第7章 深海に潜む神殿(前編)
セラ
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“どんなに残酷な真実が私を待ち受けていようとも、絶対に乗り越えてみせる!!”言わば私の本心だった。知る事に恐怖していたら前になんて進めない。いつまで経っても状況は同じ、何も知らない無知のままで居る方が悲しくて辛い。それに“知りたい”と言う欲求は誰にも抑圧させられない。世界を破滅へと導く力…25年前、パルテナ様に私の中に潜在する力がいかに危険かを教えられた。驚きはしたけど、何処か冷静に話を聞いていた私。もしかしたら、あの時と同じ様な時間が流れているかもしれない。でもあの時と少しだけ心境が変化している。今は…新たな気持ちが私の中に根付いている…“決意”と言う名の覚悟を。
「分かりました。セラには私が知っている事を全て話します。でもそれは今回タナトスを討伐してから。良いですね?」
『はい!』
「然う斯うしている内に…見えて来ました!」
「これがタナトスの海底神殿!!フジツボみっちりかと思いましたけど綺麗なものですね」
『本当だね。思ったよりも立派みたい』
パルテナ様は約束してくれた。タナトスを討伐したら、必ず私の力の秘密を話してくれると。私の表情に笑顔を戻る。知らない方が幸せだなんて絶対に嘘!それが事実でも無根でも状況は同じ。案外私は、私自身に力が宿っている事実に対しては割り切っている部分もある。確かに望んで得た力じゃないから“どうして私なの?!”“こんな力、必要ないのに!!”だなんて思っている部分もある。だからって、真実から目を逸らしていては何も変わらない。プラスもマイナスも受け入れて立ち向かって行かなくちゃ!!そうと決まれば善は急げ!!さっさとタナトスを討伐しに行きましょう!勿論タナトスから色々聞いてからだけど!
冥府の魔物を浄化していると、タナトスが住み処としている“海底神殿”が姿を現して来た。ピット君の言葉に頷きながら、海底神殿付近を飛行。着実に距離を狭め、着陸の準備を始める。
「そろそろ海を閉じるぞ。入り込んだ冥府軍を一網打尽じゃ」
『えっ?!』
「あ、もうちょっと待って下さい!」
「ぺちゃんこにはなりたくありません!!」
『気が早いわよ!海の神ポセイドン!』
「今直ぐ海を閉じてもワシは構わんが?」
『ごめんなさい。もうちょっと待ってて下さい』
気が早いポセイドンのお陰で、私達は一刻も早く“海底神殿”に到着しなければならない状況に陥ってしまった。苦笑いを浮かべながら飛行スピードを最後の最後で上昇させる。
“セラちゃんがその真実に耐えられなくなったら、僕がセラちゃんの代わりに全部受け止めます!絶対にセラちゃんに一人で背負い込ませません!!”
『ありがと。ピット君』
「?セラちゃん、今何か言った?」
『ううん!何でもない!』
「?」
討伐しに行くと言うのにも関わらず、笑みを浮かべてしまっていた。理由は勿論、嬉しさ故に…隣で着陸体勢に入ったピット君の思いが私の胸にしっかり届いたから。再実感したんだ。“私は独りじゃない”って。どんな真実が待ち受けているのか、正直な所恐怖する部分もあるけれどその恐怖心はきっとピット君達のお陰で取り除かれると思う。だから私は、真実を受け入れる覚悟が出来たんだ。
“大丈夫。私、負けないから”
(To be continued)
------悩ましく書いた今回の話。頭の中にイメージは出来ていたのですが、どう持っていこう?どうやって話の辻褄を合わせよう?とそればかり考えておりました。ブラピ回の後なので余計に…。今回タナトスが登場するという事で気合いを入れて書かせて頂きました!新たなキャラはタナトスだけではなく、海の守護神ポセイドンですよね!この神様も何気に好きで衝動に刈られ、ヒロインと絡ませてしまいました!願望が叶い、ご満悦な管理人。ポセイドンが何気に凄いカミングアウトをしてくれたお陰で物凄い流れになってしまいましたが、まぁそこは気にせず…(汗)メデューサ戦も近付いて来ていると言う事で、ここら辺で明らかにしておこうと目論んだ結果です…。そこは長い目で見てやって下さい(゜∀゜;ノ)ノ次回はいよいよタナトスと接触します!(やったぁ)
by虹
P.S.ピット君がヒロインに言った台詞、個人的に気に入っております。此処まで読んで下さりありがとうございました!!
