ジャマをするなッ!!」
僕を冥府城に侵入させまいと兵士は至る部分から砲弾して来る。うまく回避しつつ、砲弾して来る部分に射撃を加え、再起不能とさせるがなかなか浄化出来ない。目にも留まらぬ速度で体当たりしたり、爆雷を打ち込んで来たりと攻撃は様々。砲弾して来る部分を射撃で破壊している筈なのに一向に倒れる気配はない。まさか………弱点は別の場所なのか?
「くそッ!弱点を隠してる!これじゃ攻撃が効かない!!」
「シューティングゲームのボスってこれをしないのが不思議ですよね」
「これじゃハメだよ!やってらんないよ!!」
どうやら奴の弱点は“頭部"だったらしい。だが気付いた時には既に遅く、唯一の弱点を仮面で隠し攻撃が当たらない様に攻略されてしまう。焦りからか苛立ちが募る。こんな所で時間を浪費する訳にはいかないのに、こうしている間にも彼女は暗闇の中で孤独と戦っているのに……僕が行かなくては…誰が行くんだ。どうすればこの八方塞がりの現状を打破出来るか必死に攻撃を仕掛けて行く。僕の脳裏にはセラちゃんの満面の笑顔が浮かんで消えている。
「(セラちゃん…!!)」
レーザーが僕目掛けて発射される、攻撃が当たらぬ様に回避するがこのままでは埒が明かない。何か、何か妙案は……!!
「せいッ!!」
「ブラピ!!」
そう思っていた矢先、突如ブラピが現れ僕の目の前に立ちはだかっていた奴の頭部を仮面毎蹴り倒した。お陰で僕の目の前は完全にがら空きとなる。冥府城が視界に映し出された。
「うぐぉぉッ……!む、ムリをした」
「骨は折れてないみたいですね」
「ぐずぐずするなッ!新手が来る前に、早く行けッ!!セラを助けたいんだろ!!」
「ブラピの言うとおりです。ここはお言葉に甘えましょう」
まさかブラピが僕の手助けをしてくれるとは思わなかった、条件反射として驚愕を含んだ表情を浮かべてしまう。ブラピに言われ、はっと我に返る。思えばブラピもセラちゃんを大切に想っていた、僕同様に。だから僕を助けてくれた…?パルテナ様の言葉に首を縦に頷き、堂々と聳える冥府城へ向かうべく飛行する。
「どうもありがとう!ブラピ!!」
「だからなんだよ、ブラピって!!」
僕を助けてくれたって事はつまり、セラちゃんを助け出す役割を譲ってくれた意味に繋がる。“必ず助けるよ。僕も君を大切なセラちゃんを。"聞こえたかは分からないが、彼に向けて呟いた。“必ず助けろよ!しくじったら承知しないからな!!"そう聞こえた気がした。
「突入ッ!!」
いよいよ、冥府の女王メデューサとの最終決戦が幕を開ける。
(To be continued)
如何だったでしょうか?漸くここ迄来ました!第9章!どうなるんだろう?と思われた方もいらっしゃったでしょう。私も思いました(汗)しかもまだ前編ですしね(汗)ですが管理人がずっとしたかったネタを放出出来て満足していたりします(*´∀`*)ピット君にもブラピにもパルテナ様にも守られるヒロイン(笑)至れり尽くせり(笑)実を言うとメデューサの側近の天使だったヒロインと言う設定は第7章を書いている時点で浮かび上がったものでございます。と言うのもヒロインのデフォルメ名は熾天使セラフィムから引用させてもらっています、そのセラフィムは蛇の様に天に上がった姿から名付けられた伝説が残っておりまして。蛇と言えばメデューサだなぁと。そんな関連性を繋げ、側近の天使だった設定に作り変えた訳です。いらない裏設定(笑)
ここ迄読んで下さってありがとうございました!!
