短編集…◇
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ー或る日の昼下がり……、鬼殺隊本部ー
『♪~♪~♪~』
鬼殺隊本部・産屋敷邸の縁側で、穏やかな顔で趣味のオカリナを吹く者が一人……。
彼女は、鬼殺隊の柱の一人…「陰陽柱」であり、名を安倍 雪菜と言う。
そんな彼女の元へ歩み寄る者が居た──。
「気持ち良さそうに、吹いてますね? 水蓮姉上。」
『……っ! ん? 何だ、杏寿郎君か。』
「何だ……じゃ、有りませんよ!
此の様な所で、何を為さって御出ですか?」
『ん~……? あぁ、耀哉殿に少し報告する事柄が有ったからね。 報告序でに、縁側で吹いてただけ。』
「そうでしたか……。 御館様は、何と?」
『いや? 特に、何も無かったよ。 其れより……。』
「? 何です?」
『今日は、杏寿郎君の生誕の日だったなぁ~と、思って! と、云う事で……此処、座ってくれるかな?』
自分の隣の位置をポンポン。
「……?」
『ほら、早く来て座って?』
「わ、分かりました。」
ストン……。
『フフッ。 杏寿郎君の為だけに、私がオカリナを吹いて上げるよ。 何か、吹いて欲しい曲とか……無いかな?』
「……よもっ?!!
………本当に、良いんですか? 何でも……。」
『成るべく、吹くけど……知らない曲だったら、ご免ね?(苦笑)』
「ハイッ! 今、とても感激してます!!」
『フフッ……。(喜んで貰えた様で、良かった……。)
じゃあ、吹く曲は何が良い?』
「う~む……、何が良いだろうか……。 …………っ!
あっ! “アレ”は、どうですか?」
『ん? “アレ”?』(首を……コテン)
「はい。 俺がまだ幼少だった頃、煉獄家で父上や母上と一緒に良く聴かせて頂いた曲です!」
『? んー………あぁ~、“アレ”ね!』
「はい、“アレ”を御願いします!」
『分かった。 じゃ、吹くから聴いてて?』
「はい!」(ニコニコ)
雪菜は、煉獄からのリクエストである……“アレ”を吹き始めた。
♪~♪~♪~。
雪菜の持つオカリナから、綺麗な音色が紡がれて行く──。
“アレ”とは……雪菜がオカリナを吹く際に、好んで吹く曲の中の一つ……〝椰子の実〟の事である。
煉獄も家を雪菜が訪問する度に、オカリナの演奏を幾度と無く、御願いして居たのだった……。
そんな経緯も有り……煉獄にとって〝椰子の実〟の曲は、好きな曲の一つなのだった。
♪~♪~♪~………。
漸く曲が終わり、雪菜は煉獄の顔を見た。
パチパチ。
「とても綺麗な音色でした!」
『フフッ、有り難う。 次の曲は? ドンドン云ってね?』
「分かりました! えっと、次の曲は……──」
と、煉獄も嬉しそうに次の曲をリクエストして行く──。
* * * *
その光景を偶然通りがかった者が一人、見て居た……。
「あれは……煉獄と水蓮姐さん……か? 彼処で、二人して……何をしてんだ? 其れに、綺麗な音色も聴こえるな? よしっ! 覗きに行く序でに、他の柱や善逸達にも声を掛けるか!!(派手に、面白そうだ!)
