#28 JADEのDangerous Night!7
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はいはい、じゃあこれで仕事部屋紹介
は終わりね!まぁ、こんな感じで家でも
仕事ができるんだ。曲はクラウドで共有
して、そこに自分のパートを乗せていく
感じ。冬馬は基本、家には寝に帰ってる
だけみたいなもんだからこんなのだけど、
こう見えてスタジオではちゃんと仕事
してるから心配しないでね。」
「なっちゃん『も』ってナニ?俺はやる
ときゃやるんだよ。」
「じゃあ次は…ステイホームってことで、
家でどんな風に過ごしているかを教えて
欲しいってリクエストが来てる。春は何
してる?」
「…普段こんなに家にいる事はないから
な。曲作る以外は久し振りにゆっくり本
を読んでいる。あとは…夜ラン。」
「秋羅は?」
「俺も本読んだり映画見たり。あとは家
の片付けくらいだ。いざ外に出るなって
言われると、時間を持て余すもんだな。
夏輝は?」
「ミィと遊んだり、体幹トレーニングを
したり。でも結局ギター触ってる時間が
一番長いかなぁ。冬馬は?」
「お前らはホント在り来たりだよなー。
俺なんか、ジャンッ!見ろ!!」
「えっ?何それ…もしかして写経!?」
「お前、大丈夫か?」
「…逆に不安になるんだが…。」
「フッフッフッ…僕はチミたち凡人とは
違うのだよ。こうして写経をする事で心
を無にして雑念を払い、様々な欲望をも
封じ込めているのだ。」
「お前、煩悩にまみれてるもんな。丁度
いいんじゃねぇの?」
「頼むから、そのまま一生雑念払い続け
てくれ。」
「…相変わらず、字だけは綺麗だな。」
「言っとっけどこれ真剣に書いたら余裕
で1時間かかるんだからな!あとは毎日
オンライン飲み会してる。」
「毎日ぃ!?」
「結局、欲望を封じ込められてねぇじゃ
ねぇかよ。」
「…欲望の赴くままと言うか。」
「そう言や、お前らメシはどうしてるん
だ?」
「毎食、ホント困るよねー。冬馬カップ
ラーメンばっか食べてないだろうな?」
「さすがに飽きるわ!ウーバーイーツも
使ってるよ~。あとはコンビニで酒買う
ついでにちょこちょこつまみとか、ダチ
の店のテイクアウト買って帰るとか。」
「俺もよく行く飲食店のテイクアウトを
利用する事が多いかな。宅配だと1人分
ってなんか申し訳ない気がしてさ。自分
で作ったりもするけど、レパートリーも
そんなに多くないし。」
「ホントに1人なのか~?」
「1人だよっ!!何の疑いだよっ!春は
どうしてんの?」
「あぁ…適当に作って食べてる。友人に
農業をしているヤツがいて、この前野菜
を送ってきてくれたから。」
「春の料理って大雑把なんだよなー。」
「…作れないお前に言われたくない。」
「せめて豪快って言ってやれよ。」
「切る、炒める、終わり。みたいなね。
そして火加減は最初から最後まで強火で
押し通すっていう。でも、焼そばと焼飯
作るのすごく上手いんだよ。」
「人呼んで炎の料理人。」
「誰も呼んでねぇから。」
「…今回はいい機会だから、少し料理の
勉強もしている。あとは夜ランついでに
何か買って帰るとか。」
「ちゃんとやってるじゃん。秋羅は?」
「宅配って言うか、今回の事態で打撃を
被っている全国の生産者から美味いもの
を取り寄せてる。そういうネット販売の
サイトがあってな。岩牡蠣、帆立、馬肉
…まぁ他にも酒とか色々。」
「お前はこの状況下でもグルメだな!
ってか、それで作ったもんを俺らに宅配
しろよ!!」
「食いたきゃテメーが取りに来い。」
「料理が上手い人はいいよねー。」
「…さすが秋羅。」
「俺たちも仕事でも生活面でも、初めて
経験する事態で戸惑うことが多いけど、
嘆いてても始まらないしね。その中でも
自分ができることを探して実践していく
しかないと思うんだ。」
「そうだな。この緊急事態宣言が解除に
なったところで、普通の生活に戻れるの
かって言ったらそれはまだまだ先の話に
なるだろうし。」
「まぁ、不便っちゃ不便だけどその内に
慣れてくるもんもあるしなー。」
「…日本人の底力や発想力はこういう時
にこそ発揮されるものだ。」
「俺たち音楽業界も、これからは様々な
取り組みをしていくと思う。今年は恒例
のカウントダウンライブもできなくなる
かも知れないけど、何らかの形でみんな
にライブを届けられたらと思ってるんで
引き続き応援よろしくお願いします。」
「すでに今、計画してることがあるんだ
よな!まだ教えらんないけど。」
「…俺たちにできること、俺たちだから
できることをこれからもやって行きたい
と思う。」
「みんなもそれぞれの生活や家族を守る
ことはもちろん、人への気遣いも忘れん
なよ。人を思いやる気持ちがなければ、
この事態の収束は難しいだろうから。」
「そう、秋羅大先生の言う通り!たかが
1ヶ月や2ヶ月そこら遊びに行けなくても
死にゃしねーんだから。」
「止まない雨はないって言うしね。」
「明けない夜はないともな。」
「…出口のないトンネルもない。」
「うぉ!?な…っ…ん~~…なんだ~!?
…あっ!諦めたらそこで試合終了だ!!」
「それ、なんか違う。」
「安西監督じゃねぇか。」
「クククッ…でもまぁ、いい言葉だ。」
「という訳で、今日は初の生動画配信で
お送りしてきたんだけど、楽しんでもら
えたかな?俺たちも細心の注意を払って
活動していくんで、みんなも呉々も気を
つけてこれからの生活を送ってね。」
「なるべく早くみんなと再会できること
を祈ってる。」
「ライブが解禁になったその時には死ぬ
ほど盛り上がろうぜ!」
「…ステージから沢山の笑顔が見られる
日を楽しみに、俺たちも頑張るから。」
「それじゃあ、今日はこの辺で。
みんな、またね!せーのっ」
『JADEでした!』
fin.
2020.5.31
→おまけ