#11 Do you speak English?
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来年から始まるレコーディングに向けて、今日は神堂さんに見てもらうボイトレ。
昼間の仕事を終えてから、私はJADEのスタジオへ向かった。
中に入り階段を上っていると、何やら騒がしい声が聞こえる。皆さん休憩中なのかな?それにしては賑やかだな…
聞こえてくる会話…。あれ?もしかして…これって日本語じゃない!?
階段越しにフロアが見えると、いつもより金髪の髪が多い。どうしよう、お客さんかな?
なんだか行きづらいな…フロアに立ち尽くしていると、夏輝さんが気付いてくれた。
「美織ちゃんお疲れ様!こっちおいでよ。」
と手招きしてくれる。
どうやら外国人のお客さんが来ているらしい。その間も、冬馬さんとその金髪の男性2人は大爆笑している。
英語なんて学校で習ったくらいしか分からない私には、完全アウェーな感じ…
「皆さん、お疲れ様です。」
メンバーの皆さんに挨拶してから、その外国人の男性にも頭を下げると、2人ともニコッと笑ってくれる。
「Who is she ?」
(彼女ダレ?)
「This is my girlfried, Miori.」
(俺の彼女の美織。)
その瞬間、冬馬さんは夏輝さんに頭を叩かれ、秋羅さんに空のペットボトルを投げつけられ、神堂さんに足を蹴られた…。
「寄ってたかって何だよ!イテーなっ!」
「堂々とウソつくなよっ!!」
「いつから美織ちゃんはお前の彼女だ?」
「…あり得ない。」
その様子に男性2人はまた大笑いする。
(以後訳:)
「ゴメン、冬馬が言ったのウソだから。彼女は春がプロデュースしてる歌手なんだよ。」
「あぁ、さっき話してた?」
「君たちの
「そうそう。凄く魅力的な声の持ち主でな。」
「2人とも…絶対彼女の声を気に入ると思う。」
すごい…皆さん、英語ペラペラなんだ!
って、当たり前か。世界を見据えて活動してるんだもんね…。
「美織ちゃん、紹介しとくね。フレデリックとレイモンド。フレディはレコーディング、レイはミキシングのエンジニアなんだ。アメリカで録った時に組んだんだけど、恐ろしく気があっちゃって。」
「初めまして、美織と言います。」
「「よろしくね、美織。」」
私も
「感覚が似てんだよなー。俺らが上手く伝えられない微妙な感じも分かってくれんだよ。見ての通りノリもいいし。」
「そうなんですね。ごめんなさい、私お邪魔しちゃいましたね。」
「いや…雑談してただけだから。美織は何も気にする必要はない。」
「家族と観光で日本に来たんだってよ。ついでにここに来たってワケ。」
そうなんだ。なんかスゴイなぁ。
住んでる世界が違う感じ。
「じゃあ、ボクたちはそろそろ行くよ。ハルもこれから彼女と仕事だろ?」
「アルバムが出来たら、過去のも含めて送ってくれないか?ハルのお手並み拝見といこうじゃないか。」
「分かった。まだまだ勉強中の身だけどな。」
「ハルにもキミにも期待してるよ!」
フレディさんは私に向かってウインクする。
「早くアメリカに来いよ。待ってるから。」
レイさんも人懐こそうな笑顔を見せた。
「あぁ、そっちも日本を楽しんで。何か困った事があったら電話くれたらいいから。」
「OK!頼りにしてるよナツキ!」
「アキラとトーマも女のコとばっかり遊んでんなよ?」
「「遊んでねぇし!」」
「アハハッ、じゃ、またな!」
フレディさんとレイさんは、手を振って去って行った。
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