(ニヤリ…) 虹丸、居るか?」
宇随が呼んだのは、自身の鎹鴉 だった。
バササッ……。
「何ダ? 呼ンダカ、天元。」
「おう! 来たか、虹丸。
他の柱や善逸達に、本部迄来る様……派手に伝えてくれ!」
「ワカッタ。 皆二、本部マデ来ルヨウニ伝エレバ、良イノカ?」
「おう! 派手に頼むわ!!」
「了解シタ。」
バササッ……。
「さて……と、此れで他の奴等が来る迄、御二人さんの様子でも見てるとするか。」
* * * *
そして……、数刻を幾分か過ぎた頃──。
ザッ……。
「宇随、何事だ? 俺達を本部迄、来させて。 大体、お前は……。」(ネチネチ……)
「そうですよ、宇随さん! 先程迄、伊黒さんと一緒に甘味を楽しんでた所だったんだからぁ!! キュンキュンしないわ!」
「あー……。 そいつは、悪かったわ。
だが……文句は〝アレ”を見てからに、してくんねぇか? ほれ。」
(頭の後ろへ、親指を立てた手をクイッ。)
「「???」」
チラリ……。
「「…っ?!(まぁっ!!/はぁっ?!)」」
「おいっ! 〝アレ”は、どう言う事だ?!」
「わぁ~! 煉獄さんと水蓮姉様が、一緒に居るわ~! キュンキュンしちゃう!!」
「だろ? 派手に面白そうだったから、お前等を呼んだって訳だ!!」
甘露寺と伊黒の他にも、続々と……。
「ちょっと!! 派手柱のおっさん! 何、出刃亀してんですか!?」
「いや、善逸も五月蝿いぞ?」
「あらヤダ、ご免なさいねぇぇぇ!!」
「彼奴等、何やってんだ?」
「多分だけど……水蓮姉さん、オカリナを吹いてる様だから、水蓮姉さんが煉獄さんに聴かせてるんだと、思う……。」
「其れ、本当ですか? カナヲ。」
「(コクリ…)私…、視力が良い方だから見えた……。」
「………(其れに、良い音色がするから)聴いて見たい……。」
「おい、義勇。 言葉を省き過ぎだ。」
「そんなんだから、皆に嫌われるんですよ?」
「………俺は、嫌われてない。」
「為らば……我々が邪魔をするのは、良く無いのではないか?」(ジャリジャリ)
「チッ! 其れにしてもォ……聴こえて来る音が、心地良いなァ?」
「確かに、綺麗な音色だね……?」
霞以外「(うんうん)」
「まぁ、ほぼ全員此処に来ちまったんだから、俺は冨岡に大賛成だがな!!」
「確かに、水蓮姉さんのオカリナは、とても綺麗な音色をしてますしねぇ。」
「だろ? じゃあ……冨岡同様、水蓮姐さんのオカリナを派手に聴きたい奴は?」
バッ………!!
多数決を取った所……ほぼ全員が手を上げて居た。
「(おいおい……全員じゃねぇーか?! 派手過ぎだろうがっ!!)
良し、分かった。 なら、全員で音を立てずに二人に接近。接近したら、 近くに静かに座って水蓮姐さんのオカリナを派手に聴く。 此れで、どうだ?」
全「異議なし!」
「んじゃ、行動開始!」
バッ……!!
そんなこんなで……折角、全員居るのだから……と、貴重な演奏を聴くべく、行動を開始した面々なのだった……。
* * * *
一方の雪菜と煉獄はと、言うと──?
何曲目かのリクエストと演奏を繰り返して居た。
二人共、曲に全集中する為なのか……目を瞑りながら、曲をリクエスト・演奏をして居るのだった──。
そして、何曲目かの演奏を終えた所で……雪菜は、瞑って居た目を開いた。
目に飛び込んで来た光景は──?
♪~♪~♪~……。
スッ……パチッ。
『っ?!!』
「?(……ん?)」
スッ……パチッ。
「っ?!!! ……~~~っ///」
目を開けて見た光景は、自分達以外の柱と炭治郎達五感組が揃い踏みで……自分達から少し離れた若干の距離に座りつつ、雪菜のオカリナ演奏を聴いて居る姿だった。
其れを見た煉獄は、頬が少し赤く成り……照れ隠しで顔を背け、
雪菜は、オカリナを持った手を膝に置き、赤く成った顔を「見られまい」と、俯いたのだった。
「有り難うな! 水蓮姐さん♪ 最高に良い演奏だったぜ?」
「本当ですねぇ。」
「俺も……(水蓮姉さんのオカリナを)気に入った。」
「確かになァ。 冨岡と同じなのは、癪だが……良かったぜェ?」
──等と、賛辞の嵐。
『フフッ。 皆、有り難う。』
「其れにしても……何で、縁側でオカリナを吹く事に成ったんですか?」
『あぁ、其れはね? 今日は、杏寿郎君の生誕の日だからだよ。
だから、お祝いのプレゼント代わりに、オカリナの演奏をして居たの!』
「へぇ~、そうだったんですか……へっ?!
