#29 10周年記念インタビュー
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それでは、この10年で一番印象に残った
ライブってありますか?
「印象って言ったらやっぱりアレ?」
「だな。叶える目標の一つだったし。」
「これで一人前になったってかな。」
「…初武道館、ソールドアウト。」
どの辺が印象に残ったんですか?
「う~ん…一応それまでは俺たちが最速
記録だったのかな?メジャーデビュー
してから初公演でソールドアウトしたの
って。…え?今も破られてないの?」
「やっぱ圧巻だったな。まぁ、それから
もっとキャパ多いところではやってるん
だけど、武道館って言えばロックの殿堂
でもあるし。」
「さすがに感動したよな。あぁ、やっと
ここまで来れたって。それによ~、春の
オヤジさんの夢だったんだもんなー。」
「あぁ…俺たちのライブを武道館で見る
のが夢だったらしいから。どこかで…
俺たちを見守ってくれていたと思う。」
「あん時は言わなかったけどよー、春、
お前最後泣いてただろ。」
「……泣くわけないだろう。」
「ウソつけよ。アンコール終わってから
目が真っ赤になってたっつの。」
「…汗が目に入っただけだ。」
「もういいじゃん!春にだって感極まる
時くらいあるよ。おじさんの夢を叶えた
んだし。」
「そういう夏輝は、毎回ファイナルで感
極まってるもんな。」
「ケケケッ、泣き虫なっちゃん。」
「うるさい!」
では、この10年で一番楽しかった事は?
「え~、一番!?ムリムリ!あり過ぎて
絞れないよ。ライブはいつだって楽しい
しね。」
「俺は…海外の大規模フェスに参加した
時だな。あれは本当に楽しかった。日本
のバンドでも、こんなに多くの人が熱く
盛り上がってくれるって事に感動したっ
て言うか。有名バンドにも『良かった』
って声を掛けられたしな。」
「…あれは予想以上に反響が凄かった。」
「悔しいけど、まだまだ日本人って認め
られにくいんだよね。特にロックは。」
「明らかにそういう空気出して来るもん
なー。お前らに何ができるんだ?って。
でも俺ら、そういう超アウェー感大好物
なんだよ。」
「…ファンで埋め尽くされるのもいいが、
誰も俺たちを知らない環境っていうのも
燃える要素だ。俺たちの音でどれだけの
人を惹きつける事ができるかという真剣
勝負だから。」
「勝つ時もあれば、負ける時もあるけど
ね。それでも挑戦はやめられないんだ。
最近は公式YouTubeチャンネルでも海外
からのアクセスがすごく増えてるらしい
から嬉しいよね。」
「あくまで目標は世界征服!!」
「「「それは1人でやってくれ。」」」
「楽しかったと言えばサバゲーとか?
なんか新しい世界だったよね。色々と
発散できたし。忙しくて行くヒマなく
なっちゃったけど。」
「あぁ、一番大きいので15バンドくらい
集まったな。誘われて3回くらい行った
のか?」
「春サマがよー、すっげ嫌々来たクセに
一番馴染んでやんの。」
「ははっ、冷酷スナイパーね。でも冬馬
は本業よりイキイキしてた気がする。」
「なっちゃんだって普段は隠してるその
攻撃性を最前線で発揮してただろーが!」
「…秋羅は敵を撹乱してた。コイツほど
敵に回すと怖いヤツはいない。」
「それ褒め言葉だよな?バンドもゲーム
もチームワークが大切って事だ。」
「デビューして2年くらいは、まぁまぁ
時間もあってさ。reminder とは本当に
よく遊んだよね。手ぶらでキャンプにも
行ったし。」
「いきなり呼ばれたと思ったらキャンプ
行くぞとか言われてな。アイツらが好き
なんだよ、アウトドア。」
「…あの人たちは図太いから、どこでも
生きて行けそうな気がする。でもあれは
キャンプというより野外飲み会だった。」
「なっちゃんがさ、野外に行くと大活躍
すんだよ。火起こし上手。意外だろ?」
「小学1年から中1まで、ボーイスカウト
やってたからね。気がついたら親に放り
込まれてたんだ。」
「まぁ、なんだかんだで、楽しい事は
いっぱいあった。気の合う仲間が集まる
から当然だよな。って言うか公には話せ
ない内容が多い。」
それでは、この10年でメンバーのここが
変わったっていうのはありますか?
「いや、みんな大人になったよホント。」
「もうバカみたいにケンカしなくなった
もんな。」
「…昔はひどかった。」
「俺を見るな!」
「「原因はほぼお前だよ。」」
「お前らがリズムが早いだの遅いだの、
ゴチャゴチャ言ってくっからだろ!」
「本当のことだろ?冬馬は気分屋だから
やる気ない時はひどいのなんの。」
「春は自分が気に入らないとすぐ止める
しな。」
「そうそう。どうするのが正解なのか、
どんどん分からなくなってきて。」
「じゃあ、お前が全部やれよってケンカ
になる。」
「…あの頃は済まなかった。」
「なっちゃんはとにかく口うるさかった。
ヒステリーババァみたい。」
「そりゃ、お前が怒らすからな。夏輝は
時間とか計画通りに行かないとすぐ機嫌
が悪くなる。」
「…真面目で責任感があり過ぎてモメる。
リーダーとしては頼もしいがな。」
「で、秋羅は時間の無駄だと思うとすぐ
帰ろうとするしね。」
「コイツが一番協調性がなかった!」
「そうかぁ?春よりマシだろ?」
「…俺は練習中に帰ろうとした事は一度
もない。」
「アレだよね。一緒にいるうちに、段々
自分も含めてお互いの扱い方が分かった
って言うか。無駄な争いはしないに限る
し。みんなそこは変わったとこかな?」