#28 JADEのDangerous Night!7
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「それじゃ、気を取り直して…春、部屋
紹介よろしくね。」
「……えっと……………」
「コラコラコラッ!沈黙が長い!!」
「…俺は、今はエレキ8本とアコギ3本に
ベースが2本。スタジオには5本…かな。」
「あれ?減った?」
「…この前1本譲った。あと1本は修理中
だ。それと…エレドラとピアノ、シンセ、
アンプが3台と…ノートPCが3台と…」
「春の仕事部屋はね、広いから集まって
簡単な音合わせとかできちゃうんだよ。
防音もバッチリだしね。」
「家っていうよりもスタジオに住んでる
感じだよな。」
「生ドラも置いてくれよ~。」
「…無理だろ。戸建てならともかく。」
「その本棚とラックも見せてあげたら?」
「…ここの本棚は普通に音楽関係のもの
が多いな。音楽理論や作曲に関する本、
楽譜なんかが…この辺は小学生の頃から
持ってるピアノの楽譜。…もうボロボロ
だがなぜか捨てられない。今でもたまに
クラシックは弾くが…年々ヘタになって
いる気がする。習い直したい。」
「あー、でも弾けてた曲が弾けなくなる
のって悲しいよね。」
「クククッ…久々にやる曲で夏輝が自分
のソロ弾けなくて落ち込むやつな。」
「これホントに俺が弾いたの?みたいな
ね。いや、練習したら弾けるんだけさ。
自分で自分にこんな難しいことするなよ
って思うもん。あ、ゴメン春。次行って
いいよ。」
「お前…あわよくば、このままフェード
アウトしようとしてただろ!」
「…バレたか。じゃあ、このラックを…
ここはレコードだな。200枚ほどあるだ
ろうか…全部父の形見だ。」
「結構、プレミアついてるのがあるんだ
よね。キッスとかザ・フーとか。」
「あぁ、もう廃盤になってるものも多い
から。初版や数量限定なんかもあるし。
売る気は毛頭ないが。」
「ガキの頃から聴いてたんだもんな。
これが言わば春のルーツだ。」
「ハイレゾの高音質もいいけどレコード
のアナログ感もたまんねーんだこれが。」
「…もういいか?冬馬の部屋もあるし。」
「お前は自分が早く切り上げてーだけだ
ろうが!」
「…そうなんだ。」
「言っちゃったよ。じゃあ、次は冬馬の
仕事部屋って言うか…そこで仕事した事
あるわけ?」
「あるわ!何回か。」
「何回かって…」
「とりあえず、これエレドラなー。電子
ドラム。まぁ気休めに置いてるだけなん
だけどよ。」
「鳴らせよ。俺まだそれの音聴いたこと
ねぇし。」
「ん~?ホコリ被ってっからパス。」
「「「拭けよ。」」」
「だって滅多に使わねーし。これ、一番
ハイグレードなモデルだからそれなりに
音もレスポンスもいいんだけどよー。」
「エレドラってね、叩く場所で音が鳴ら
なかったり微妙にタイムラグがあったり
するからね。」
「そそ。でもこれはほぼそのストレスが
ない。でも所詮生には敵わねーんだよ。
やっぱ何でも生に限るな。特におん…」
「わーっ!!それ以上言うな!!この
放送も生なんだから!!」
「えー?なっちゃんてば、何イヤラシイ
想像してるのかな?」
「ちがっ!お前がヘンなこと言いそう…」
「コラコラ、お前らはオンラインでまで
ケンカすんなって。」
「冬馬、お前次会った時覚えとけよ!」
「ヘイヘーイ。んであとは…なっちゃん
のお下がりギターとアンプ。もちろん、
俺と秋羅のギターの先生はなっちゃん。
春サマは教えてくれなかった。」
「俺は春にも教えてもらってたけど?」
「あ!何でお前だけ!ずりーぞ!!」
「…お前が真面目に聞かないからだ。」
「そうそう、冬馬はすぐふざけるから。
ちゃんと練習すればもっと上手くなれる
のに。」
「俺はドラマーだから、遊び程度に弾け
たら充分なの!んで、エレドラ使わない
なら家で何で練習すんのかって言ったら
これ。練習パッド。」
「それ、フェスに行くとドラマーたちが
叩いてるよな。」
「そそ。楽屋に持ち込めるから。あとは
旅行とか海外の仕事にも持って行けるん
だよな。素材はゴムのと〜、これは本物
のドラムヘッド…って叩く面ね、の練習
パッド。これは縁がついてるから、リム
ショットの練習もできる。なんせどっち
にしろ叩いた時のスティックの跳ね返り
があることが大事なんだよ。あとは音の
デカさな。ゴムのパッドは家で練習する
のに超オススメ。本物のヘッドの方は…
夜中にやったら近所から苦情くるかも。」
「ドラムは練習環境がどうしてもネック
になるよね。家に置ける人なんかいない
だろうし。」
「これから始めたいと思ってる人、実際
始めた人、雑誌なんか叩いても意味ねー
からな?練習パッドはゴムのパッドなら
2千円前後で買えるし、スタンド付けた
ところで5千円くらいだ。メトロノーム
とスティックも合わせて、1万円あれば
お釣りがくる!初期費用がお安い!そこ
のキミたち!この機会に是非!!」
「どこの通販番組だよ。」
「…でもドラマー人口は圧倒的に少ない
からな。興味があるならやって欲しい。」
「最近は女の子も増えたしね。地味とか
目立たないとか言われるけど全然そんな
ことない。カッコいいと思うよ?実際に
ドラマーはすごく重宝されるし、バンド
の良し悪しはドラムで決まるって言って
もいいくらいだから。」
「そう!俺あってのJADE!!」
「あ、ゴメン。冬馬なんか言った?」
「一瞬、回線切れたか?」
「…悪い、全然聞こえなかった。」
「お前らはそういうヤツだよっ!!」
「で、他には?」
「ほか?あとは…マウンテンバイクと~、
スノボの板とかマンガとかゲームとか…
色々あるぞ?」
「要は仕事部屋という名の物置だろ?」
「断じて物置ではない!強いて言うなら
趣味部屋だな。」
「…趣味の残骸部屋の間違いだろ。」
「うるせーっ!」
「熱しやすく冷めやすいヤツの典型的な
例だよね。」
「…あと、すぐ形から入るヤツ。」
「天才は何でもすぐできるようになるん
だよ!で、できたらもう満足すんの!」
「お前みたいなのを器用貧乏って言うん
だよ。」
「貧乏じゃねーし。」