きょ、今日って……れっ、煉獄さんの生誕の日何ですかっ?!」
『えっ、えぇ、そうだよ?』
「………。(ガ-ン……。||||)」
ガクッ……!
「っ?!! ちょっ、炭治郎っ?!
凄い音してるんだけどぉぉぉ?! いやぁぁああ!!!」
「紋逸、五月蝿せぇぞ!!」
「ご免なさいねぇぇぇ!!」
「俺……最終選別前から、煉獄さんの家に御世話に成ってたのに、全く知らなかった……。」
(ズゥ-ン……。)
『ま、まぁ……兎に角、杏寿郎君! 誕生日おめでとう!!』
「わっしょい! 有り難う御座います、水蓮姉上!!」
『フフッ。』
「煉獄ゥ、おめでとさんなァ。」
「煉獄さん、おめでとう御座います。」
「あぁ! 有り難う!!」
其々の柱達から、お祝いの言葉を貰った煉獄。
しかし、彼にとっての一番のプレゼントは……何に成ったのだろうか……?
講して、鬼殺隊の最高位足る柱及び継子達が乱入した……ドタバタなオカリナのプチ演奏会は、幕を閉じたのだった──。
ー産屋敷邸内ー
「やっぱり、杏寿郎のお祝いにちょっとした、騒動が起きた見たいだね?」
「はい。 ですが……本当に、水蓮様のオカリナ演奏は、とても心地良いですね。」
「「「「私達も、水蓮姉様の演奏、大好きです!」」」」
「父上。今回は、縁側で……との事でしたが、今度は屋敷の中でオカリナの演奏を聴いて見たいです。」
「うん、そうだね。今度、 水蓮様に御願いして見たらどうだい? 輝利哉。」
「はい! 今度、水蓮姉上に御願いして見ます!」
「フフッ。」
産屋敷邸の中では、こんな会話がされて居たのだった……。
はてさて、次はどんな展開に為る事やら……。
楽しみに成りそうです。
『♪~♪~♪~』
鬼殺隊本部・産屋敷邸の縁側で、穏やかな顔で趣味のオカリナを吹く者が一人……。
彼女は、鬼殺隊の柱の一人…「陰陽柱」であり、名を安倍 雪菜と言う。
そんな彼女の元へ歩み寄る者が居た──。
「気持ち良さそうに、吹いてますね? 水蓮姉上。」
『……っ! ん? 何だ、杏寿郎君か。』
「何だ……じゃ、有りませんよ!
此の様な所で、何を為さって御出ですか?」
『ん~……? あぁ、耀哉殿に少し報告する事柄が有ったからね。 報告序でに、縁側で吹いてただけ。』
「そうでしたか……。 御館様は、何と?」
『いや? 特に、何も無かったよ。 其れより……。』
「? 何です?」
『今日は、杏寿郎君の生誕の日だったなぁ~と、思って! と、云う事で……此処、座ってくれるかな?』
自分の隣の位置をポンポン。
「……?」
『ほら、早く来て座って?』
「わ、分かりました。」
ストン……。
『フフッ。 杏寿郎君の為だけに、私がオカリナを吹いて上げるよ。 何か、吹いて欲しい曲とか……無いかな?』
「……よもっ?!!
………本当に、良いんですか? 何でも……。」
『成るべく、吹くけど……知らない曲だったら、ご免ね?(苦笑)』
「ハイッ! 今、とても感激してます!!」
『フフッ……。(喜んで貰えた様で、良かった……。)
じゃあ、吹く曲は何が良い?』
「う~む……、何が良いだろうか……。 …………っ!
