「そしたら次が最後ね。これがまたややこしいの来てるんだよ。春と冬馬による春のモノマネを希望だって。」

「いいのか？物議を醸（かも）すコラボだぞ？」

「でも『お願いJADE！』だしなぁ。春は？」

「…バカな事を言わないのであれば、多少目をつぶっても構わない。」

「お？牽制が入ったな。分かったか？冬馬。」

「おうよ！やってやろうじゃん！！」

「じゃ、不安な組み合わせだけど春と冬馬の春のモノマネバージョン行ってみよう！」

『…奏、本当にいつもありがとう。』

『キミのお陰で俺たちがこうして今も活躍できる事、感謝している。』

『これからもここに来てくれるファンのためにキミの力を貸してほしい。』

『でも、もうちょっと冬馬をカッコよく書いてくれてもいいんじゃないのか？』

『お前はあんなもんだろう。』
『お前はいつもカッコつけ過ぎだ。』
『カッコつけてるつもりはない。』
『たまにはお前がお笑い担当になれ。』
『俺は芸人じゃない。』
『俺だって芸人じゃないぞ。』

「アハハッ…、あ～もぅダメ！違和感がハンパないんだけど。」

「クククッ…、お前ら春同士で喋んなよ。」

『『だってコイツが…！』』

「不仲説なんかよく流れるけどさ、案外この2人、息がピッタリなんだよね。」

「性格は真逆だけどな。まぁ、本能的な部分で共鳴してる感じだな。見てて面白い。」

『それがメンバー愛というものだ。』
『いや、ただの慣れだ。』
『ってかこれ、いつまでやるんだ？』
『お前がやめれば済む話だろう。』

「もういいから！奏さん、途中からグダグダになったけどリクエストありがとう。そしてこれからもヨロシクね！」

「という訳で『お願いJADE！』はここまでな。少し早いクリスマスプレゼントになっちまったけど、リクエストくれたみんな、サンキュ。」

「では、今日最後の曲。今度は恋する女の子の気持ちを歌った可愛いクリスマスソング。春、曲紹介よろしく～。」

「アリアナ・グランデ『Santa Tell Me』」

ーーー ♪


「今年から始まったこの番組だけど、みんな、どうだった？」

「俺は面白かったぞ？」
「初めは不安もあったけどな、約1名。」
「…自分なりに頑張った。」

「そうだよね。春も頑張ってくれたし、来年もこの調子で行けたらと思うんだけど、この番組では皆さんからのリクエストを募集してるので
話して欲しいテーマ、『教えてJADE』、沢山のご応募待ってます。」

「リクエスト読まれた人には、持ってれば自慢できる事間違いなし！番組特製JADEオリジナルグッズもらえちゃうよ～。」

「たまにサインや写真、激レア夏輝画伯の落書きなんかもプレゼント。」

「しないよっ！！」

「それにしても今年も1年早かったよなー。」

「ツアーが無かった割にはな。」

「今年の前半はそれぞれ個人活動してたしね。ファンのみんなに会える機会が少なかったのは残念だっけど、俺たち的には色々勉強になる1年だったかな。」

「…その分、来年は更に良いものを見せたいと思う。でもその前に、今年がまだ終わってないから。」

「この番組は今年最後の放送になるけど、まだテレビ出演とカウントダウンライブがあるから、見られる人は是非楽しんでね。」

「あー、冬休みは何しよ！」
「…毎年、海外逃亡を図ってるだろう。」
「人を犯罪者みたいに言うな！」
「まとまった休みって正月だけだもんね。」
「でも最近、海外はどこも物騒だよな。」

「まぁ、海外も面白いんだけどさ。やっぱ日本が一番って思うよな。食いもん美味いし。」

「それはあるね。俺、どっかのんびりと温泉にでも行こうかな。」

「クククッ、さすが若年寄り。でもリーダーは何かとお疲れだからな。いいんじゃねぇの？」

「え～、なっちゃんどこ行くぅ？」

「何でお前と行く事になってんの？」

「いいじゃん。そろそろ俺の愛を受け入れてもバチは当たらないと思うぞ？」

「だから誤解を招く言い方すんなって！！そもそも何で俺にバチが当たるんだよ！」

「なっちゃんてば、照れんなよ～。俺とお前の仲じゃん。」

「だからリスナーに変な妄想植え付けんな！」

「…結局こういう展開で終わるのか？」

「しょうがないだろ。ガキ2人抱えてるから。」

「…この番組を聴いてくれたファンのみんな、付き合ってくれてありがとう。」

「来年も懲りずに聴いてくれよな。」

「わ～、お前ら勝手に締めんなよ！」
「いいから、お前らはそっちでジャレとけ。」
「俺はジャレたくないんだって！」
「あんだよ、秋羅。ヤチモチ焼くなよ。」
「コイツ殺す。」

ガチャン！ドタドタ…

「うわぁ～！2対1は反則だろ！…ﾔﾒﾛ…ﾊﾙ-!…」


「…バカばかりですまない。今年はここまで。
では、よいお年を。…JADEでした。」


fin.

2017.12.20