「分かりました。セラには私が知っている事を全て話します。でもそれは今回タナトスを討伐してから。良いですね?」
『はい!』
「然う斯うしている内に…見えて来ました!」
「これがタナトスの海底神殿!!フジツボみっちりかと思いましたけど綺麗なものですね」
『本当だね。思ったよりも立派みたい』
パルテナ様は約束してくれた。タナトスを討伐したら、必ず私の力の秘密を話してくれると。私の表情に笑顔を戻る。知らない方が幸せだなんて絶対に嘘!それが事実でも無根でも状況は同じ。案外私は、私自身に力が宿っている事実に対しては割り切っている部分もある。確かに望んで得た力じゃないから“どうして私なの?!”“こんな力、必要ないのに!!”だなんて思っている部分もある。だからって、真実から目を逸らしていては何も変わらない。プラスもマイナスも受け入れて立ち向かって行かなくちゃ!!そうと決まれば善は急げ!!さっさとタナトスを討伐しに行きましょう!勿論タナトスから色々聞いてからだけど!
冥府の魔物を浄化していると、タナトスが住み処としている“海底神殿”が姿を現して来た。ピット君の言葉に頷きながら、海底神殿付近を飛行。着実に距離を狭め、着陸の準備を始める。
「そろそろ海を閉じるぞ。入り込んだ冥府軍を一網打尽じゃ」
『えっ?!』
「あ、もうちょっと待って下さい!」
「ぺちゃんこにはなりたくありません!!」
『気が早いわよ!海の神ポセイドン!』
「今直ぐ海を閉じてもワシは構わんが?」
『ごめんなさい。もうちょっと待ってて下さい』
気が早いポセイドンのお陰で、私達は一刻も早く“海底神殿”に到着しなければならない状況に陥ってしまった。苦笑いを浮かべながら飛行スピードを最後の最後で上昇させる。
“セラちゃんがその真実に耐えられなくなったら、僕がセラちゃんの代わりに全部受け止めます!絶対にセラちゃんに一人で背負い込ませません!!”
『ありがと。ピット君』
「?セラちゃん、今何か言った?」
『ううん!何でもない!』
「?」
討伐しに行くと言うのにも関わらず、笑みを浮かべてしまっていた。理由は勿論、嬉しさ故に…隣で着陸体勢に入ったピット君の思いが私の胸にしっかり届いたから。再実感したんだ。“私は独りじゃない”って。どんな真実が待ち受けているのか、正直な所恐怖する部分もあるけれどその恐怖心はきっとピット君達のお陰で取り除かれると思う。だから私は、真実を受け入れる覚悟が出来たんだ。
“大丈夫。私、負けないから”
(To be continued)
------悩ましく書いた今回の話。頭の中にイメージは出来ていたのですが、どう持っていこう?どうやって話の辻褄を合わせよう?とそればかり考えておりました。ブラピ回の後なので余計に…。今回タナトスが登場するという事で気合いを入れて書かせて頂きました!新たなキャラはタナトスだけではなく、海の守護神ポセイドンですよね!この神様も何気に好きで衝動に刈られ、ヒロインと絡ませてしまいました!願望が叶い、ご満悦な管理人。ポセイドンが何気に凄いカミングアウトをしてくれたお陰で物凄い流れになってしまいましたが、まぁそこは気にせず…(汗)メデューサ戦も近付いて来ていると言う事で、ここら辺で明らかにしておこうと目論んだ結果です…。そこは長い目で見てやって下さい(゜∀゜;ノ)ノ次回はいよいよタナトスと接触します!(やったぁ)
by虹
P.S.ピット君がヒロインに言った台詞、個人的に気に入っております。此処まで読んで下さりありがとうございました!!
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