〈序章〉~プロローグ~
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ー平安時代・平安京、夜の帳が降りた頃ー
~安倍邸・晴明の部屋前(簀子)にて~
『晴明殿、先程の冥官の言葉…如何するのですか?』(チラッ)
「雪菜様…。儂は…此れ程、自分自身に腹が立った事はありません……。」(拳を力一杯握りしめ、震える)
『…………。後悔…なさって居るのですか…? 昌浩を、御自身の後継とした事に……。』
「…………………。今は……、判りませぬ…。しかし、あの子を後継とした事に…一切の悔いは、有りませんが。」(弱々しく、微笑む)
『………晴明殿。これ以上、御無理は…なさらないで下さい。貴方も…、此の時代の人としては、御高齢なのですから…。』(心配そうに、見詰める)
「フフッ…。御心配、かたじけのぅ御座います…。雪菜様にも、昌浩の事……気に掛けて頂いて居りましたのに…。」
『え、えぇ……。冥官によれば…後、2年……。“後、2年ある”とも、“後、2年しか無い”とも取れる言葉ですが…、冥官らしい……とも思います。
冥官が、はっきりと口に出した意味……。私的には、難となく…ですが、分かるような気がします…。』
「……そう…ですか…。」(微笑みながらも…若干、気落ち気味)
『(フゥ…。)晴明殿……、もう…お休みに成られては、如何ですか…?』
「……。そう…ですね…。何時までも、此処に居る訳には…参りませんし、では…先に、休ませて頂きますね…。」(フッ…)
『えぇ…、お休みなさい…。』
「……お休みなさいませ」(ペコッ)
そうして、晴明がゆっくりと部屋へ入るのを見届け……雪菜は、自分も自身の部屋へ戻りつつ、先程の冥官の言葉を考えるのだった………。
* * * *
~安倍邸・晴明の部屋前(簀子)にて~
『晴明殿、先程の冥官の言葉…如何するのですか?』(チラッ)
「雪菜様…。儂は…此れ程、自分自身に腹が立った事はありません……。」(拳を力一杯握りしめ、震える)
『…………。後悔…なさって居るのですか…? 昌浩を、御自身の後継とした事に……。』
「…………………。今は……、判りませぬ…。しかし、あの子を後継とした事に…一切の悔いは、有りませんが。」(弱々しく、微笑む)
『………晴明殿。これ以上、御無理は…なさらないで下さい。貴方も…、此の時代の人としては、御高齢なのですから…。』(心配そうに、見詰める)
「フフッ…。御心配、かたじけのぅ御座います…。雪菜様にも、昌浩の事……気に掛けて頂いて居りましたのに…。」
『え、えぇ……。冥官によれば…後、2年……。“後、2年ある”とも、“後、2年しか無い”とも取れる言葉ですが…、冥官らしい……とも思います。
冥官が、はっきりと口に出した意味……。私的には、難となく…ですが、分かるような気がします…。』
「……そう…ですか…。」(微笑みながらも…若干、気落ち気味)
『(フゥ…。)晴明殿……、もう…お休みに成られては、如何ですか…?』
「……。そう…ですね…。何時までも、此処に居る訳には…参りませんし、では…先に、休ませて頂きますね…。」(フッ…)
『えぇ…、お休みなさい…。』
「……お休みなさいませ」(ペコッ)
そうして、晴明がゆっくりと部屋へ入るのを見届け……雪菜は、自分も自身の部屋へ戻りつつ、先程の冥官の言葉を考えるのだった………。
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