#25 JADEのDangerous Night!5
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『JADEのDangerous Night~!』
「はい、今週も始まりました危険な夜。
今夜のお相手は、俺、折原夏輝と。」
「井上秋羅でお送りしまーす。」
「いやいや、しまーすってテンション
じゃないじゃん。のっけから暗いよ。」
「そうか?普通だろ。」
「何だよ、まだ引きずってんの?」
「多少な。」
「秋羅ね、さっきちょっとアクシデント
が発生したんだよ。コーヒーを持ってた
冬馬とぶつかっちゃって。」
「違う。正確にはだな、コーヒー持って
よそ見しながら歩いてた冬馬が体当たり
して来たんだ。お陰で俺の服がコーヒー
まみれ。あー、思い出したらまた腹立っ
てきた。」
「でもまだアイスで良かったね。ホット
ならやけどしかねないし。で、たまたま
俺たち衣装の打ち合わせをしてたから、
スタイリストさんがその場で応急処置を
してくれて、その後シミ抜きのプロの所
に持ってってくれたんだ。助かるといい
けどね。ククッ、ま、冬馬も土下座して
謝ってたし。」
「あれ、気に入ってたんだよな。一点物
だし。っとにアイツは躾し直さねぇと、
このままじゃ被害者が増える一方だ。」
「冬馬はガサツな上に注意散漫だから
ねー。」
「夏輝も昔、ギター壊されたよな。」
「そうそう。冬馬が使った後にその辺に
適当に立て掛けるから、倒れてトレモロ
アームは折れるしヘッドはヘコむし。」
「春のiPadも落として画面割るし。」
「俺たち被害者の会を作ってるからね。
reminderも全員入ってるんだよ。あの人
たちも散々やられてるから。」
「そのうち集団訴訟起こしてやる。」
「って、オープニングから不穏な空気に
なってるけど心配しないでね?いつもの
ことだから。」
「そんじゃ今日の1曲目はなんと、来週
発売の俺らの最新アルバムからお届け。
『The end of the world』」
~ ♪
「はい!という訳で、どうだったかな?
今回も色々新しい試みをしてるんだけど
ね。4人でギター鳴らしたりとか。」
「あれは中々面白かったな。よく聴いて
フレーズを追えばどれが誰の音か分かる
から、頑張って聴いてみな?」
「とりあえず一番簡単なのが冬馬の音。
なんせバッキングしかできないからね。
まぁ、ソロなんか弾かれたら俺の立場が
ないんだけどさ。でもさすがにライブで
はできないのがちょっと残念。」
「そこんとこは、夏輝と春の腕でカバー
してもらわねぇとな。」
「そんなアレンジを考えるのも、すごく
楽しいんだよね。今は夏フェスに向けて
リハ中なんだけど、このアルバムからも
数曲やる予定なんで見に来てくれる人は
是非ともお楽しみに!」
「お前、先に『ウィークリーJADE』の
ネタをバラすなよ。」
「あ、しまった!ごめん。それじゃその
まま『ウィークリーJADE』ね。」
「で、今リハやってんだよ。」
「そう。フェスって毎回セットリストに
悩むんだよね。来てるの俺たちのファン
だけじゃないし、一応誰もが知ってる曲
もやらないと盛り上がらないし。」
「定番中の定番な。曲もやって4~5曲
だから、候補を絞るのって結構難しいん
だよ。でも何ヶ所も行くから微妙に毎回
変えたりとかして。」
「その辺はいつものツアーでも同じだよ
ね。何曲かは変えてるから。で、あそこ
ではあの曲やったのにこっちではやって
くれなかったってクレームが…」
「そこはもう運ってことで。」
「夏フェスも年々過酷な状況になってる
けどさ、来る人は万全の準備をしてきて
ね。無理をしないように楽しんで下さい
ってことで、次の曲。」
「フェスとかライブイベントって言うと
絶対コイツらに絡まれる。」
「ホントは先輩なんだけどねー、いつの
間にか悪友っになってたって言うか。」
「もしかしたら、フェスでコラボもある
かもだな。こっちも先月発売した新曲、
reminder で『モラトリアム』」
~ ♪
「この曲カッコいいよね。」
「なんかムカつくな。」
「あはは!お互いある、それ。絶対ホメ
てくれないもん、ジュンちゃん。」
「『生意気な曲作ってんじゃねーよ』っ
てのがアイツのホメ言葉だから。」
「でもユウちゃんは『お前、あそこどう
弾いてんの?マネするから教えて』って
言ってくる。」
「プライドねぇな。ユウキらしいっちゃ
らしいけど。」
「それでタネ明かしをするとね、さらに
スゴイことしてくるから。余計に燃えて
くるんだよ、絶対負けたくないって。」
「ゲンとはあんまそういうのねぇかな。
そもそもプレイスタイルが違うし。ただ
あそこのアレンジ、ほとんどゲンだろ?
なんか世界持ってんなぁとは思う。普段
ふざけてるクセに。」
「ま、切磋琢磨ってことでね。やっぱり
友達って言うか、色々と触発される相手
は必要だよ。ただのなぁなぁじゃ成長は
しないから。」
「綺麗にまとめてくるな。さすがはうち
の優等生。」
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