出逢う迄の軌跡
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ーとある世界軸……、小中高大一貫のキメツ学園内・理事長室にてー
「皆、今日は緊急で集まって貰って済まないね。」
集まって居る者達に対し、そう第一声を掛けたのは、キメツ学園理事長である産屋敷家197代目現当主であり、鬼殺隊での統轄兼総指揮最高責任者足る御館様を務める…産屋敷耀哉 である。
「いえ、御館様。 御配慮、恐れ入ります。
ですが、今回の緊急招集について何か有ったのですか?」
御館様の声にそう応じたのは、集まった者達と同様に片膝を付いて居る、赤みがかった黒髪と柘榴石の様な赤みの有る瞳を持つ所謂…〝赫灼 の子〟と、旧くより言われる特徴の有る姿の少年、名を〝竈門 炭治郎〟と言い、鬼殺隊の最高位足る柱・〝日柱〟の継子である。
「うん、皆にも伝えて置いた方が良いかと思ってね?」
「伝えて置きたい事……ですか?」
「うん、そうだよ。 私が、“先見の明”で未来の事を少しだけ……知る事が出来る事は、皆も知って居るだろう?」
“先見の明”……其れは、産屋敷家に平安時代より継承されて来た力の一つ。
その事を知って居るのは、鬼殺隊の中で最高位足る柱とその継子達を含む十数人程。そして、隠と呼ばれる部隊の一部の者達と前世、鬼だった者達……謂わば、前世の記憶持ちの者達が大半な訳だが。
集まった者達は勿論、承知済みの事の為……全員頷いたのだった。
全「(コクリ)」
「御館様! 勿論、その事は我等……承知済みでは有りますが、何故その様に聞かれるのですか?!」
「杏寿郎、疑問を有り難う。 その事についてだが……此れから、皆に詳しく説明をして行くね?」
「御願い致します!」
「うん」(ニコッ)
御館様足る耀哉にそう疑問を呈したのは、金髪に毛先が朱く成って居る……獅子の様な髪を特徴に持ち、キリッとした眉と眼力の有る目をした青年、名を“煉獄 杏寿郎”と言い、鬼殺隊の最高位足る柱の一人〝炎柱〟である。
「先程、“先見の明”での未来予知については、話をしたが……昨夜、或る夢を見たんだよ。」
「夢……ですか?」
「うん、その夢はとても現実的でね?
「自分の目の前で起きて居る事」と、言われたら……信じて仕舞える程に、衝撃的でも有ったんだ。」
「夢の内容を教えて頂いても?」
「うん。 その夢には、とある女性と少年が出て来たんだよ。
女性の方は銀髪に蒼い碧眼、少年の方は黒髪で漆黒の瞳と言う、特徴だった。髪の長さは二人共 、蜜璃程の長さの様だったよ。で、最も特徴的だったのが……」
「御館様? その後は、どうだったのでしょうか?」
「あぁ、済まないね。 杏寿郎。」
「何でしょうか?」
「此れから君達に話す服装の時代を、杏寿郎に確認して貰えたら嬉しいのだけど……良いかな?」
「……?(何か、気になる事でも有るのだろうか?) 解りました、話の続きを御願い致します!」
皆と共に夢の内容を聞いて居た所……御館様で有る耀哉から指名された煉獄。
驚きつつも、話の続きを促したのだが……。
「うん。 服装についてだけど、二人が着用して居た服が〝狩衣 〟と呼ばれる服装だったんだよ。」
「むっ?!!」
炎以外「???」
「……。(やっぱり、杏寿郎は気付いた見たいだね? この学園で、社会担当…主に歴史の教員を勤めるだけ有るね。)
気が付いたかい? 杏寿郎。」
「はい! 僭越ながら、御聞き致しますが……その〝狩衣〟と言う服装はもしや、平安時代の時の物でしょうか?」
炎以外「?!!」
服装について気付いた点を耀哉に聞き返して見た杏寿郎だが……。
その質問に周りの者達は、驚きを顕にした。
そして、御館様足る耀哉の答えは──?
