#29 10周年記念インタビュー
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皆さん、毎日お忙しい中ありがとうござ
います。それではメジャー10周年記念と
いう事でインタビューをさせて頂きます。
よろしくお願い致します。
「え~、堅苦しいのはナシで頼むわー。
いきなり肩凝るじゃん。」
「そうそう、何でも気軽に聞いてよ。
今回はずっと支えてくれたファン限定の
インタビューだし。」
「みんな俺らの事はよく分かってくれて
んだろ?他の取材よりかは口も滑らかに
なるってもんだ。」
「…まぁ、日頃の感謝としてできるだけ
答えようと思う。」
ではそのお言葉に甘えさせて頂きます。
JADEが世に出て10年経った訳ですが、
今の率直なお気持ちは?
「う~ん、10年って一つの区切りな感じ
があるけど、そんなに意識はしてないの
かなぁ。」
「あ、もう10年になんの?ふ~んみたい
な?」
「高校からやってきた訳だし、時間的な
感覚はあんまりねぇよな。」
「…人間的に少しは成長したと思う。…
主に冬馬が。」
「あ~、それはある!冬馬がやっと落ち
着いてきてくれた。」
「ようやく大人になったよな。」
「お前ら初っ端から俺をディスるな!」
はい、早速いつものパターンですね。
すごくホッとします(笑)
それでは、10年前と変わった事、または
こんなはずじゃなかった、っていう事は
ありますか?
「超!羽振りがよくなった。」
「うわっ、いきなりヤラシイ話。」
「でも金の心配しないで済むイコール、
やりたい事は何でもやれるって事だから
な。お陰で音楽の幅も広がった。」
「…確かに生活の心配がなくなった分、
音楽に没頭できるようになったから。」
インディーズの頃はやっぱり苦しかった
ですか?
「そりゃそうだろ!インディーズバンド
が儲かるワケねーっての。でも、その日
暮らしがまたハングリー精神を掻き立て
んだよな。意地でものし上がってやる!
って。それがロック魂ってもんじゃね?」
「何がその日暮らしだ、このヒモ男。」
「住所不定、無職。」
「…何人の女性に食わしてもらってたん
だか。」
「うるせぇな!母性本能をくすぐるのも
才能のひとつだ!女たちが俺を放っとか
ないんだからしょーがねーだろ!」
「ま、冬馬はそんな感じだったけどね、
やっぱりバンドだけじゃとても食べては
行けなかったよ。バイトして練習して、
ライブして、自主制作でCD作って…。
でも、音楽やるなら誰もが通る道だろ?
一度も辛いと思わなかった。」
「そうだな。あの時はあの時で充実して
楽しかったし。」
「お前だって取っ替え引っ替え女と遊ん
でたクセによ。」
「俺は女に金を出させた事は一度もねぇ
から。お前と一緒にすんな。」
「…金を貯めては各地に遠征に行って…
途中で底を尽きた事もあった。」
「そうそう、すごくいいライブができた
時とか対バンのメンバーと気が合った時
とか、打ち上げで調子乗って全員で飲み
過ぎちゃって。気がつけばお金が…って
感じ?」
「次の場所の宿泊代ねぇけどどうする?
ってな。で、対バンしたバンドのヤツら
に紹介してもらって、ド短期で日雇いの
バイトしたりストリートライブしたり。」
「ティッシュ配りした事もあったね。」
「いやもぅ、俺らホント青春しちゃって
たよ?行き当たりばったり、どうにでも
なれってな感じで。最高に面白かった。」
「…その日限りでも、いい出会いが沢山
あったし助けてもらった。みんなに感謝
したい。」
「こんなはずじゃなかったっていうのは
…何だろ?やっぱりプライベートな時間
に色々制限がかかったって事かな。」
「女の子と気軽に遊べねー。窒息しそう
なんだけど。身を隠す犯罪者ってこんな
気分なんだろうな。」
「…お前はそれまでが病的に気軽過ぎた
だけの事だ。」
「スマホにSNS、ここまで発展すると何
をするにしてもそれなりに気を遣うよな。
ったく、つまんねぇ世の中だ。」
「お前が周りに気を遣うタマかよ。」
「秋羅、どこ行っても普通じゃん。って
いうか春と秋羅は殺気撒き散らすから。」
「愛想のねー男は嫌われるぞ~?」
「俺の時間は俺のもんだろ。なんで愛想
を振りまく必要がある?なぁ、春。」
「…仕事とプライベートは別。」
「テメーは仕事でも愛想ひとつねーわ!」
「あとさー、こんなに休みをもらえない
とは思わなかったよね。仕事があるのは
有り難い事だけど。」
えー…それは事務所に対するクレームと
いう事ですか?
「労働基準法違反!働き方改革!」
「お前、両方とも内容知ってんのか?」
「…文句を言うほど働いてないだろう。」
「そうだよ、お前いっつもふざけて遊ん
でんじゃん。」
あ、マネージャーの林さんも大きく頷い
てますよ?
「ジン!お前あとで覚えとけよ!」
では、そのお休みがあったら何をしたい
ですか?
「キューバのビーチで美女はべらす。」
「あ~、俺も海行きたーい!スキューバ
ダイビングする。」
「俺は…どっか静かな所で、ゆっくり本
でも読みふけりたいな。」
「春は?」
「…家にこもって曲を作る。」
「お前はド変態かっっ!!いつもと何も
変わんねーだろーがっ!!」
「クククッ…春らしいけどな。」
「春にとっては、音楽は生活の一部じゃ
なくて全てだもんね。」
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