第7章 深海に潜む神殿(後編)
セラ
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怒りや苛立ちが湧き起こっていたけれど、何とか抑圧させ冷静に魔物浄化に専念する。今、怒りに寄って冷静さを欠いても何も変わらない。それこそ冥府軍の思うツボ。一つ深呼吸をして、パルテナ様が何故タナトスを狙ったのか…狙いの理由を話すパルテナ様とピット君の会話に静かに参加する。二人の会話を聞いて、メデューサを討伐する日が着実に近付いているのを知る。彼女の話に寄ると、タナトスは冥府へと行ける手段を持っていると言う。当の本人は否定しているけれど、パルテナ様の情報が“ガセ”だった前例は存在しない。
「もしもーし、聞こえてるんデスかー?」
「今回はアグレッシブなんですね」
「犠牲を最小限にする為にも待ったりしません。攻め倒します。これもピットとセラのお陰です。あと一息、頑張って下さい」
『はい!頑張ります!!』
「やってやりますとも!!」
「シカトデスか~?シカがプイっと向きますか~??」
「うるさいな!!」
「あう。くわばらくわばら、デスね」
今回何故パルテナ様はタナトスをターゲットに選んだのか、その理由を理解した。彼女がタナトスを狙った理由に静かに納得しながら魔物を全て浄化し終える。すると、三本のグラインドレールが私達の目の前に現れた。躊躇なく私達は三本に並行するグラインドレールに乗り込む。
「並行に走るグラインドレールは左右に乗り換える事ができます。レールの先をよく見て!」
パルテナ様の助言に寄ると、どうやら私達が乗り込んだグラインドレールに何かしらのトラップがある模様。冥府軍の幹部の居城内にトラップが仕掛けられているのは最早日常茶飯事。今更怯んだりはしないが、レールの先に何があるのか警戒しているに越した事はないだろう。
「うわわわっ!穴が!!」
『お、落ちちゃう…!!』
「ピット!!セラ!!」
「うおっと!」
『あれ…?』
グラインドレールの先を良く見て進んでいると、電流かいかにも流れている板の様なトラップが設置されているのに気付く。“パルテナ様が教えてくれた助言はこの事だったんだな”頭の隅で考えを巡らせつつ、ピット君と三本のグラインドレールをうまく乗り換えながら回避して行く。そんな折、レールの終着点が一つの穴に繋がっているのが視界に入った。もしや、このまま落ちてしまうのでは…?不吉な予感が胸を過ぎる、飛行して逃避するタイミングを失い、私とピット君はレールの終着点穴の中へと落下する。落下する際に痛みが伴うかと咄嗟に目を瞑ってみたが、着地は失敗しなかった様だ。お陰で痛みもない。
「大丈夫みたいですね」
「びっくりした……」
『私も…びっくりしちゃった…』
「しかし、その周辺の穴には落ちない様に気を付けて下さい。痛い目見ますよ」
ほっと胸を撫で下ろす。だが、落下し着地したフロアは無数の穴が所々に空いていた。一難去ってまた一難、この言葉がしっくり来る。しかも何の親切なのかご丁寧に無数の穴から魔物が次々と顔を出している。状況を読み取るに魔物を浄化し、無数の穴を回避しなければ先に進めないらしい。私は飛行出来るから穴に落下する失点に対し、恐れる部分はないが問題はピット君だ。彼は、穴に落下する恐れも万が一攻撃されその衝撃で最終的に穴へと落下する可能性もある。案外こう言ったフロアは私達にとって鬼門かもしれない。穴の中に落下しない様にと注意を払うピット君のサポートをするべく、攻撃を仕掛ける魔物達へと射撃攻撃を繰り出す。お陰でピット君は、魔物達の性で足を取られる事はなくなった。私は飛行しつつ扉へ…ピット君は穴に注意しつつ扉へと向かう。扉を抜けると、広間の様な場所に出る。室内の中心に存在する円形の土台。これは“乗れ”と言う意図があるのだろうか?道順は間違ってはいない筈だから、円形の土台に何かしらの絡繰り仕掛けが施されているのは大いに推察出来る。
「あれ?ここは最初の広間では?」
『あ!本当だ!見覚えがある!』
「前には無かった床がありますね。このまま進んでみましょう」
円形の土台に素直な迄に乗ってみると、円形が宙に浮き上下運動を始めた。そのまま、上の階へと私達二人は運び出される。然すれば見覚えのある風景が両眼に映った。エントランス付近である。だが 数分前とは異なる風景。パルテナ様の言った通り前には無かった床、私達はそのまま歩行を進める。
「す、滑る!」
「フォッフォッフォ。スケートは楽しいデスね~」
「水とか氷とか。さすがは海底神殿ですね」
『フィギュアスケートは~得意なの!!!』
「セラちゃん凄い!!」
