ーそして、ある世界でも…ー

賑やかなとあるギルドでも、異変が起きて居た……。

何気ない日々を過ごして居たある魔導士ギルドの面々…。
“ソレ”は、突如として起こったのだった…。
ギルド内に外から突然、竜巻では無いかと思う程の突風が吹き荒れ、数名の魔導士が巻き込まれてしまって居た。
その数名とは…
ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、ハッピー、ガジル、リリー、ウェンディー、シャルル、ギルドマスターであるマカロフの10名だった。
10名が消えたギルドでは……
嵐が去った後の様に鎮まり返っていた。

「ふぅー、やっと静かになったな…」

そんなギルドの様子に…カウンター席に座り、酒を飲んで居たマカオが我に返り言葉を発した。
カウンターの中でその様子を見、尚且つ顔を背けながら突風を受け流して居たミラジェーンも静かになったギルドの様子に違和感を感じて居た。

「えぇ。……でも、それにしても静か過ぎない？　マスター、大丈夫で………っ！？
きゃあぁぁぁっ！！」

と、周囲を見回して見て漸く、感じて居た違和感の正体に気付き、声を上げた。

「どっ、どうしたっ？！　ミラ！！」

ミラジェーンの大声にびっくりしたマカオは、どうしたのかと尋ねた。

「マ、マスターだけじゃなくて、ナツやグレイ、エルザ達の姿が無いの！！」
「なっ、何だと？！」

ミラジェーンの言葉にマカオも周囲を見回して見るも……成る程、確かにナツを始めとした数名の姿がギルド内の何処にも見当たらなかった。
そんなマカオとミラジェーンの様子に
、ギルド一同は……

「えぇぇぇ――――っ？！」

…と皆、驚きを隠せずに居たのだった。

＊　＊　＊　＊