#7 鬼はダレ?
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「皆さん、お疲れ様でーす!」
「あれっ、美織ちゃんどうしたの?」
たまたまAスタから出てきた所に、美織ちゃんが階段を上ってきた。
「今日、近くのスタジオで撮影だったんです。皆さんの事だから、夕食まだだろうと思って。なので差し入れです。」
「ちょうど腹減ってたんだよなー。そのタイミングで来てくれるなんて、流石は俺の未来の奥さん!」
「冬馬、誰が誰の奥さんだって?」
「イテテテッ、なっちゃん!俺の頭はボールじゃないから!掴むなって!」
ソファに座った冬馬の頭を鷲掴みにする。
「美織ちゃん、いつもごめんね。助かるよ、
ありがとう。」
「いえ、そんな!私こそ、みなさんにご馳走になってばっかりで。あっ!」
美織ちゃんが慌てて口を手で押さえる。
「誰だ?抜け駆けしてんの?」
みんな素知らぬ顔で明後日の方向を見る。
まぁ、俺も身に覚えアリだけど。
「で、何買って来てくれたの?」
秋羅がテーブルの上の紙袋を覗く。
「今日は節分ですよ。なので恵方巻きです!」
「「「「あ~。」」」」
「でもかぶり付くのは食べにくいので、切ってあるの買って来たんですけど、1本だけ丸かぶり用です。」
美織ちゃんが嬉しそうに言う。
「恵方巻きは元々、関西の風習だと聞いたが…。」
「だな。こっちで聞くようになったのここ数年だろ?」
「節分に食べると縁起が良いんだっけ?」
「ってか縁起が良いも何も、1人だけ丸かぶりだろー?罰ゲーム的要素の匂いがプンプンすんだけど…。」
全員とフッと目が合う。
「何でいく?」
「腹減ってるしな。」
「ここは手っ取り早くジャンケンか?」
「いいだろう…。」
「最初はグーッ!ジャンケンッ!!」
「ぐわーっ!俺かよ!!」
冬馬が頭を抱えてしゃがみ込む。
「普段の行いが悪いからだよ。な、冬馬。」
「あ、あの冬馬さん?私、給湯室で切ってきますから!」
「美織ちゃん、いーのいーの。アレだろ?食い終わるまで喋ったらダメなんだよな?コイツうるせぇからちょうどいいよ。」
「秋羅の言う通りだな。」
「ごめんなさい…そんなつもりじゃなかったんですけど。」
「美織ちゃん、気にしないで。何でも遊びがないと楽しくないからさ。一緒に食べよ?」
俺はポンポンと頭を撫でた。
「あ、美味いなこれ。」
「全部中の具が違うんです。」
「ホントだ。」
「食べ応えあるな…。」
ワイワイ言いながら食べている俺たちの横で…なぜか、恵方を向き仁王立ちで太巻きを頬張る冬馬。
「冬馬さん、折角なのでお願い事をしながら食べて下さいね。」
冬馬はチラッと美織ちゃんを見ると、太巻きをくわえたままウンウンと頷いた。
お前の願い事って…なんか予想つくんだけど。
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