「うん。 流石、杏寿郎だね?
その通りだよ、服装は平安時代に貴族階級の人達が、普段着として使用して居た服……その物だった。」
──是、で有った。 ……そんな重々しい空気の中、挙手をした者が……。
バビッ!!
「御館様!」
「何だい? 炭治郎。」
「平安時代と言うのは、鬼舞辻無惨が 〝鬼の始祖〟と成った時代でも有ります。
その時代の夢を見るとは……何故なのでしょうか?」
「うん、炭治郎の疑問も良く判るよ。
だけどね? その夢では……〝鬼〟よりももっと恐ろしいと思える存在が出て来たんだよ。」
「恐ろしい存在……ですか?」
「うん。 その存在の事を含め、夢の続きを皆に話すから聞いて欲しい。」
「判りました!」
「其れじゃあ、続きを話すね?
──────と言うのが昨夜、見た夢の内容だよ。」
全「…………。」
耀哉から話された夢の内容……。
其れは、此の地上から太陽と月が厚い雲によって覆い隠され、殆ど日の光が当たらない日々へと陥った出来事……。
原因として考えられるのは、夢の中で女性が厚い雲の様な黒々とした靄と闘って居り、双方の力自体は拮抗して居た……。
だが、靄の様な物が女性に対し……力の均衡を崩して迄、女性を取り込まんと迫って来た。
女性は取り込まれぬ様……必死に跑 き、抵抗し続けた……。
だが……抵抗する女性の後方から少年が、女性に向かって走り寄り、靄との闘いに参加した。
暫く、女性と少年は共に靄と闘って居たが……靄が女性から少年へと標的を変えたのか、少年に向かって攻撃をし始めた。
少年も自身の力で、攻撃を或る程度防ぐも……幾らかは攻撃を受け、掠り傷が身体に複数生じて仕舞うのだった……。
女性も少年が闘う姿を気にしつつ……靄の様子を伺いながら、自身も攻撃を躱して居た。
そんな闘いの最中……少年に向けて靄が放った攻撃を逸早く気付いた女性が少年を庇い、攻撃を受けた。女性は、身体に怪我を負い、膝を付いて仕舞った……。そんな女性に、少年は目から大粒の涙を流しながら“姉上!”と、呼び叫んで居た。
その好機を靄が見逃す筈も無く……少年に迫って来た、靄の魔の手から少年を守る為……女性は少年を突飛ばし、自身は最終的に靄へと飲み込まれて行った……。
完全に靄に飲み込まれる寸前、女性は少年に向かって悲し気な顔で微笑み、少年に対し……口を動かして「何か」言葉を言って居たが、耀哉の耳へは……その「何か」の言葉は、届く事は無かった。
そして、女性が靄に飲み込まれた後……その「言葉」を辛うじて聞き取れた少年はずっと、女性の事を先程と同様……“姉上”と悲痛な声で、泣きながら呼び続けて居た……。
そんな中……女性を飲み込んだ靄は暫く、その場で蠢いて居たが……やがて、靄から何かの結晶に包まれ、後ろ手に手首を縛られ……そして、足首を結晶の一部に囚われた状態の女性が出て来た。結晶の中の様子としては、眠って居るかの様だった……。
そして、靄自体は……結晶の中へと侵入して行き、中の女性の身体に渦を巻いて、纏わり付くかの様に蠢いて居た……。
その出て来た結晶に少年が縋り付き、泣き叫んで居た……。
そして、その直後……太陽と月が厚い雲に覆い隠されたのだった──。
そんな夢の内容に、聞いて居た者達全員……困惑により、沈黙して仕舞ったのだった。
「其れと……あまねにも、夢の事を話したんだが……神職の立場としてのアドバイスと或る提案をされたんだよ。」
「あの……その“アドバイス“と”提案”と言うのは、どう言った事でしょうか?」
「うん。 其れがね、夢に見たと言う事は……何れ、この現し世に起こる出来事の可能性が高く、自分自身も此の件について、占いを行なって見る……とね。」
全「?!?!」
沈黙して仕舞った皆の様子を心配した耀哉は、あまねにも此の件は話して有り、あまねからのアドバイスと提案された事を皆に伝えるのだった。
伝えた事により、少しは気を持ち直した皆だが……。
耀哉からもたらされた事は、妻で有るあまねが「占いを行なう」との言葉。
其れを聞いた皆は、戸惑いを隠せずに動揺するのだった──。
「えっ……と、あまね様が占いを行なう……と、言ったのですか?」
「うん、あまねも此の件については……思う所が有る見たいでね?