「文句なしの満点ですね!」
見渡す限りの氷の間。仕切り等の障害物を物ともせず氷の上をすいすいと滑りながら氷の見合った魔物を浄化して行く。華麗にトリプルアクセルを見せた所、ピット君とパルテナ様から拍手を貰い…思わず頬を赤く染めてしまう。
「セラちゃんはスケートが上手デスね~」
『貴方は黙ってて!!』
「セラちゃん酷いデス」
「もしもーし、聞こえてるんデスかー?」
「今回はアグレッシブなんですね」
「犠牲を最小限にする為にも待ったりしません。攻め倒します。これもピットとセラのお陰です。あと一息、頑張って下さい」
『はい!頑張ります!!』
「やってやりますとも!!」
「シカトデスか~?シカがプイっと向きますか~??」
「うるさいな!!」
「あう。くわばらくわばら、デスね」
今回何故パルテナ様はタナトスをターゲットに選んだのか、その理由を理解した。彼女がタナトスを狙った理由に静かに納得しながら魔物を全て浄化し終える。すると、三本のグラインドレールが私達の目の前に現れた。躊躇なく私達は三本に並行するグラインドレールに乗り込む。
「並行に走るグラインドレールは左右に乗り換える事ができます。レールの先をよく見て!」
パルテナ様の助言に寄ると、どうやら私達が乗り込んだグラインドレールに何かしらのトラップがある模様。冥府軍の幹部の居城内にトラップが仕掛けられているのは最早日常茶飯事。今更怯んだりはしないが、レールの先に何があるのか警戒しているに越した事はないだろう。
「うわわわっ!穴が!!」
『お、落ちちゃう…!!』
「ピット!!セラ!!」
「うおっと!」
『あれ…?』
グラインドレールの先を良く見て進んでいると、電流かいかにも流れている板の様なトラップが設置されているのに気付く。“パルテナ様が教えてくれた助言はこの事だったんだな”頭の隅で考えを巡らせつつ、ピット君と三本のグラインドレールをうまく乗り換えながら回避して行く。そんな折、レールの終着点が一つの穴に繋がっているのが視界に入った。もしや、このまま落ちてしまうのでは…?不吉な予感が胸を過ぎる、飛行して逃避するタイミングを失い、私とピット君はレールの終着点穴の中へと落下する。落下する際に痛みが伴うかと咄嗟に目を瞑ってみたが、着地は失敗しなかった様だ。お陰で痛みもない。
「大丈夫みたいですね」
「びっくりした……」
『私も…びっくりしちゃった…』
「しかし、その周辺の穴には落ちない様に気を付けて下さい。痛い目見ますよ」
ほっと胸を撫で下ろす。だが、落下し着地したフロアは無数の穴が所々に空いていた。一難去ってまた一難、この言葉がしっくり来る。しかも何の親切なのかご丁寧に無数の穴から魔物が次々と顔を出している。状況を読み取るに魔物を浄化し、無数の穴を回避しなければ先に進めないらしい。私は飛行出来るから穴に落下する失点に対し、恐れる部分はないが問題はピット君だ。彼は、穴に落下する恐れも万が一攻撃されその衝撃で最終的に穴へと落下する可能性もある。案外こう言ったフロアは私達にとって鬼門かもしれない。穴の中に落下しない様にと注意を払うピット君のサポートをするべく、攻撃を仕掛ける魔物達へと射撃攻撃を繰り出す。お陰でピット君は、魔物達の性で足を取られる事はなくなった。私は飛行しつつ扉へ…ピット君は穴に注意しつつ扉へと向かう。扉を抜けると、広間の様な場所に出る。室内の中心に存在する円形の土台。これは“乗れ”と言う意図があるのだろうか?道順は間違ってはいない筈だから、円形の土台に何かしらの絡繰り仕掛けが施されているのは大いに推察出来る。
「あれ?ここは最初の広間では?」
『あ!本当だ!見覚えがある!』
「前には無かった床がありますね。このまま進んでみましょう」
円形の土台に素直な迄に乗ってみると、円形が宙に浮き上下運動を始めた。そのまま、上の階へと私達二人は運び出される。然すれば見覚えのある風景が両眼に映った。エントランス付近である。だが 数分前とは異なる風景。パルテナ様の言った通り前には無かった床、私達はそのまま歩行を進める。
「す、滑る!」
「フォッフォッフォ。スケートは楽しいデスね~」
「水とか氷とか。さすがは海底神殿ですね」
『フィギュアスケートは~得意なの!!!』
「セラちゃん凄い!!」
「文句なしの満点ですね!」
見渡す限りの氷の間。仕切り等の障害物を物ともせず氷の上をすいすいと滑りながら氷の見合った魔物を浄化して行く。華麗にトリプルアクセルを見せた所、ピット君とパルテナ様から拍手を貰い…思わず頬を赤く染めてしまう。
「セラちゃんはスケートが上手デスね~」
『貴方は黙ってて!!』
「セラちゃん酷いデス」