#16 JADEのDangerous Night!2
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「じゃあ次、俺が引くね。これ!JADEの皆さんこんばんは。皆さんの初めてのデートはいつで場所はどこですか?是非教えて下さい。19歳、大学生女性の方より。」
「初デートぉ?いつだよ俺。」
「知らねぇよ。」
「これってグループデートもあり?」
「…そもそもデートの定義とは何だ?」
「まぁ、今日はお互い好きと思う相手と2人でってことでいいんじゃねぇの?」
「それ、告白してってこと?」
「…告白しないとダメなのか?」
「だーっ!面倒くせーな!!お前らはどんだけ純なんだよ!」
「うるさいな!そこデリケートなところだろ!俺たちはお前らと違うんだよ!」
「おいおい、俺と冬馬を一緒にすんなよ。」
「えっ?違うの?」
「違う。こんな鬼畜じゃない。因みに俺は東京ジョイポリス。6年の時だったかな。」
「誰が鬼畜だ!って小学生のくせにリッチだな、お前。俺、多分近所の夏祭り。5年かなー。」
「多分ってナニ?」
「えー?好きな子いっぱいいたから。どれが先かイマイチ覚えてない。」
「な?鬼畜だろ?」
「コイツ最悪…。」
「…その頃からだったのか…。」
「小学生に本気の恋愛なんか分かるかよ。好きー!じゃあ遊び行こっかー!みたいな感じ?で、なっちゃんは?」
「俺?…昭島の花火大会。中2の時に。たださ…付き合ってた訳ではないと言うか、なんと言うか…。」
「昭島って、そりゃまたシブいな。」
「遠いじゃん。なっちゃんとこから1時間くらいかかんだろ。」
「でもそんなに混んでないんだよね。結構穴場なんだ。間近で花火も上がるし。それに真夏に何万人の人混みとか耐えられないじゃん。」
「それフェスに出る人間が言っていいのか?」
「あ、しまった!うそだから。みんな見に来てね?ってこれ、デートの話だろ!?」
「で?花火見に行ってコクれずに帰ってきたと。なっちゃんは奥手だからなー。」
「ほっとけ!!」
「クククッ、図星なのか。で、春はさっきから何で固まってるんだ?」
「おぅ。『考える人』の像が置いてあるのかと思ったぞー。」
「…デートはどこからがデートなんだ?」
「お前はまだ考えてんのかよ!好きな女の子と出掛けたら、それはもうデートなんじゃねーの!?」
「それなら…地元の楽器店にはよく行った。」
「デートと言うには微妙だな。いつ?」
「…中1くらいからか?」
「春のくせに何気に早いじゃねーか。」
「ただ…その時は好きだったのかどうか…。」
「どう言うこと?」
「…気がつけば一緒にいたから。」
「お?それはもう恋の予感だろー。」
「でも楽器屋なんて、春らしいよね。じゃあ、次は秋羅の番。」
「ん、じゃあこれで。皆さん初めまして。何かにつけ勝負をしていると言う皆さんですが、他のメンバーにこれだけは絶対に負けない、またはこれだけは敵わないというものはありますか?27歳、会社員女性。」
「男は常に真剣勝負しねーと。」
「まぁ、ほとんどが下らねぇ勝負だけどな。」
「でも、何もしないよりは楽しいよね。」
「…それなりに本気にはなるな。」
「で…これだけは負けないもの…なんだろ?」
「なっちゃんの絵の下手さには、もう誰も敵わねーよな。無敵!」
「その話はもういいって!」
「いや、ある意味才能だろ。あの春を死ぬほど笑わせたんだからな。」
「…多分、あんなに笑ったのは生まれて初めてだったと思う。」
「それ…喜んでいいの?」
「いいに決まってんじゃん!偉業だぞ!?」
「バカにされてるとしか思えないんだけど。」
「そんな事ねぇよ。前衛芸術の域だから。」
「もういいよ、何とでも言ってくれ…。」
「料理は秋羅がイチバンだよな。なんか小洒落たモン作るから。しかも鍋奉行。」
「酒に合う料理をと思ったらな。でもそんなに手は混んでねぇから。鍋は夏輝の方がうるさいだろ。」
「冬馬はカップラーメンしか作れないしね。」
「…カップラーメンは料理に入るのか?」
「それを言ったら、俺の人間タイマーは誰にも負けねーぞ!?」
「あ~、お前のリズムキープ力は確かに凄いとは思う。」
「…ほぼ誤差がないからな。大したものだ。」
「でも使い道がカップラーメンの時間測るとか悲し過ぎんだろ。」
「「言えてる。」」
「普段から私生活でもリズム刻んでるって事だよ!」
「冬馬…今更カッコつけても遅いから。で、春には敵わないものって何かある?」
「格闘ゲーム。俺、毎回容赦なしにヤラれてたもんなー。」
「そうそう、春って普段ゲームなんて全くしないのに、させると強いんだよね。」
「日頃の鬱憤を晴らしてるようにしか見えねぇからな。特に冬馬には。」
「しかもコイツ、俺をボコボコにしながら若干笑ってんだよなー。春の隠れた狂気を見る瞬間。赤い髪した黒い春?」
「…人聞きの悪い事を言うな。」
「昔はね、ミーティングとか言いながら誰かの家に集まっては、何だかんだ言って結局遊んでたもんね。」