より詳しい情報収集を、占いで試みる様だよ。」
「そうですか……。」
「でね? 今回の緊急招集は、夢の件もそうだが……〝鬼〟の活動も最近では、何故か活発化して居る為、柱一人に付き継子又は階級が“甲”の者と必ず、2~3人での複数人体制……若しくは、柱2~3人と継子での複数人体制による行動を心掛ける様にして欲しいんだ。
今回見た夢が関係する事態に、成り兼ねないとも言え無いしね? 周囲へのより一層の警戒と共に、呉々も皆……気を付けて夜間の見廻り及び鬼の討伐任務に就いて欲しい。
其れから……此処に今回来れず、任務等で参加出来無かった者にも必ず、伝える様にね?」
全「御意!!」
講して、緊急招集による継子を含めた……柱合会議は、幕を閉じた……。
* * * *
ーそんな御館様からの衝撃的報告が有った、緊急招集から数十日後──。
その出来事は、突如として起きたのだった……。ー
其れは、嵐の様な突風と共に……建物の内外関係無く、人々を連れ去り……此の世界の時間を全て、止めて仕舞った──。
其れも、キメツ学園の教員や生徒、関係者達……主に、鬼殺隊及び鬼に関係する者達の一部を飲み込み、連れ去って行ったのだった……。
そして、残された者達は止まった時間の中で、巻き込まれた者達の無事を祈るのだった。
* * * *
「皆、今日は緊急で集まって貰って済まないね。」
集まって居る者達に対し、そう第一声を掛けたのは、キメツ学園理事長である産屋敷家197代目現当主であり、鬼殺隊での統轄兼総指揮最高責任者足る御館様を務める…産屋敷
「いえ、御館様。 御配慮、恐れ入ります。
ですが、今回の緊急招集について何か有ったのですか?」
御館様の声にそう応じたのは、集まった者達と同様に片膝を付いて居る、赤みがかった黒髪と柘榴石の様な赤みの有る瞳を持つ所謂…〝
「うん、皆にも伝えて置いた方が良いかと思ってね?」
「伝えて置きたい事……ですか?」
「うん、そうだよ。 私が、“先見の明”で未来の事を少しだけ……知る事が出来る事は、皆も知って居るだろう?」
“先見の明”……其れは、産屋敷家に平安時代より継承されて来た力の一つ。
その事を知って居るのは、鬼殺隊の中で最高位足る柱とその継子達を含む十数人程。そして、隠と呼ばれる部隊の一部の者達と前世、鬼だった者達……謂わば、前世の記憶持ちの者達が大半な訳だが。
集まった者達は勿論、承知済みの事の為……全員頷いたのだった。
全「(コクリ)」
「御館様! 勿論、その事は我等……承知済みでは有りますが、何故その様に聞かれるのですか?!」
「杏寿郎、疑問を有り難う。 その事についてだが……此れから、皆に詳しく説明をして行くね?」
「御願い致します!」
「うん」(ニコッ)
御館様足る耀哉にそう疑問を呈したのは、金髪に毛先が朱く成って居る……獅子の様な髪を特徴に持ち、キリッとした眉と眼力の有る目をした青年、名を“煉獄 杏寿郎”と言い、鬼殺隊の最高位足る柱の一人〝炎柱〟である。
「先程、“先見の明”での未来予知については、話をしたが……昨夜、或る夢を見たんだよ。」
「夢……ですか?」
「うん、その夢はとても現実的でね?
