#22 JADEのDangerous Night!4
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…自分で言うか。どの辺が立派なのか教えてもらいたいものだな。」
「真面目過ぎてもこんな頭のカタイ偏屈な大人になるヤツもいんだよ!何でもほどほどにってことだ!!そんな少年にはチャリキーは危ないからカバンに付けてね、番組特製キーホルダーをプレゼント!次っ!!」
「JADEの皆さん、いつも楽しく聴いています。海外ツアーお疲れ様です。高校の頃から一緒に過ごす時間が多い皆さんと思いますが、ツアー中など移動から宿泊まで四六時中一緒の時など会話がなくなったり険悪ムードになったりするのでしょうか?…31歳主婦の方より。」
「会話なぁ…別に意識してねーよな。これだけ長い間いると、もうお互いの存在が空気みたいだから。居ても居なくても大して気にならなくね?熟年夫婦みたいな。」
「…インディーズ時代は全て自分たちでやっていたから、ツアーに出ると一々カンに触る事もあったけどな。冬馬のどうでもいい話だとか、冬馬のスナック菓子を食う音がうるさいだとか、冬馬の歯ぎしりが耳障りだとか、冬馬の鼻歌の選曲が気に入らないだとか、冬…」
「お前は俺の悪口になるとよく喋るな!」
「まぁ…今はさすがにそこまで一緒にいる事はないからな。でも、長い時間同じ空間にいたとしても互いのペースは分かってるし、それぞれ好きな事をしてるから問題ない。」
「元々、用がねーとあんま喋べんないよ?俺がヒマな時に何やかんや誰かにちょっかいかけて遊んでるくらい。」
「…主に絡まれるのは夏輝だけどな。」
「で、秋羅を巻き込んで最終的に春に怒られるパターン。昔は若かったし血の気も多いから、すったもんだですぐにケンカになったけど今はもう穏やかなもんだよ。でもネタがあればよく話すぜ?まぁ、普通だよ普通。特に気を遣う事もない間柄。スタッフも含めてみな兄弟。」
「…手の掛かるヤツが多くて困る。」
「お前も相当だけどな!マイペースにも程ってもんがあんだよ!え~…人妻のあなたには、顔を洗ったらこれで拭いてね?すっぴん大歓迎、番組特製フェイスタオルを差し上げます。」
「…お前はいつも何かひと言付けないと、気が済まないのか?」
「おぅ、気が済まねーな。もう1枚いける?いけるな?はい、次いってみよー。」
「皆さんこんばんは。うちには2歳になる息子がおりますが、どうやら神堂さんに心を奪われたようで、テレビ番組やCMを見ると何をしてても画面の前に行き釘付けになります。ライブDVDを流すと、オモチャのマイクを持ってマネしています。皆さんは記憶がある限りで、幼い頃に夢中になったものを何か覚えていますか?…27歳2児の母さんより。」
「将来有望なちびっ子だなー。しかし春のこの無表情な顔にビビらない幼児がいるとは。」
「…嬉しいような恥ずかしいような…でもとても有り難い話だな。」
「ガキの頃の記憶かー、何だろ…あ、俺やたらセミの抜け殻取ってた時期あったわ。幼稚園の時かな、ナウシカの影響で。」
「風の谷のナウシカ?」
「そそ。オームの抜け殻出てくんじゃん。あれが衝撃的だったんだろうな。セミの抜け殻も目んとこ透明だろ?いつかオームみたいなデカい抜け殻出てくんじゃないかと思ってよ。」
「クククッ…お前らしいな。」
「春はー?お前ガキの頃から音楽しか興味ねーの?」
「…そんな事はない。それなりに好奇心は色々とあった。そう言えば…小さい頃、カタツムリが異様に気になった時期があったな。」
「カタツムリ!?」
「どれくらいの速さで移動するのか数匹並べて競争させてみたり、目が見えているのかどうか前に石を置いてみたり、平地からどうやって壁を登るのかとか、ひたすらジーッと観察してたな。まだ見ていたのかと母親にびっくりされた事があった。」
「なんかそれすげー想像できるわ。お前ガキの頃から忍耐力ハンパねーな。俺ならすぐ飽きてどっか行くね。」
「だろうな。」
「でもこの子がいつかライブ見に来てくれたら嬉しいなー。それまで俺らも頑張んねーと。」
「…そうだな。」
「えー、そんなボクには是非!うちの春サマを凌ぐボーカリストになって欲しいという願いを込めて、特製ステッカーをプレゼント!三輪車にでも貼ってあげてね。今回は特別にお母さん用と2枚あげちゃう!」
「…では、最後の曲。イギリス、リース出身のロックバンドで、この曲は夏輝が昔からとても好きな曲でもある。」
「そうそう。『リフだけでこんなにカッコいいなんて詐欺だ』とか言って。でもなっちゃん、高1の時点で完コピしてたからな。ほんとただのギターバカだよ。」
「…The music で『The people 』」
~♪
「はい、という事で今週も無事に放送できて何より。」
「…今日も頑張った。」
「自分で言うな!そしてもっと頑張れ!さぁ、来週は誰が担当なのかお楽しみに~って事で、引き続きロンドンからお送りしたいと思います。今週はここまで!バイバイ!!」
「JADEでした。」
fin.
2018.8.31
3/3ページ