#29 10周年記念インタビュー
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「ツアースポンサーだぞ?さすがにこの
俺でも適当に言葉濁して逃げるのによ、
この男、バッサリ切ったからな。『そう
いうの面倒なんで遠慮します』ってよ。
もう会議室が凍りついたっての。」
「…ある意味、清々しかった。相手の顔
は引きつっていたが。」
「何が悪いんだ?ああいう類は逃げ方を
間違えるとややこしくなるんだよ。毅然
とした態度を示してやらないとな。」
「言い方だよ、言い方!!あの後、立石
さん謝り倒してたんだから。」
「世間は欺かれてる!『鬼畜』と書いて
『アキラ』って読むのに!」
「どう考えても鬼畜はお前だろ。」
なるほど、皆さんそれなりに色々と
やらかしているんですね?
「こんなの序の口。話出したら2、3時間
は余裕で話せるよ?4人全員でヘマした
事もあるし。レコーディングで揉めてた
時にテレビ出演があったりさ。もう険悪
ムード全開とか。」
「あん時ガン飛ばしあって演奏したもん
なー。リハから舌打ちしまくり。楽屋は
終始無言、目も合わさない。」
「クククッ…よく最後まで演れたよな。」
「…全くだ。あんなに音がギスギスする
のを感じたのは初めてだった。」
そういう時の仲直りの仕方は?これまで
に、解散の危機ってあったんですか?
「仲直りって、俺らはガキかよ!」
「でもまぁ、結局いつも夏輝が切り出す
よな。時間が経てば冷静になるし。今は
揉め出すとその日は作業を中止して各自
飲みに行くなり帰ってゆっくりするなり、
仕切り直すようになった。」
「解散の危機は一度もないよ。やっぱり
そこは分かってるからさ。このメンバー
じゃなきゃやりたい事ができないって。」
「…四肢みたいなものだな。誰かが欠け
れば上手く前に進めない。メンバーの音
は、もう自分の一部だから。」
それでは、メジャーで10年、結成から
15年経つ皆さんには今更な質問ですが、
頼むからこれだけは直してくれっていう
のはありますか?
「冬馬に関してはもう腐るほどあるんだ
けど。でもそれを直したら、もはや冬馬
じゃなくなるからさ。言ったところで、
直す気なんかゼロだし。」
「いや~、なっちゃんの愛は大きいね。
ありのままの俺を受け入れてくれんだっ
てよ。お前らも見習え。」
「見放されたの間違いだろ。」
「…もう手の施しようがない。」
「少しは広い心を持て!!」
「そういう夏輝はいつも周りの事ばかり
考えてるからな。もうそろそろ自分の事
も考えろよ。」
「そうそ!いつまでも猫とジャレ合って
ないで人間の女に目を向けろ。そのうち
『俺はミィがいればいいんだ~』なんて
トチ狂った事を言い出しかねない。」
「大きなお世話だよ!」
「…秋羅は働き過ぎだな。」
「ホントにね。常に何かやってるもん。
って言うか春に言われたらお終いだよ。」
「…俺は音楽しかやってないから。」
「コイツ、寝たら損とか止まると死ぬ
とか思ってんじゃねーの?マグロか?」
「お前は一度でいいからマグロ並みに
働けよ。」
「まぁ、やりたい事やってるだけだから
な。そんなに働いてるとは思ってねぇん
だけど…一応、気をつける。」
「春はさぁ…もうそのままでいいよ。」
「そうだな、このひどいマイペース加減
には慣れたし。逆に安心する。」
「コラコラ、春だけ甘やかすな!そして
お前は俺に対する態度を改めろ。」
「…それは無理だ。」
「あはは、この2人はこれでなかなか息
が合ってたりするからね。」
「昔から相容れないように見えるのに、
不思議と理解し合ってるって言うかな。」
「ひとえに俺の対応力だ!」
「…俺の忍耐力だろう。」
「きっとそこがいい感じに噛み合ってる
んじゃない?」
「ククククッ…お前ら本能的に生きてる
ところがあるから。」
「それ褒められてんのか?」
「…あまりいいように聞こえない。」
「野生派、知性派、理性派、感覚派って
バラバラだから、これまでうまく回って
きたのかもって事だよ。」
「おっ、さすがリーダー。上手くまとめ
たな。」
「なぁ、春。俺らなんかいいように言い
くるめられてんじゃねーの?」
「…そんな気がする。」
「深く考えんなよ。個性は素晴らしいっ
て話をしてんだから。」
「お前が言うと余計に胡散臭い!!」
それでは最後に、これから20年30年と
バンド活動は続いていくと思いますが、
未来の展望は?
「う~ん、そうだな…今までと変わらず、
自分たちがカッコいいって思える音楽を
どんどん作っていきたいよね。」
「音楽シーンも時代によって変わりつつ
あるからな。それに対応しながらも信念
は曲げないって言うか。」
「…偉大なミュージシャンたちのように、
いつまでも後世に残るような音楽を作り
たいと思う。」
「世界各国に傷痕を残す!!」
「「「爪痕な。」」」
「確かにお前は、行った先々で物を壊し
たりバカなことして迷惑かけてるから、
傷痕を残して帰って来てると言っても
過言ではない。世界の皆さんに謝れ。」
「知るか!」
「…楽曲作りはもちろんだが、俺たちは
何よりもライブを重視しているから、
国内外問わずにツアーも出来る限り周り
たい。」
「また色々企画してね、ライブが始まる
前からみんなに楽しんでもらえるような
ものができたらいいと思うよ。その辺は
冬馬という企画部長がいるから。」
「祭りの事なら俺に任せろ!」
「って言うか、やりたい事ならまだまだ
山ほどあるんだよな。終わりとか満足っ
て言葉は見つからない。」
「まぁ、形は状況によって変わっていく
かも知れないけど、今までもこれからも
俺たちはみんなと一緒に音楽というもの
を楽しんで行きたいんだ。俺たちの曲が
誰かのエネルギーとなって、どんな形で
あれそこから新しいものが芽生えたら、
そんな素敵な事はないよね。」
「たかが音楽とか言ってるヤツはいる
けど、そのパワーは侮れねーからな。」
「…これからも様々な想いを、音楽で
表現して行こうと思う。」
「俺らはまだまだ、ここからだ。応援、
よろしく頼むぜ?」
メンバーの皆さん、
ありがとうございました!!
fin.
2020.9.30
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