〈第4章〉さざ波の邂逅…馳せる思い
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ー警視庁での出来事の後………、夏休みに入る直前……。 とあるマンションにてー
『志保ちゃん、“組織”から話は聞いてる?』
「えぇ……。 向こうに2年程留学をしろと、言われているわ。」
『その留学の件……私も一緒にって事だから、宜しくね?』
「そう、分かったわ。 雪姉さんとなら……心強いわね?」
『そうかな?』
「そうよ。 だけど……お姉ちゃんが、一人切りになってしまうのは、心配だけど……。
(シュン…)」
『クスッ、大丈夫……。 私自身の代わりに“式”を使うから。』
「えっ? “式”を使うの?」
『えぇ。 今から“式”を使う所を実演するから、まぁ……見てて?』
「分かった……。(ゴクリ……)」
ゴソゴソ……スッ……、ピッ………!
懐から”式“の元と成る紙を出したかと、思えば……自分達の横へ紙を投げた雪菜───。
そして……。
ボンッ!
小さな何かが破裂する音がした後、現れたのは……。
「ゆ、雪姉さんが……二人…………? あっ……此れが、雪姉さんの持つ陰陽師の力なの……?」
『そっ! 此れなら、日本とアメリカで物理的に離れて居ても……水晶玉を使えば、連絡を取り合える事が可能だからね。
(片目を瞑り……ウィンク)
まぁ……”組織“には巫女の力の事しか、伝えて無いから安心して?』
「じ、じゃあ……心配は無用なのね?」
『うん。 私に言ってくれれば、何時でも明美ちゃんと連絡を取れるよ。』
「(パァ……!)ありがとうっ! 雪姉さん!!(ガバッ!)」
『わっ……と! フフッ、喜んで貰えたなら……私も嬉しいよ。』
「えぇ……!」
この遣り取り後、雪菜は一週間程……留学等の手続きの為、アメリカへ渡ったのだった。
* * * *
ーアメリカ・マサチューセッツ州 とあるホテルの部屋ー
『さて……と、FBI及びCIAへは……日本を発つ前に、水蓮として「妹である如月 雪を、日本からの特別捜査官として、其方へ送る……」と、申請済みだから問題は無い……。 後は……志保ちゃん関係の留学申請が、通れば良いだけか。 良しっ!』
そう……口に出すと、ノートPCを持参した白色のリュックから取り出し……何かしら作業を始める雪菜だった……。
カチャカチャ、カタカタカタ………。
今現在、雪菜がPCで行なっている作業は、“組織”に頼まれた……「ウィルスソフトのシステム開発」だ。
時間を見付けては、作業を着々と進めている所なのだった──。
暫くして……、タンッ…!
『ふぅ……。 此れで、粗方のシステム開発は完了っと……!
(其れにしても、何故……? ウィルスソフトのシステム開発……何て事を”組織“が、私に依頼をした理由って何……? 考えても、分からない事だらけなんだよね……。
資格は、取得済みだから良いけど……。)』
分からない事が多い指令に、疑問を感じつつ……作業に集中する雪菜だった──。
後に、このウィルスソフトのシステムを参考に完成したのが……「闇の男爵 」と呼ばれるウィルスソフトであるのだが……雪菜がその事実を知るのは、数年後の事になる。
* * * *
『志保ちゃん、“組織”から話は聞いてる?』
「えぇ……。 向こうに2年程留学をしろと、言われているわ。」
『その留学の件……私も一緒にって事だから、宜しくね?』
「そう、分かったわ。 雪姉さんとなら……心強いわね?」
『そうかな?』
「そうよ。 だけど……お姉ちゃんが、一人切りになってしまうのは、心配だけど……。
(シュン…)」
『クスッ、大丈夫……。 私自身の代わりに“式”を使うから。』
「えっ? “式”を使うの?」
『えぇ。 今から“式”を使う所を実演するから、まぁ……見てて?』
「分かった……。(ゴクリ……)」
ゴソゴソ……スッ……、ピッ………!
懐から”式“の元と成る紙を出したかと、思えば……自分達の横へ紙を投げた雪菜───。
そして……。
ボンッ!
小さな何かが破裂する音がした後、現れたのは……。
「ゆ、雪姉さんが……二人…………? あっ……此れが、雪姉さんの持つ陰陽師の力なの……?」
『そっ! 此れなら、日本とアメリカで物理的に離れて居ても……水晶玉を使えば、連絡を取り合える事が可能だからね。
(片目を瞑り……ウィンク)
まぁ……”組織“には巫女の力の事しか、伝えて無いから安心して?』
「じ、じゃあ……心配は無用なのね?」
『うん。 私に言ってくれれば、何時でも明美ちゃんと連絡を取れるよ。』
「(パァ……!)ありがとうっ! 雪姉さん!!(ガバッ!)」
『わっ……と! フフッ、喜んで貰えたなら……私も嬉しいよ。』
「えぇ……!」
この遣り取り後、雪菜は一週間程……留学等の手続きの為、アメリカへ渡ったのだった。
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ーアメリカ・マサチューセッツ州 とあるホテルの部屋ー
『さて……と、FBI及びCIAへは……日本を発つ前に、水蓮として「妹である如月 雪を、日本からの特別捜査官として、其方へ送る……」と、申請済みだから問題は無い……。 後は……志保ちゃん関係の留学申請が、通れば良いだけか。 良しっ!』
そう……口に出すと、ノートPCを持参した白色のリュックから取り出し……何かしら作業を始める雪菜だった……。
カチャカチャ、カタカタカタ………。
今現在、雪菜がPCで行なっている作業は、“組織”に頼まれた……「ウィルスソフトのシステム開発」だ。
時間を見付けては、作業を着々と進めている所なのだった──。
暫くして……、タンッ…!
『ふぅ……。 此れで、粗方のシステム開発は完了っと……!
(其れにしても、何故……? ウィルスソフトのシステム開発……何て事を”組織“が、私に依頼をした理由って何……? 考えても、分からない事だらけなんだよね……。
資格は、取得済みだから良いけど……。)』
分からない事が多い指令に、疑問を感じつつ……作業に集中する雪菜だった──。
後に、このウィルスソフトのシステムを参考に完成したのが……「
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