#25 JADEのDangerous Night!5
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「それじゃ、次は『教えてJADE』!」
「今日も答えられる限り、放送のできる
範囲で答えていくからよろしく。」
「いきなり不穏なこと言うなよ。はい、
じゃこれ。」
「『JADEの皆さん、こんばんは』」
「こんばんはー。」
「『各国の王室の方々と親しく、ワルツ
は完璧という夏輝さんに質問です』」
「…どっからそんな話が出てくんの。」
「王子だからだろ?」
「違うから!一般庶民だよ俺は。ダンス
なんかフォークダンスしか踊った事ない
んだから。もう、秋羅と冬馬だけにして
くれよ、この架空の設定の出だし。」
「なんで?面白くていいじゃねぇか。
このファンとのキャッチボール感。」
「いつの間にそんなコーナーになってた
んだよ。はい、続き読んで。」
「『先日は、お誕生日おめでとうござい
ました。今までメンバーから貰ったもの
で一番嬉しかったものは何ですか?』」
「え~、一番?難しいなぁ。基本欲しい
ものをもらってるから毎年嬉しいよ。」
「男同士だからな。誕生日ってもそんな
心温まるプレゼントの贈り合いじゃねぇ
から。
感じ?で、また1年ヨロシクみたいな。」
「いつから始めたんだっけね?まともに
稼げるようになってからだよな?」
「物はな。10代の頃はマックとか牛丼に
ラーメン、潰れて粉々になったうまい棒
とか、タバ…じゃなくてビー…でもねぇな
…ま、色々と。」
「どうしてうまい棒で止めないかな…。
お願いしますよ、秋羅サン。」
「悪い。まぁその辺は察してくれ。酷い
時はラーメンのトッピングを1人1つずつ
で総額150円とかな。」
「あはは、あったね~。なんかアオハル
って感じ。なんせその辺は、冬馬が一番
張り切るよね。」
「あれ、何なんだかな。要らないものの
オマケ付きっていう。」
「そうそう。プレゼントの他にね、絶対
に何かヘンなものがついてくるんだよ。
どうするんだ、これ的な。捨てるに捨て
られないから溜まるんだけど。」
「俺、捨ててるけど?要らねぇし。」
「なに貰ってんの?」
「なんか訳分かんねぇフィギュア。それ
もあえてヘンなの選んでやがる。」
「俺、サイズが全然合わない服。どれも
これもデカい。」
「それ、明らかに冬馬が自分で着る服を
お前んとこに置きたいだけだろ。」
「あーっ!そうかも!前泊めてやった時
着替えたいとか言って、そこから服選ん
でた!」
「…お前、そのうち寄生されて部屋ごと
乗っ取られるぞ。」
「わ~、何で気づかなかったんだろ…。
すっごい怖い、色んな意味で。」
「お前も、春みたいに目の前で突っ返す
メンタルつけろよ。いや、目の前で突っ
返されんのにメゲない冬馬のメンタルか
?」
「…アイツ、春になにやったの?」
「前にチラッと見えたのは『ともだちの
つくりかた』って絵本だった。」
「怖っ!ってか遅すぎるだろ。で、それ
見て春は怒らなかったワケ?」
「『いるヤツにやってくれ』って真顔で
返してたな。多分自分がおちょくられて
いることにすら気づいてない。」
「ある意味、仏?」
「ただの天然のボケ殺し。アイツ別名が
冬馬キラーだからな。」
「あ、話が大分脱線したね。っていつも
のことだけど。今までで一番嬉しかった
のはギター。3人が買ってくれたんだ。
これは完全にサプライズだった。その頃
俺、ジャズギターがすごく欲しくて。
って言っても、ロックとジャズでギター
の種類が明確に違う訳じゃないんだけど
ね。一般的にジャズで使われるギターの
こと。フルアコースティックギターって
いうボディの内部が完全な空洞になった
エレキギターなんだ。たまにバイオリン
に似たデザインのギター見ることない?
アーチドトップって言うんだけど。あれ
ね。みんながよく見るアコギはフラット
トップ。
ロックで使ってるのはソリッドギター。
簡単に言うとボディの構造の違いなんだ
よ。エレキは「フルアコ」「セミアコ」
「ソリッド」の3種類があるってこと。」
「以上、夏輝のギター講座でした。それ
冬馬がいたら『誰も興味ねーよ!』って
ツッコむところだな。」
「ごめん、ギターのことになるとつい。
でね、欲しいけどすぐに必要っていうん
でもなくて、でも憧れてて…。」
「カタログばっか見てたよな。」
「そう。その頃はデビューしたてでさ、
仕事で使わないギターを買う余裕なんて
まだなかったんだ。それを3人が内緒で
買ってプレゼントしてくれたっていう。
そのうちジャズもやるから先に練習でも
しとけよーって。ジャズはコードが複雑
だからね。」
「…ええ話や。」
「なんで関西弁?」
「なんとなく。お前あん時、泣きそうに
なってたもんなぁ。」
「そりゃね。いい仲間を持ったなぁって
ジーンときちゃって。」
「なんだかんだ言ってお前が一番気苦労
が多かったからな。俺らが自由にやって
これたのもお前のお陰だし。お礼だよ、
お礼。」
「そのうちね、みんなにもジャズライブ
を披露できたらいいなぁと思ってます。
ウッドベースを弾く秋羅なんか超カッコ
いいから。」
「まだまだ練習中だけどな。」