出逢い……
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ー平安京・真夜中ー
『(フゥ…、異常なし…ね)昌浩、紅蓮。そろそろ邸へ戻りましょうか。』
「そうだな…。此れと言った…異常は見受けられないしな。」
「姉上、巡回は此れ位で…良いですよね?」
『そうね…。紅蓮の言う通り、異常も無い様だし……ね?』
「(パァ…)なら、早く帰りましょう! 姉上!!」
「ハァ~。昌浩、お前…邸に彰子が待ってるだろうからって、早く帰りたいだけだろ…。」
「うぇ?! そっ、そんな事無いよ!もっくん!!」
「(図星か…。)そうやって、慌てる事自体…そうだと、言ってる事に早く気付け…晴明の孫」
「孫、言うな!! うるさいよ、もっくん!!」
『フフッ…。まぁまぁ、二人共。昌浩も、彰子姫に…心配掛けたく無いだけなんでしょ?』
「……はい。」
『なら、良いじゃない…。 誰だって、誰かの心配をする事は…あるのだし。 さっ、早く帰って彰子姫達を安心させて上げましょ?……ね?』
「はい!」
「……ハァ~。雪菜…お前、昌浩の扱い方が…手慣れ過ぎてやしないか?」
『…う~ん、まぁ…。小さい頃から見守って来たから……じゃないかな?』(苦笑)
「ハハッ、そりゃそうだな。」
「もっくん、姉上~! 早く、帰りましょうよ~!」(先に行って、手を振っている)
『「今、行く(よ)!」』
タッ!
巡回を終え、邸へと帰宅しようとした最中──。
ドンッ………!!
ドサドサッ!!
『「「?!」」』
帰路に着こうと……踵 を返した瞬間、背を向けた後方から複数の物が落ちる様な音と共に、強烈な妖気が漂って来たのだった。
「姉上……。」
背後を振り返りながら、少し緊迫した様な声で、昌浩は雪菜へと声を掛けた。
『えぇ…。 昌浩、紅蓮っ!!』
「「(はい/あぁ)っ!」」
雪菜からのアイコンタクトと呼び掛けで、三人は音のした方角へと駆け出した。
* * * *
辿り着いた場所では、大路の奥に大型の妖が路を塞ぐ様に居り、其の手前に数十人程の人達が折り重なる様に倒れて居た。
『っ!!(倒れて居る人達を護らないとっ! “結”っ!!) 昌浩、紅蓮っ! 妖をお願いっ!!』
ズァッ………!!
「「?!!」」
妖が倒れて居る人達に手を伸ばすのが、視えた雪菜は……倒れて居る人達を護る為、咄嗟に無言で透明の四角く青色をした結界を張りつつ、昌浩と物の怪に声を掛けた。
「「(は、はい/お、おう)っ!」」
昌浩と物の怪は到着した直後、雪菜が倒れて居る人達を見るなり……結界を張った為、二人共(一瞬だが)唖然として居た。
しかし、雪菜に声を掛けられ「ハッ!」と我に戻り、返事を返した後で……大路の奥の妖へと向かい、対峙したのだった。
「昌浩、気を抜くなよ!」
「判ってる! “ナウマクサンマンダ センダマカロシャダ タラタカンマン”っ!」
ドゥッ……!
「グッ、ギャアーー!!」
術を食らい、怯む妖。
「“臨める兵闘う者 皆、陣列れて前に在り”っ!」
ドンッ!