「自分の目の前で起きて居る事」と、言われたら……信じて仕舞える程に、衝撃的でも有ったんだ。」
「夢の内容を教えて頂いても?」
「うん。 その夢には、とある女性と少年が出て来たんだよ。
女性の方は銀髪に蒼い碧眼、少年の方は黒髪で漆黒の瞳と言う、特徴だった。髪の長さは二人共 、蜜璃程の長さの様だったよ。で、最も特徴的だったのが……」
「御館様? その後は、どうだったのでしょうか?」
「あぁ、済まないね。 杏寿郎。」
「何でしょうか?」
「此れから君達に話す服装の時代を、杏寿郎に確認して貰えたら嬉しいのだけど……良いかな?」
「……?(何か、気になる事でも有るのだろうか?) 解りました、話の続きを御願い致します!」
皆と共に夢の内容を聞いて居た所……御館様で有る耀哉から指名された煉獄。
驚きつつも、話の続きを促したのだが……。
「うん。 服装についてだけど、二人が着用して居た服が〝
「むっ?!!」
炎以外「???」
「……。(やっぱり、杏寿郎は気付いた見たいだね? この学園で、社会担当…主に歴史の教員を勤めるだけ有るね。)
気が付いたかい? 杏寿郎。」
「はい! 僭越ながら、御聞き致しますが……その〝狩衣〟と言う服装はもしや、平安時代の時の物でしょうか?」
炎以外「?!!」
服装について気付いた点を耀哉に聞き返して見た杏寿郎だが……。
その質問に周りの者達は、驚きを顕にした。
そして、御館様足る耀哉の答えは──?
「うん。 流石、杏寿郎だね?
その通りだよ、服装は平安時代に貴族階級の人達が、普段着として使用して居た服……その物だった。」
──是、で有った。 ……そんな重々しい空気の中、挙手をした者が……。
バビッ!!
「御館様!」
「何だい? 炭治郎。」
「平安時代と言うのは、鬼舞辻無惨が 〝鬼の始祖〟と成った時代でも有ります。
その時代の夢を見るとは……何故なのでしょうか?」
「うん、炭治郎の疑問も良く判るよ。
だけどね? その夢では……〝鬼〟よりももっと恐ろしいと思える存在が出て来たんだよ。」
「恐ろしい存在……ですか?」
「うん。 その存在の事を含め、夢の続きを皆に話すから聞いて欲しい。」
「判りました!」
「其れじゃあ、続きを話すね?
