#29 10周年記念インタビュー
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「個人的には冬馬が一番変わった。始め
にも言ったけど、ここ何年かでやっと手
がかからなくなってきた。」
「お前はオカンか!」
「コイツの傍若無人さには、本当に迷惑
したからな。」
「…どうして今まで捕まらなかったのか
が不思議だ。」
「俺は犯罪者か!」
「春もね、イヤイヤ言わなくなった。」
「…俺が子供みたいな言い方をするな。」
「クククッ…春は『歌う』以外の事には
拒否反応があったからな。特に撮影関係
は大の苦手。声以外でも人を魅了できる
のに勿体ない話だ。」
「初めの頃なんか無表情以下の仏頂面を
堂々とかましてよー。カメラマンもお手
上げ状態。『…なぜポーズなんか取らな
きゃいけないんだ』ってゴネまくり。」
「…俺のマネをするな。今だって撮影は
好きじゃない。仕事と割り切ったら少し
気が楽になっただけ。」
「クククッ…己を『無』にする
だんだよな。」
「秋羅は…言うほど変わってないと思う。
元から一番大人だったしね。強いて言う
なら…丸くなった。」
「コイツ人を目で威圧すんだよな~。」
「威圧した事なんかねぇよ。被害妄想も
甚だしい。でもお前の事はムシでも見る
ような目で見ていたかも知れない。」
「どういう意味だ!」
「…何にしても用心深いところはあった。
近づいてくる人間はまず疑う。」
「丸くなったってんなら、それだけ周り
に信頼できる人間が増えたって事だな。
近づいてくる人間のうち、良い人の方が
少ない世界だから。」
「なっちゃんはいい意味で力が抜けたん
じゃね?音も人間的にも。」
「お前にだけは人間性について語って
欲しくないんだけど。」
「夏輝は俺らの中で唯一、行き当たり
ばったりってのが苦手だったんだよ。」
「ガチガチのマニュアルタイプだった
もんなー。クソ真面目。春サマの方が
そんな感じに見えるだろー?でも春は
意外と何も考えてない。」
「…お前は見たまま、全く何も考えて
ないがな。」
「考えてるわ!」
「確かに昔はそういうの苦手だったけど
もうこの3人が自由過ぎてさ。え?俺が
おかしいの?みたいになって。だって、
人が段取りした事とかブチ壊すからね。
あれこれ考えるだけ無駄だなぁって自覚
してからは、逆に前よりも楽しくなった
って言うか…度胸がついた。」
「そう!全ては己の本能と欲望のままに
動くのがイチバン!!」
「そうやって、酒と女に走るどうしよう
もないヤツがいたよな。」
「…気が知れない。知りたくもないが。」
「ホント残念なヤツだったよね。」
「俺を過去にすんな!!」
それでは、これまでにコイツやらかした
なっていうエピソードなんてあります?
「冬馬なんか、今でも日々やらかして
くれてるんだけど。」
「春と冬馬はパスポートを忘れて来た事
があったよな。」
「…あったな。俺は1回だけだが。」
「冬馬なんか3回くらいやってるよ。
俺たちただでさえギリギリで空港に着く
から、そうなったらもうアウト。別の便
で追いかけるしかないんだ。」
「この2人はマネージャー泣かせ。」
「…いつも申し訳ないとは思う。」
「故意じゃねーからいいじゃんよ。」
「冬馬はね、歌番組のリハ終わってから
生放送の出番直前まで行方不明になった
事があって。」
「もう探したよな、俺ら。あのバカどこ
行きやがったって。」
「…いくらかけても携帯には出ないし。」
「寝てたんだよこれが。空いてた会議室
のテーブルの上で。社会人として、どう
思う?」
「…社会人ではなく社会不適応人。」
「ポンコツ。」
「その頃、俺たち売り出されたばっかり
でさ。プロデューサーには怒られるし、
ホントとばっちりもいいとこ。」
「眠かったんだよ!静かな所探してたら
たまたま部屋が空いてたんだ!別に女を
連れ込んでないだけマシだろ!」
「「「ムシ以下。」」」
「んだよ!なっちゃんなんか昔は海外に
行ったらいっつも中学生と間違われてた
クセに!!」
「俺に罪はない!」
「夏輝は一度ステージから落ちたよな。」
「…あったな。夏輝がフッと消えた瞬間
を目撃した。」
「あれね~。ライブハウスでステージが
低かったから何ともなかったけど、自分
でもビックリした。ファンを煽ってて、
全然下を見てなかったんだよね。」
「やだ、なっちゃんダサ~い。」
「うるさいな!」
「春サマはねー、テレビとかラジオとか
急にコメント求められる時あるじゃん?
昔は春がトーク嫌いだから話振るなって
言える立場でもなくてよー。大体どこも
ボーカルが表に立つから春に振ってくん
だよ。そしたらコイツ『分かりません』
『特にありません』『メンバーに聞いて
下さい』って全部流しやがんの。」
「マネージャーを激怒させたな。」
「あははっ、あったねー。立石さんガチ
ギレしたの。『お前やる気あんのか!』
って。曲の事ならまだ喋るんだけど。」
「…私生活まで話す義理はない。」
「お陰であっという間に『ナゾの男』と
認定されたワケ。」
「秋羅は…なんかあった?この人本当に
完璧主義だから。『私失敗しないので』
って秋羅のためのセリフだよね。」
「ふてぶてしいだけだろ。コイツはよー、
上手く立ち回ってるつもりで、案外空気
読めねーとこあるからな。」
「…確かに、秋羅は言いたい事は相手が
誰だろうとハッキリ言う。」
「『スポンサー会議激震事件』ね。まぁ
よくあるんだよ、お偉いさんの娘さんや
お孫さんが俺たちのファンで~みたいな
話が。別にサインを頼まれるくらいなら
いいんだけどさ…会ってやって欲しいっ
て言われる事も結構あったりして。」