「ガァァァアーー!」
シュウゥゥ……。
九字を切り、妖が消えたのを確認した昌浩は、安堵の息を吐いたのだった。
「ふぅ…、倒せたぁ~。」
「まぁ、今回は上出来何じゃねぇの?」
「本当っ?! もっくん!!」
『フフッ。 まぁ…昌浩が倒せた妖の中では、下の部類だったんじゃないかな?』(苦笑)
「姉上っ!」
「おう、雪菜。 倒れて居た人達は?」
『大丈夫。 妖が消えたと同時に結界を解除したし、安全な場所で塀に寄り掛かる様にして来たから。』
「そうか、なら…安心だな。」
『じゃあ、其の人達も一緒に邸に戻りましょうか。』
「あぁ、其の方が良いだろうな。」
「所で……姉上、もっくん。」
『「ん?」』
「邸迄、どうやって帰るんですか……? 倒れてた人達、数十人程居ましたよねっ?!」
「あ、そう云えばそうだな……? どうするんだ? 雪菜。」
『クスッ。 其れなら、問題無いよ? 私の〝式〟に頼むから。』
「「〝式〟?」」
『えぇ、ほらっ! “結斗“と”優月”っ! あの子達なら、倒れて居た人達を運ぶのに適任でしょ?』
「あぁ…、彼奴等か。」
「え? “結斗“と”優月”って、姉上や彰子に付いてくれてる…? あの〝式〟ですか?」
『えぇ、そうだよ? 結斗、姿を視せて上げて?』
《判った》
スッ……。
「お、久し振りだな?」
「そうだな、騰蛇……。」
「え? もっくん、知り合いなの?」
「ん? まぁな……。」
『さて……っと! 結斗、悪いんだけど本性の姿に戻って貰える?』
「ん? 何でだ?」
『えっと、倒れて居た人達を邸迄、運ぶのを手伝って欲しくて……。』(苦笑)
「あぁ、成る程な。 まぁ…良いぞ?」
『フフッ、有り難う。』
「なら、早速……だな。」
ブワッ………!!
雪菜から説明を受けた結斗は、瞬く間に妖気を放ち……3m程の大きさに成った。
其れを視た昌浩は驚いたのだった……。
「えっ?! こっ、此れが結斗の本性……?!」
『あぁ……昌浩はまだ、視た事無かったかな?』(苦笑)
「視た事何て、一度も無かったですよっ!!」
『さっ! 驚いてばかり居ないで、倒れて居た人達を回収して、邸に戻ろっか!』
「「(はい/おう)っ!」」
ー講して、倒れて居た人達を回収後……邸へと漸く戻れた雪菜達なのだった。ー
* * * *
『(フゥ…、異常なし…ね)昌浩、紅蓮。そろそろ邸へ戻りましょうか。』
「そうだな…。此れと言った…異常は見受けられないしな。」
「姉上、巡回は此れ位で…良いですよね?」
『そうね…。紅蓮の言う通り、異常も無い様だし……ね?』
「(パァ…)なら、早く帰りましょう! 姉上!!」
「ハァ~。昌浩、お前…邸に彰子が待ってるだろうからって、早く帰りたいだけだろ…。」
「うぇ?! そっ、そんな事無いよ!もっくん!!」
「(図星か…。)そうやって、慌てる事自体…そうだと、言ってる事に早く気付け…晴明の孫」
「孫、言うな!! うるさいよ、もっくん!!」
『フフッ…。まぁまぁ、二人共。昌浩も、彰子姫に…心配掛けたく無いだけなんでしょ?』
「……はい。」
『なら、良いじゃない…。 誰だって、誰かの心配をする事は…あるのだし。 さっ、早く帰って彰子姫達を安心させて上げましょ?……ね?』
「はい!」
「……ハァ~。雪菜…お前、昌浩の扱い方が…手慣れ過ぎてやしないか?」
『…う~ん、まぁ…。小さい頃から見守って来たから……じゃないかな?』(苦笑)
「ハハッ、そりゃそうだな。」
「もっくん、姉上~! 早く、帰りましょうよ~!」(先に行って、手を振っている)
『「今、行く(よ)!」』
タッ!
巡回を終え、邸へと帰宅しようとした最中──。
ドンッ………!!
ドサドサッ!!
