#28 JADEのDangerous Night!7
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『JADEのおうちでDangerous Night~!』
「はい!今週はな、な、なんとっ!!」
「…新型コロナウィルス対策のため」
「FM-Sky東京の協力のもと、オンライン
ミーティングツールを使って」
「生動画配信でお送りします!ってことで、
みんなこんばんは!俺たちのこと見えてる
かな?」
「イェーイ!」
「元気か?」
「……。」
「春!人形じゃないんだから動いて!」
「…何をすれば?」
「手でも振っとけよ。」
「…じゃあ、どうも。」
「無表情で手ぇ振ったら怖ぇーだろ!」
「えっと…若干1名不安要素がいるけど、
今回は少しでもみんなに楽しんでもらえ
たらと思うんで、よろしくね。」
「まぁしかし、こんな事になる日が来る
とは思わなかったよな。」
「うん。世界中がパニックになるなんて
映画の中の話だと思ってたもん。」
「…生きている内に何が起こるか分から
ないもんだな。」
「正月休暇でもないのに俺らがこんなに
顔合わさないとか、初めてじゃね?」
「そうなんだよね。まず俺たちの近況を
報告すると…ほぼ家にいるかな。」
「仕事はほとんどキャンセルになったし
スタジオにも週に1、2回行く程度。」
「…曲作りは家でできるから。やろうと
思えばレコーディングもできるし。」
「お前らはいいよな!」
「あー、冬馬は家じゃドラムを叩けない
からね。1日置きに行ってるんだっけ?」
「まぁ、車だし感染リスクも少ないけど
なー。スタッフも交代制で最低限の人数
だけいる感じ。ちゃんと体温計って37度
以上は出禁にして。」
「…消毒や換気、マスク着用などその辺
はきちんと管理してるから、心配しない
でほしい。」
「楽器や機材が山ほどあるから、ずっと
無人にはできねぇんだよ。」
「でも、冬馬は逆に出られる方がいいん
だろ?家でじっとできないじゃん。こう
見えて寂しがりだしね。」
「俺、そろそろ発狂しちゃうかもよ~?
なっちゃん恋しさに。もう会えない時間
で愛が育って育って…」
「だから誤解を招く言い方ヤメろよ!」
「…しかし、曲は作れるとしても問題は
ライブだ。」
「ライブもフェスもどこも軒並み中止、
延期になってるからな。やっぱ芸能関係
はかなり長引くんじゃねぇか?」
「特にライブはね…。マスクして人とは
距離を取って見て下さいなんて絶対無理
だもん。」
「歌いたくなるし叫びたくなるし、跳び
たくなるし?こっちも客煽れないとか、
もうみんなが不完全燃焼じゃん。」
「…3密は避けようがない。難しい問題
だな。」
「俺たち含めて沢山のバンドがお世話に
なった全国のライブハウスが悲鳴を上げ
てるんだよね。本当にそれが辛くて。」
「それぞれの立場ってもんがあるから、
どうするのが正解だって答えを出すのは
不可能だよな。それはあらゆる職種にも
言える。当分あれこれ模索していくしか
ねぇだろ。」
「もう秋羅、お前が総理になって日本を
動かせよ。」
「あははっ、それいいね。」
「…とにかくライブ配信という形でいい
から、ファンにリアルタイムな音を届け
られたらと思っている。」
「俺らも色々可能性探ってるからよー。
あんまりガッカリしないでくれよな?」
「そうそう、色んなことできちゃう時代
でもあるしね。凝り固まった発想を崩し
たり、新たな挑戦をする機会だと思えば
ちょっと楽しみもあるって言うかさ。
きっとね、大変な思いをしてる人は沢山
いると思う。でもそんな時だからこそ、
1人で頑張ろうとしないで欲しいんだ。
家族や友達、相談に乗ってくれたり助け
になってくれる人は必ずいると思う。」
「ネット上でもいいから誰かと話すこと
ってのは大事だよな。だからと言って、
人を攻撃する方向に走るのはよくない。」
「こないだテレビで言ってたけど、あれ
ってドーパミンとか出ちゃうんだって?
なんか中毒になるらしい。人を攻撃して
快感を得るとかストレス発散とか、もう
ホントあり得ないよね。SNSもいい加減
あり方を考えないと。」
「自粛警察とかなー。くっだらね。匿名
盾にしてっからできんだろ。文句がある
なら名乗って顔出してかかって来いって
の。ケンカは正々堂々が基本。」
「いやいや、ケンカはダメだから。」
「…医療従事者や生活を支える職に就く
人への偏見差別も言語道断だな。自分の
事しか考えない人間がそんなにいるのか
と…正直びっくりした。」
「もし自分だったらって想像力がこれっ
ぽっちも働かないんだろうな。歴史的に
見ても世の中が混乱する時は、必ず標的
を作って攻撃したがる連中が現れるもん
だ。それが集団心理となって感覚がマヒ
する。」
「魔女狩り的なやつ?個人特定に躍起に
なるヤツとか気が知れねーよな。労力を
つぎ込むところ間違ってんだろ。」
「悲しいよね。災害の時なんか、日本人
の助け合いとかちゃんとルール守るとこ、
世界的に評価されてるのに。」
「ま、本当に一部の人間だろ。思うのは
勝手だけどな、それを相手に向けて誹謗
中傷を垂れ流す歪んだ快楽主義者が増え
てるってことだ。」
「…それを正義だと信じ込んで疑わない
ところがタチが悪い。ましてネット上で
顔も知らない相手なら、罪悪感すらない
だろうしな。言葉は人を救う力になるが
凶器にもなる。表現の自由を履き違えて
はいけない。」
「ほんとヤな世の中になっちまったぜ。
そもそも卑怯に正義なんかねぇっての。
ま、JADEはそんなファンはお断りって
ことだ。なー?春サマ。」
「そうだな。『和を
という言葉をみんな心に刻んで欲しい。」
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