#21 インタビュー Part2
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『続きましてはこの方です。サブキャラで絶大な人気を誇る、玲子さんでございます!今日もお綺麗ですね。』
あら、ありがとう。嬉しいわ。
『では、質問に移らせて頂きますね。秋羅との一番の想い出ってなんですか?』
秋羅との想い出?急に言われてもあり過ぎて…選べないわ。海外にもよく行ったしね。海外と言えば…あの子モータースポーツが好きだから、夏休みにF1のレースを見に行った事もある。ドイツGPだったかしら?
『ゴージャスですね。』
旅行は秋羅へのご褒美だから、その辺は惜しまないわよ?色々と勉強にもなるしね。私も自慢の息子を連れ回すのが好きだったし。それに、子供でいてくれる時間なんて短いでしょ?特に男の子は。大きくなるにつれて笑った顔とか、声とか、段々あの人に似てくるのよね。面影を重ねる訳ではないけれど…ちょっと恋人気分も味わいたかったのかも知れないわね。
『秋羅のお父さんはご存命なのですか?』
う~ん、どうなのかしらね?私が知りたいわ。でも私は生きてると思ってるし、また会えると信じてる。彼は…私の事なんて忘れてしまったかも知れないけど。
実は秋羅が使ってるZIPPOライターはあの子の父親のものなの。皆さんにはバレてたかしら?私の手元にある唯一の持ち物だったのに…いつの間にか取られちゃって。あの子にはそれを話した事はないんだけど、大切に使ってくれてるみたいだから…まぁいいかって。薄々分かってるのかしら?物は大事に保管するよりも使ってこそ価値があるものもあるから。アンティークと同じね。不思議とタバコを吸う仕草まで似てるんだから…本当に嫌になっちゃうわよ。
『JADEのメンバーも玲子さんに懐いていたそうですね?』
懐くだなんて…ただ、あの子たちが知りたい事で私が知っている事があれば話を聞いたり相談に乗ったりしていただけよ?冬馬くんは本当によく家に来ていたから、息子みたいなものね。神堂くんには本をよく貸してあげてた。とても読書家なのよ。なっちゃんは…只々可愛いって感じかしら?あの4人の中では唯一の癒し系ね。
『飼ってたワンちゃんの事を知りたいです。』
あぁ、
『そのワンちゃんにも質問来てます!「秋羅とはどんな事をして遊んでた?玲子さんが仕事でいない時は一緒に寝たりするのかな?秋羅とのヒミツがあったら教えてね。」』
僕、カイ。質問くれてありがとう。
アキラとはお家でよく宝探ししたよ。「まて」をしてる間に、アキラが僕のオモチャを隠しに行くんだ。「よし」の合図で僕はそれを探しに行くんだけど、アキラはわざと色んなドアを開けて隠すフリをするから難しかったよ。でも、見つけてアキラに持って行ったらいっぱいホメてくれるんだ。それがとっても嬉しかったな。
外では「取ってこい」でボール拾いしたよ。
寝る時はリビングにある僕のベッドで寝るのがママとの約束。でもアキラはたまに僕と一緒に寝てくれたよ。寂しかったのかな?ママに見つかると怒られるから、ママが夜中に帰って来た音がしたら、僕はアキラのベッドから飛び降りていつも通り玄関までママのお出迎えに行くんだ。その頃にはアキラもグッスリ寝てたしね。
アキラとのヒミツ?アキラは散歩の途中で会う女の子が好きだったみたいだよ?公園でたまに仲良くおしゃべりしてた。とてもキレイな子。
残念ながら女の子が連れてたのは僕と同じ男のコだったけどね。もちろん友達になったよ?
僕、アキラとその子がチュウしたの見たんだ。ママとする挨拶のチュウとはなんか違ってた。アキラが毎日「制服」っていう黒い服を来て家を出て行くようになる、少し前だったかな。
あと…僕が最後に見たのは、アキラの泣いた顔だった。アキラはずっと僕のそばにいてくれたんだよ。僕が立ち上がれなくなってからもお腹や脚をさすってくれたり、抱っこしたまま外に連れて行ってくれたり。アキラが大好きだったからありがとうの気持ちを込めてペロッと顔を舐めたら、アキラの目から涙が落ちたんだ。
そのまま僕はアキラとお別れしたの。アキラは泣かない強い子だったから、あの涙は僕たちのヒミツなんだ。僕はアキラとママと暮らせて、とっても幸せだったよ。
『秋羅はやっぱりステキですね…。玲子さん、カイくん、ありがとうございました。』