第4章 死神の視線(後編)
セラ
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「そんな事はありませんって!光の女神は、誰からも愛されてます!ホントです!!」
『そっそうですよ!冥府軍に虐げられても人々は女神パルテナの再臨を祝っていたじゃないですか!ピット君の言う通りです!』
「ありがとう、ピット、セラ。頑張ります。」
“さあ、先へ急ぎましょう。”
パルテナ様の声に張りが戻った気がして、嬉しさ故にピット君と顔を見合わせ笑った。彼女に向けて言った言葉は自分が心の底から思う嘘偽りのないものだ。パルテナ様のお陰で救われた人々も数知れないだろう、だから今の今まで彼女に仕え時間を共にしてきたんだ。パルテナ様を敬い、慕っているのは私だけではない…ピット君もそうだ。人々の為にと懸命に頑張っているパルテナ様を直に見ているから彼女を全力でフォローしたり、苦手な死神にも立ち向かっていくんだろう。私にもその思いや気持ちが伝わって来た。
『(パルテナ様や人々の為にも頑張んないとね!)』
死神討伐!俄然やる気出て来た!!坂道を歩き、平らな道を出ると突如私達の目の前に何やら…レールの様なものが出現する。
「おぉ!これは!」
『あら、便利。』
「グラインドレールです。何となく楽しいでしょう?このまま中庭に向かいます。」
素直にレールの上に乗ると、何も操作せずとも移動出来る様になる。レールの先は中庭に続いているみたいだ、グラインドレールが砦の中枢まで続いていたらきっと私達は楽になるのに…と思っても悲しいから言葉にしない。グラインドレールに乗って移動していても敵は所構わず私達に向けて攻撃を仕掛けて来る、無論返り討ちにした。中庭に到着し、中心部に向かおうと内部に入って行く。徒然と並ぶ建造物の中心が中心部へと繋がる道順だったらしい、此処から自分達の足でゆっくりと歩行を進めて行く。
「出…出た!!」
「ナスビ使い?!」
『な…ナスビ使いぃ?何てふざけた名前!』
狭い洞穴を歩いている感覚に見舞われる。洞穴よりかは真面な道ではあるが、薄暗い点で言えば対して変わらない。魔物を浄化しながら少し歩くと…先程迄浄化していた魔物達とは明らかにビジュアルが相違する敵に出会した。
「またナスにするつもりか!こいつめ!こいつめ!」『えっ?ナスビ使いってそういう意味?!』
「昔は看護婦が治してくれていたんですよね。」
「ナースがナスを治してくれるという…。」
薄暗い場所だからか…一気に気温がぐっと下がった気がした。私もパルテナ様も何も言えずに黙りを決め込んでしまう。
「ココ、笑っても良い所ですよ?」
『(まさか、ピット君が親父ギャグを言うなんて…)』
「でも、もう病院はないみたいですね。」
「ないんですかっ?!どうすれば?!」
「安心なさい。私が支援してあげましょう。ナス化したら奇跡で元に戻します、少し時間が掛かりますけどね。」
『(あれ?ピット君が親父ギャグを言ったのに…まさかのスルー?)』
「さすがパルテナ様!」
“しかもなかった事にされてる…本当に凄いな、パルテナ様。”
彼女の大人な対応に尊敬の念を向ける。正直な話、彼がギャグを言った時、何て言えば良いのか分からなくなった。面白くもないのに態とらしく笑うだなんて不可能で、かと言って面白くないとストレートに言うのもどうかと思った。ギャグを言う余裕が出て来る程、彼が強くなった事実は嬉しい。けれど、それとこれとは話が別である。ナスビ使いの背後に回り、素早い動きでナスに変えようとする攻撃をぎりぎりで躱す。
『きゃあぁ!!ピット君ー!!』
「ナスに……なっちゃいましたね。」
『パルテナ様、本当に冷静ですね。』
「はい!」
正面でナスビ使いの相手をしていたピット君は、タイミング悪く転びそうになり…その隙を突かれ、ナスにされてしまう。足以外ナスになってしまった彼の姿を見受け、思わず叫声を上げてしまう…驚愕的だった。
「セラ!来ますよ!」
『!!』
ピット君がナス化した今、動けるのは私しか居ない。神器を握りしめ、俊敏に移動するナスビ使いを追い詰める。ピット君の様にナスになってしまえばきっと絶体絶命の大ピンチに陥ってしまうだろう、何が何でも最悪な状況は避けたい。ナスを懸命に投げられるが羽根を広げ、ジャンプした為に攻撃は受けなかった。
「今です!トドメを!」
『はい!』