あっ! “アレ”は、どうですか?」
『ん? “アレ”?』(首を……コテン)
「はい。 俺がまだ幼少だった頃、煉獄家で父上や母上と一緒に良く聴かせて頂いた曲です!」
『? んー………あぁ~、“アレ”ね!』
「はい、“アレ”を御願いします!」
『分かった。 じゃ、吹くから聴いてて?』
「はい!」(ニコニコ)
雪菜は、煉獄からのリクエストである……“アレ”を吹き始めた。
♪~♪~♪~。
雪菜の持つオカリナから、綺麗な音色が紡がれて行く──。
“アレ”とは……雪菜がオカリナを吹く際に、好んで吹く曲の中の一つ……〝椰子の実〟の事である。
煉獄も家を雪菜が訪問する度に、オカリナの演奏を幾度と無く、御願いして居たのだった……。
そんな経緯も有り……煉獄にとって〝椰子の実〟の曲は、好きな曲の一つなのだった。
♪~♪~♪~………。
漸く曲が終わり、雪菜は煉獄の顔を見た。
パチパチ。
「とても綺麗な音色でした!」
『フフッ、有り難う。 次の曲は? ドンドン云ってね?』
「分かりました! えっと、次の曲は……──」
と、煉獄も嬉しそうに次の曲をリクエストして行く──。
* * * *
その光景を偶然通りがかった者が一人、見て居た……。
「あれは……煉獄と水蓮姐さん……か? 彼処で、二人して……何をしてんだ? 其れに、綺麗な音色も聴こえるな? よしっ! 覗きに行く序でに、他の柱や善逸達にも声を掛けるか!!(派手に、面白そうだ!)
(ニヤリ…) 虹丸、居るか?」
宇随が呼んだのは、自身の
バササッ……。
「何ダ? 呼ンダカ、天元。」
「おう! 来たか、虹丸。
他の柱や善逸達に、本部迄来る様……派手に伝えてくれ!」
「ワカッタ。 皆二、本部マデ来ルヨウニ伝エレバ、良イノカ?」
「おう! 派手に頼むわ!!」
「了解シタ。」
バササッ……。
「さて……と、此れで他の奴等が来る迄、御二人さんの様子でも見てるとするか。」
* * * *
そして……、数刻を幾分か過ぎた頃──。
ザッ……。
「宇随、何事だ? 俺達を本部迄、来させて。 大体、お前は……。」(ネチネチ……)
「そうですよ、宇随さん! 先程迄、伊黒さんと一緒に甘味を楽しんでた所だったんだからぁ!! キュンキュンしないわ!」
「あー……。 そいつは、悪かったわ。
だが……文句は〝アレ”を見てからに、してくんねぇか? ほれ。」
(頭の後ろへ、親指を立てた手をクイッ。)
「「???」」
チラリ……。
「「…っ?!(まぁっ!!/はぁっ?!)」」
「おいっ! 〝アレ”は、どう言う事だ?!」
「わぁ~! 煉獄さんと水蓮姉様が、一緒に居るわ~! キュンキュンしちゃう!!」
「だろ? 派手に面白そうだったから、お前等を呼んだって訳だ!!」
甘露寺と伊黒の他にも、続々と……。
「ちょっと!! 派手柱のおっさん! 何、出刃亀してんですか!?」
「いや、善逸も五月蝿いぞ?」
「あらヤダ、ご免なさいねぇぇぇ!!」
「彼奴等、何やってんだ?」
「多分だけど……水蓮姉さん、オカリナを吹いてる様だから、水蓮姉さんが煉獄さんに聴かせてるんだと、思う……。」
「其れ、本当ですか? カナヲ。」
「(コクリ…)私…、視力が良い方だから見えた……。」
「………(其れに、良い音色がするから)聴いて見たい……。」
「おい、義勇。 言葉を省き過ぎだ。」
「そんなんだから、皆に嫌われるんですよ?」
「………俺は、嫌われてない。」
「為らば……我々が邪魔をするのは、良く無いのではないか?」(ジャリジャリ)
「チッ! 其れにしてもォ……聴こえて来る音が、心地良いなァ?」
「確かに、綺麗な音色だね……?」
霞以外「(うんうん)」
「まぁ、ほぼ全員此処に来ちまったんだから、俺は冨岡に大賛成だがな!!」
「確かに、水蓮姉さんのオカリナは、とても綺麗な音色をしてますしねぇ。」
「だろ? じゃあ……冨岡同様、水蓮姐さんのオカリナを派手に聴きたい奴は?」
バッ………!!