──────と言うのが昨夜、見た夢の内容だよ。」
全「…………。」
耀哉から話された夢の内容……。
其れは、此の地上から太陽と月が厚い雲によって覆い隠され、殆ど日の光が当たらない日々へと陥った出来事……。
原因として考えられるのは、夢の中で女性が厚い雲の様な黒々とした靄と闘って居り、双方の力自体は拮抗して居た……。
だが、靄の様な物が女性に対し……力の均衡を崩して迄、女性を取り込まんと迫って来た。
女性は取り込まれぬ様……必死に
だが……抵抗する女性の後方から少年が、女性に向かって走り寄り、靄との闘いに参加した。
暫く、女性と少年は共に靄と闘って居たが……靄が女性から少年へと標的を変えたのか、少年に向かって攻撃をし始めた。
少年も自身の力で、攻撃を或る程度防ぐも……幾らかは攻撃を受け、掠り傷が身体に複数生じて仕舞うのだった……。
女性も少年が闘う姿を気にしつつ……靄の様子を伺いながら、自身も攻撃を躱して居た。
そんな闘いの最中……少年に向けて靄が放った攻撃を逸早く気付いた女性が少年を庇い、攻撃を受けた。女性は、身体に怪我を負い、膝を付いて仕舞った……。そんな女性に、少年は目から大粒の涙を流しながら“姉上!”と、呼び叫んで居た。
その好機を靄が見逃す筈も無く……少年に迫って来た、靄の魔の手から少年を守る為……女性は少年を突飛ばし、自身は最終的に靄へと飲み込まれて行った……。
完全に靄に飲み込まれる寸前、女性は少年に向かって悲し気な顔で微笑み、少年に対し……口を動かして「何か」言葉を言って居たが、耀哉の耳へは……その「何か」の言葉は、届く事は無かった。
そして、女性が靄に飲み込まれた後……その「言葉」を辛うじて聞き取れた少年はずっと、女性の事を先程と同様……“姉上”と悲痛な声で、泣きながら呼び続けて居た……。
そんな中……女性を飲み込んだ靄は暫く、その場で蠢いて居たが……やがて、靄から何かの結晶に包まれ、後ろ手に手首を縛られ……そして、足首を結晶の一部に囚われた状態の女性が出て来た。結晶の中の様子としては、眠って居るかの様だった……。
そして、靄自体は……結晶の中へと侵入して行き、中の女性の身体に渦を巻いて、纏わり付くかの様に蠢いて居た……。
その出て来た結晶に少年が縋り付き、泣き叫んで居た……。
そして、その直後……太陽と月が厚い雲に覆い隠されたのだった──。
そんな夢の内容に、聞いて居た者達全員……困惑により、沈黙して仕舞ったのだった。
「其れと……あまねにも、夢の事を話したんだが……神職の立場としてのアドバイスと或る提案をされたんだよ。」
「あの……その“アドバイス“と”提案”と言うのは、どう言った事でしょうか?」
「うん。 其れがね、夢に見たと言う事は……何れ、この現し世に起こる出来事の可能性が高く、自分自身も此の件について、占いを行なって見る……とね。」
全「?!?!」
沈黙して仕舞った皆の様子を心配した耀哉は、あまねにも此の件は話して有り、あまねからのアドバイスと提案された事を皆に伝えるのだった。
伝えた事により、少しは気を持ち直した皆だが……。
耀哉からもたらされた事は、妻で有るあまねが「占いを行なう」との言葉。
其れを聞いた皆は、戸惑いを隠せずに動揺するのだった──。
「えっ……と、あまね様が占いを行なう……と、言ったのですか?」
「うん、あまねも此の件については……思う所が有る見たいでね?
より詳しい情報収集を、占いで試みる様だよ。」
「そうですか……。」
「でね? 今回の緊急招集は、夢の件もそうだが……〝鬼〟の活動も最近では、何故か活発化して居る為、柱一人に付き継子又は階級が“甲”の者と必ず、2~3人での複数人体制……若しくは、柱2~3人と継子での複数人体制による行動を心掛ける様にして欲しいんだ。
今回見た夢が関係する事態に、成り兼ねないとも言え無いしね? 周囲へのより一層の警戒と共に、呉々も皆……気を付けて夜間の見廻り及び鬼の討伐任務に就いて欲しい。
其れから……此処に今回来れず、任務等で参加出来無かった者にも必ず、伝える様にね?」
全「御意!!」
講して、緊急招集による継子を含めた……柱合会議は、幕を閉じた……。
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ーそんな御館様からの衝撃的報告が有った、緊急招集から数十日後──。
その出来事は、突如として起きたのだった……。ー
其れは、嵐の様な突風と共に……建物の内外関係無く、人々を連れ去り……此の世界の時間を全て、止めて仕舞った──。
其れも、キメツ学園の教員や生徒、関係者達……主に、鬼殺隊及び鬼に関係する者達の一部を飲み込み、連れ去って行ったのだった……。
そして、残された者達は止まった時間の中で、巻き込まれた者達の無事を祈るのだった。
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