パルテナ様の言葉に首を縦に頷き、ナスビ使いの懐に渾身の力を振り絞り一撃を加える。…かなりのダメージを与えたのかナスビ使いはそのまま地へと倒れた。安堵の溜め息を吐く。
『そっそうですよ!冥府軍に虐げられても人々は女神パルテナの再臨を祝っていたじゃないですか!ピット君の言う通りです!』
「ありがとう、ピット、セラ。頑張ります。」
“さあ、先へ急ぎましょう。”
パルテナ様の声に張りが戻った気がして、嬉しさ故にピット君と顔を見合わせ笑った。彼女に向けて言った言葉は自分が心の底から思う嘘偽りのないものだ。パルテナ様のお陰で救われた人々も数知れないだろう、だから今の今まで彼女に仕え時間を共にしてきたんだ。パルテナ様を敬い、慕っているのは私だけではない…ピット君もそうだ。人々の為にと懸命に頑張っているパルテナ様を直に見ているから彼女を全力でフォローしたり、苦手な死神にも立ち向かっていくんだろう。私にもその思いや気持ちが伝わって来た。
『(パルテナ様や人々の為にも頑張んないとね!)』
死神討伐!俄然やる気出て来た!!坂道を歩き、平らな道を出ると突如私達の目の前に何やら…レールの様なものが出現する。
「おぉ!これは!」
『あら、便利。』
「グラインドレールです。何となく楽しいでしょう?このまま中庭に向かいます。」
素直にレールの上に乗ると、何も操作せずとも移動出来る様になる。レールの先は中庭に続いているみたいだ、グラインドレールが砦の中枢まで続いていたらきっと私達は楽になるのに…と思っても悲しいから言葉にしない。グラインドレールに乗って移動していても敵は所構わず私達に向けて攻撃を仕掛けて来る、無論返り討ちにした。中庭に到着し、中心部に向かおうと内部に入って行く。徒然と並ぶ建造物の中心が中心部へと繋がる道順だったらしい、此処から自分達の足でゆっくりと歩行を進めて行く。
「出…出た!!」
「ナスビ使い?!」
『な…ナスビ使いぃ?何てふざけた名前!』
狭い洞穴を歩いている感覚に見舞われる。洞穴よりかは真面な道ではあるが、薄暗い点で言えば対して変わらない。魔物を浄化しながら少し歩くと…先程迄浄化していた魔物達とは明らかにビジュアルが相違する敵に出会した。
「またナスにするつもりか!こいつめ!こいつめ!」『えっ?ナスビ使いってそういう意味?!』
「昔は看護婦が治してくれていたんですよね。」
「ナースがナスを治してくれるという…。」
薄暗い場所だからか…一気に気温がぐっと下がった気がした。私もパルテナ様も何も言えずに黙りを決め込んでしまう。
「ココ、笑っても良い所ですよ?」
『(まさか、ピット君が親父ギャグを言うなんて…)』
「でも、もう病院はないみたいですね。」
「ないんですかっ?!どうすれば?!」
「安心なさい。私が支援してあげましょう。ナス化したら奇跡で元に戻します、少し時間が掛かりますけどね。」
『(あれ?ピット君が親父ギャグを言ったのに…まさかのスルー?)』
「さすがパルテナ様!」
“しかもなかった事にされてる…本当に凄いな、パルテナ様。”
彼女の大人な対応に尊敬の念を向ける。正直な話、彼がギャグを言った時、何て言えば良いのか分からなくなった。面白くもないのに態とらしく笑うだなんて不可能で、かと言って面白くないとストレートに言うのもどうかと思った。ギャグを言う余裕が出て来る程、彼が強くなった事実は嬉しい。けれど、それとこれとは話が別である。ナスビ使いの背後に回り、素早い動きでナスに変えようとする攻撃をぎりぎりで躱す。
『きゃあぁ!!ピット君ー!!』
「ナスに……なっちゃいましたね。」
『パルテナ様、本当に冷静ですね。』
「はい!」
正面でナスビ使いの相手をしていたピット君は、タイミング悪く転びそうになり…その隙を突かれ、ナスにされてしまう。足以外ナスになってしまった彼の姿を見受け、思わず叫声を上げてしまう…驚愕的だった。
「セラ!来ますよ!」
『!!』
ピット君がナス化した今、動けるのは私しか居ない。神器を握りしめ、俊敏に移動するナスビ使いを追い詰める。ピット君の様にナスになってしまえばきっと絶体絶命の大ピンチに陥ってしまうだろう、何が何でも最悪な状況は避けたい。ナスを懸命に投げられるが羽根を広げ、ジャンプした為に攻撃は受けなかった。
「今です!トドメを!」
『はい!』
パルテナ様の言葉に首を縦に頷き、ナスビ使いの懐に渾身の力を振り絞り一撃を加える。…かなりのダメージを与えたのかナスビ使いはそのまま地へと倒れた。安堵の溜め息を吐く。