多数決を取った所……ほぼ全員が手を上げて居た。
「(おいおい……全員じゃねぇーか?! 派手過ぎだろうがっ!!)
良し、分かった。 なら、全員で音を立てずに二人に接近。接近したら、 近くに静かに座って水蓮姐さんのオカリナを派手に聴く。 此れで、どうだ?」
全「異議なし!」
「んじゃ、行動開始!」
バッ……!!
そんなこんなで……折角、全員居るのだから……と、貴重な演奏を聴くべく、行動を開始した面々なのだった……。
* * * *
一方の雪菜と煉獄はと、言うと──?
何曲目かのリクエストと演奏を繰り返して居た。
二人共、曲に全集中する為なのか……目を瞑りながら、曲をリクエスト・演奏をして居るのだった──。
そして、何曲目かの演奏を終えた所で……雪菜は、瞑って居た目を開いた。
目に飛び込んで来た光景は──?
♪~♪~♪~……。
スッ……パチッ。
『っ?!!』
「?(……ん?)」
スッ……パチッ。
「っ?!!! ……~~~っ///」
目を開けて見た光景は、自分達以外の柱と炭治郎達五感組が揃い踏みで……自分達から少し離れた若干の距離に座りつつ、雪菜のオカリナ演奏を聴いて居る姿だった。
其れを見た煉獄は、頬が少し赤く成り……照れ隠しで顔を背け、
雪菜は、オカリナを持った手を膝に置き、赤く成った顔を「見られまい」と、俯いたのだった。
「有り難うな! 水蓮姐さん♪ 最高に良い演奏だったぜ?」
「本当ですねぇ。」
「俺も……(水蓮姉さんのオカリナを)気に入った。」
「確かになァ。 冨岡と同じなのは、癪だが……良かったぜェ?」
──等と、賛辞の嵐。
『フフッ。 皆、有り難う。』
「其れにしても……何で、縁側でオカリナを吹く事に成ったんですか?」
『あぁ、其れはね? 今日は、杏寿郎君の生誕の日だからだよ。
だから、お祝いのプレゼント代わりに、オカリナの演奏をして居たの!』
「へぇ~、そうだったんですか……へっ?!
きょ、今日って……れっ、煉獄さんの生誕の日何ですかっ?!」
『えっ、えぇ、そうだよ?』
「………。(ガ-ン……。||||)」
ガクッ……!
「っ?!! ちょっ、炭治郎っ?!
凄い音してるんだけどぉぉぉ?! いやぁぁああ!!!」
「紋逸、五月蝿せぇぞ!!」
「ご免なさいねぇぇぇ!!」
「俺……最終選別前から、煉獄さんの家に御世話に成ってたのに、全く知らなかった……。」
(ズゥ-ン……。)
『ま、まぁ……兎に角、杏寿郎君! 誕生日おめでとう!!』
「わっしょい! 有り難う御座います、水蓮姉上!!」
『フフッ。』
「煉獄ゥ、おめでとさんなァ。」
「煉獄さん、おめでとう御座います。」
「あぁ! 有り難う!!」
其々の柱達から、お祝いの言葉を貰った煉獄。
しかし、彼にとっての一番のプレゼントは……何に成ったのだろうか……?
講して、鬼殺隊の最高位足る柱及び継子達が乱入した……ドタバタなオカリナのプチ演奏会は、幕を閉じたのだった──。
ー産屋敷邸内ー
「やっぱり、杏寿郎のお祝いにちょっとした、騒動が起きた見たいだね?」
「はい。 ですが……本当に、水蓮様のオカリナ演奏は、とても心地良いですね。」
「「「「私達も、水蓮姉様の演奏、大好きです!」」」」
「父上。今回は、縁側で……との事でしたが、今度は屋敷の中でオカリナの演奏を聴いて見たいです。」
「うん、そうだね。今度、 水蓮様に御願いして見たらどうだい? 輝利哉。」
「はい! 今度、水蓮姉上に御願いして見ます!」
「フフッ。」
産屋敷邸の中では、こんな会話がされて居たのだった……。
はてさて、次はどんな展開に為る事やら……。
楽しみに成りそうです。
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