『「「?!」」』
帰路に着こうと……
「姉上……。」
背後を振り返りながら、少し緊迫した様な声で、昌浩は雪菜へと声を掛けた。
『えぇ…。 昌浩、紅蓮っ!!』
「「(はい/あぁ)っ!」」
雪菜からのアイコンタクトと呼び掛けで、三人は音のした方角へと駆け出した。
* * * *
辿り着いた場所では、大路の奥に大型の妖が路を塞ぐ様に居り、其の手前に数十人程の人達が折り重なる様に倒れて居た。
『っ!!(倒れて居る人達を護らないとっ! “結”っ!!) 昌浩、紅蓮っ! 妖をお願いっ!!』
ズァッ………!!
「「?!!」」
妖が倒れて居る人達に手を伸ばすのが、視えた雪菜は……倒れて居る人達を護る為、咄嗟に無言で透明の四角く青色をした結界を張りつつ、昌浩と物の怪に声を掛けた。
「「(は、はい/お、おう)っ!」」
昌浩と物の怪は到着した直後、雪菜が倒れて居る人達を見るなり……結界を張った為、二人共(一瞬だが)唖然として居た。
しかし、雪菜に声を掛けられ「ハッ!」と我に戻り、返事を返した後で……大路の奥の妖へと向かい、対峙したのだった。
「昌浩、気を抜くなよ!」
「判ってる! “ナウマクサンマンダ センダマカロシャダ タラタカンマン”っ!」
ドゥッ……!
「グッ、ギャアーー!!」
術を食らい、怯む妖。
「“臨める兵闘う者 皆、陣列れて前に在り”っ!」
ドンッ!
「ガァァァアーー!」
シュウゥゥ……。
九字を切り、妖が消えたのを確認した昌浩は、安堵の息を吐いたのだった。
「ふぅ…、倒せたぁ~。」
「まぁ、今回は上出来何じゃねぇの?」
「本当っ?! もっくん!!」
『フフッ。 まぁ…昌浩が倒せた妖の中では、下の部類だったんじゃないかな?』(苦笑)
「姉上っ!」
「おう、雪菜。 倒れて居た人達は?」
『大丈夫。 妖が消えたと同時に結界を解除したし、安全な場所で塀に寄り掛かる様にして来たから。』
「そうか、なら…安心だな。」
『じゃあ、其の人達も一緒に邸に戻りましょうか。』
「あぁ、其の方が良いだろうな。」
「所で……姉上、もっくん。」
『「ん?」』
「邸迄、どうやって帰るんですか……? 倒れてた人達、数十人程居ましたよねっ?!」
「あ、そう云えばそうだな……? どうするんだ? 雪菜。」
『クスッ。 其れなら、問題無いよ? 私の〝式〟に頼むから。』
「「〝式〟?」」
『えぇ、ほらっ! “結斗“と”優月”っ! あの子達なら、倒れて居た人達を運ぶのに適任でしょ?』
「あぁ…、彼奴等か。」
「え? “結斗“と”優月”って、姉上や彰子に付いてくれてる…? あの〝式〟ですか?」
『えぇ、そうだよ? 結斗、姿を視せて上げて?』
《判った》
スッ……。
「お、久し振りだな?」
「そうだな、騰蛇……。」
「え? もっくん、知り合いなの?」
「ん? まぁな……。」
『さて……っと! 結斗、悪いんだけど本性の姿に戻って貰える?』
「ん? 何でだ?」
『えっと、倒れて居た人達を邸迄、運ぶのを手伝って欲しくて……。』(苦笑)
「あぁ、成る程な。 まぁ…良いぞ?」
『フフッ、有り難う。』
「なら、早速……だな。」
ブワッ………!!
雪菜から説明を受けた結斗は、瞬く間に妖気を放ち……3m程の大きさに成った。
其れを視た昌浩は驚いたのだった……。
「えっ?! こっ、此れが結斗の本性……?!」
『あぁ……昌浩はまだ、視た事無かったかな?』(苦笑)
「視た事何て、一度も無かったですよっ!!」
『さっ! 驚いてばかり居ないで、倒れて居た人達を回収して、邸に戻ろっか!』
「「(はい/おう)っ!」」
ー講して、倒れて居た人達を回収後……邸へと漸く戻れた雪菜達なのだった。ー
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