by虹
「!あれは?!」
城の前に立ち塞がるメデューサが守備を固めるべく作ったのであろう意志を持たない兵士。難攻不落にさせるつもりか。連れ去られてしまった彼女を一刻も早く救出させたい、その気持ちが先走り焦燥感だけが僕自身を支配する。
「冥府城に入る前の最後の守りですね」
「ジャマをするなッ!!」
僕を冥府城に侵入させまいと兵士は至る部分から砲弾して来る。うまく回避しつつ、砲弾して来る部分に射撃を加え、再起不能とさせるがなかなか浄化出来ない。目にも留まらぬ速度で体当たりしたり、爆雷を打ち込んで来たりと攻撃は様々。砲弾して来る部分を射撃で破壊している筈なのに一向に倒れる気配はない。まさか………弱点は別の場所なのか?
「くそッ!弱点を隠してる!これじゃ攻撃が効かない!!」
「シューティングゲームのボスってこれをしないのが不思議ですよね」
「これじゃハメだよ!やってらんないよ!!」
どうやら奴の弱点は“頭部"だったらしい。だが気付いた時には既に遅く、唯一の弱点を仮面で隠し攻撃が当たらない様に攻略されてしまう。焦りからか苛立ちが募る。こんな所で時間を浪費する訳にはいかないのに、こうしている間にも彼女は暗闇の中で孤独と戦っているのに……僕が行かなくては…誰が行くんだ。どうすればこの八方塞がりの現状を打破出来るか必死に攻撃を仕掛けて行く。僕の脳裏にはセラちゃんの満面の笑顔が浮かんで消えている。
「(セラちゃん…!!)」
レーザーが僕目掛けて発射される、攻撃が当たらぬ様に回避するがこのままでは埒が明かない。何か、何か妙案は……!!
「せいッ!!」
「ブラピ!!」
そう思っていた矢先、突如ブラピが現れ僕の目の前に立ちはだかっていた奴の頭部を仮面毎蹴り倒した。お陰で僕の目の前は完全にがら空きとなる。冥府城が視界に映し出された。
「うぐぉぉッ……!む、ムリをした」
「骨は折れてないみたいですね」
「ぐずぐずするなッ!新手が来る前に、早く行けッ!!セラを助けたいんだろ!!」
「ブラピの言うとおりです。ここはお言葉に甘えましょう」
まさかブラピが僕の手助けをしてくれるとは思わなかった、条件反射として驚愕を含んだ表情を浮かべてしまう。ブラピに言われ、はっと我に返る。思えばブラピもセラちゃんを大切に想っていた、僕同様に。だから僕を助けてくれた…?パルテナ様の言葉に首を縦に頷き、堂々と聳える冥府城へ向かうべく飛行する。
「どうもありがとう!ブラピ!!」
「だからなんだよ、ブラピって!!」
僕を助けてくれたって事はつまり、セラちゃんを助け出す役割を譲ってくれた意味に繋がる。“必ず助けるよ。僕も君を大切なセラちゃんを。"聞こえたかは分からないが、彼に向けて呟いた。“必ず助けろよ!しくじったら承知しないからな!!"そう聞こえた気がした。
「突入ッ!!」
いよいよ、冥府の女王メデューサとの最終決戦が幕を開ける。
(To be continued)
如何だったでしょうか?漸くここ迄来ました!第9章!どうなるんだろう?と思われた方もいらっしゃったでしょう。私も思いました(汗)しかもまだ前編ですしね(汗)ですが管理人がずっとしたかったネタを放出出来て満足していたりします(*´∀`*)ピット君にもブラピにもパルテナ様にも守られるヒロイン(笑)至れり尽くせり(笑)実を言うとメデューサの側近の天使だったヒロインと言う設定は第7章を書いている時点で浮かび上がったものでございます。と言うのもヒロインのデフォルメ名は熾天使セラフィムから引用させてもらっています、そのセラフィムは蛇の様に天に上がった姿から名付けられた伝説が残っておりまして。蛇と言えばメデューサだなぁと。そんな関連性を繋げ、側近の天使だった設定に作り変えた訳です。いらない裏設定(笑)
ここ迄読んで下さってありがとうございました!!
by虹
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