〈第4章〉さざ波の邂逅…馳せる思い
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ー工藤邸での出来事から数日後……。
雪菜の元に、とある人物から電話が……。ー
♪~、♪~。 ピッ!
『はい、如月ですが……。』
《やぁ、雪君。 久し振りだね。》
『えっ、盗一さん……? 御久し振りです……。
どうされたんですか? マジシャンとして、御活躍中だと……千影さんや快斗君から伺ってますけど……。』
《あぁ、マジシャンとしては………ね?》
『盗一さん……? 何か、悩み事でも有るんですか? 声にあまり……覇気が感じられませんが………。(困惑)』
《ハハッ! 流石、巫女兼陰陽師の雪君だね?》
『私の事……からかってます?』
《いや? 尊敬して居るんだよ、君の事を……ね。》
『───で? 私に……何か、相談事でも?』
《あぁ、千影は知って居る事だが……18年前から世間で騒がれて居る怪盗が居るだろう?》
『えぇ、確か……怪盗1412号でしたっけ?
国際犯罪者番号……所謂、シークレット・ナンバーが付けられて居る怪盗紳士。
まぁ、噂で聞いた話では……ある若手小説家が、記者が殴り書きしたシークレット・ナンバーを洒落て、怪盗1412号──通称“怪盗キッド”……と名付けた為、世間ではそう呼ばれて居る……と、伺っては居ますよ?』
《その怪盗について……君に話が有るんだ。》
『なんでしょう?』
《…………その怪盗紳士は、私の事なんだ。
そして、千影は……“怪盗淑女 ”だ。》
『……………。』
《雪君………?》
『ハァ~………、やはり……と言うか今更ですか?
知ってましたよ、盗一さんと千影さんの事ですからね……。』
《っ?! 知って居たにも関わらず、黙って居た…………のか? 何故っ?!》
『何故か…………ですか?
其れは勿論、“櫻宮神社”で数回程でしたが……御会いした際、貴方方の発する気とテレビ越しで……ですが、“キッド”の発する気が同じだったからですよ。 まぁ、“ファントム・レディー”の方は気配についての自信が有りませんでしたので、警察関係者である姉に確認を取りましたけどね。(苦笑)』
《其れだけで、私達の正体に気付いたのか……。 凄いな。》
『フフッ、巫女……と言うより、陰陽師が持つ力をナメて貰っては……困りますよ?
(まぁ……二人だと断定出来たのは、他にも理由が有るのだけど。)』
《ハハッ、確かに……そうだね。 済まない、ナメて居るつもりは無かったのだが……。》
『まぁ、良いです。 其れで?
用件は、貴方方の正体についてだけですか?』
《いや……私達の正体を知る君に、頼みたい事とお願いが……有るんだ。》
『はい。』
《“怪盗キッド”たる私に何か遭った場合、妻の千影と息子の快斗……そして、私の付き人をして居る寺井さんの事を頼みたいんだ。
其れと、名付け親の息子君と会う機会を……捻出して貰えないだろうか?》
『…………分かりました、御三方を必ず守ると……御約束します。 もう一つの事は、今月中にでも。 但し、御三方については……条件が有ります。』
《条件……? 何かな?》
『私からの条件は、二つ……。
一つ目:どんな危機的状況で有っても……〝死〟を選ばない事。
二つ目:必ず、御三方の元に生きて帰る事。
この二点だけです。』
《………分かった。 可能な限り、条件を反古にしないと……約束するよ。》
『その言葉……二言はないですよね?』
《あぁ》
『貴方が亡くなれば、悲しむ家族が居る……。その事、肝に銘じて下さいね?』
《あぁ、承知したよ。》
ピッ……!
『(どんな事が起ころうとも……絶対に、死なないで下さいね……? 盗一さん。)』
この遣り取りの2~3日後、新一と蘭は……夜中、謎の男に扮する盗一と初対面を果たすのだった──。
* * * *
雪菜の元に、とある人物から電話が……。ー
♪~、♪~。 ピッ!
『はい、如月ですが……。』
《やぁ、雪君。 久し振りだね。》
『えっ、盗一さん……? 御久し振りです……。
どうされたんですか? マジシャンとして、御活躍中だと……千影さんや快斗君から伺ってますけど……。』
《あぁ、マジシャンとしては………ね?》
『盗一さん……? 何か、悩み事でも有るんですか? 声にあまり……覇気が感じられませんが………。(困惑)』
《ハハッ! 流石、巫女兼陰陽師の雪君だね?》
『私の事……からかってます?』
《いや? 尊敬して居るんだよ、君の事を……ね。》
『───で? 私に……何か、相談事でも?』
《あぁ、千影は知って居る事だが……18年前から世間で騒がれて居る怪盗が居るだろう?》
『えぇ、確か……怪盗1412号でしたっけ?
国際犯罪者番号……所謂、シークレット・ナンバーが付けられて居る怪盗紳士。
まぁ、噂で聞いた話では……ある若手小説家が、記者が殴り書きしたシークレット・ナンバーを洒落て、怪盗1412号──通称“怪盗キッド”……と名付けた為、世間ではそう呼ばれて居る……と、伺っては居ますよ?』
《その怪盗について……君に話が有るんだ。》
『なんでしょう?』
《…………その怪盗紳士は、私の事なんだ。
そして、千影は……“
『……………。』
《雪君………?》
『ハァ~………、やはり……と言うか今更ですか?
知ってましたよ、盗一さんと千影さんの事ですからね……。』
《っ?! 知って居たにも関わらず、黙って居た…………のか? 何故っ?!》
『何故か…………ですか?
其れは勿論、“櫻宮神社”で数回程でしたが……御会いした際、貴方方の発する気とテレビ越しで……ですが、“キッド”の発する気が同じだったからですよ。 まぁ、“ファントム・レディー”の方は気配についての自信が有りませんでしたので、警察関係者である姉に確認を取りましたけどね。(苦笑)』
《其れだけで、私達の正体に気付いたのか……。 凄いな。》
『フフッ、巫女……と言うより、陰陽師が持つ力をナメて貰っては……困りますよ?
(まぁ……二人だと断定出来たのは、他にも理由が有るのだけど。)』
《ハハッ、確かに……そうだね。 済まない、ナメて居るつもりは無かったのだが……。》
『まぁ、良いです。 其れで?
用件は、貴方方の正体についてだけですか?』
《いや……私達の正体を知る君に、頼みたい事とお願いが……有るんだ。》
『はい。』
《“怪盗キッド”たる私に何か遭った場合、妻の千影と息子の快斗……そして、私の付き人をして居る寺井さんの事を頼みたいんだ。
其れと、名付け親の息子君と会う機会を……捻出して貰えないだろうか?》
『…………分かりました、御三方を必ず守ると……御約束します。 もう一つの事は、今月中にでも。 但し、御三方については……条件が有ります。』
《条件……? 何かな?》
『私からの条件は、二つ……。
一つ目:どんな危機的状況で有っても……〝死〟を選ばない事。
二つ目:必ず、御三方の元に生きて帰る事。
この二点だけです。』
《………分かった。 可能な限り、条件を反古にしないと……約束するよ。》
『その言葉……二言はないですよね?』
《あぁ》
『貴方が亡くなれば、悲しむ家族が居る……。その事、肝に銘じて下さいね?』
《あぁ、承知したよ。》
ピッ……!
『(どんな事が起ころうとも……絶対に、死なないで下さいね……? 盗一さん。)』
この遣り取りの2~3日後、新一と蘭は……夜中、謎の男に扮する盗一と初対面を果たすのだった──。
* * * *