〈第2章〉黒色の中でも、希望の光を…
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ー赤井メアリーからの保護要請を承諾、及び匿う事に為った一件から……数ヶ月後ー
~雪菜が、宮野夫妻の子供達である明美と志保の姉妹を引き取って2年…………明美:10歳、志保:1歳頃~
ー“黒の組織”・アジトー
『………以上が、宮野姉妹の近況状況です。』
〔そうか。 監視については、アニスの許可する範囲内に限り監視を続行するよう………組織全体に、通達しろ。 お前もその程度で有れば、監視の旨…了承をするか? アニス。〕
『そのように御配慮頂けるのなら…私は、組織の決定に異存は有りません。』
〔そうか。 では、そのように手配せよ。〕
「「「はっ!!」」」
* * * *
ーアジト・廊下ー
『ベル、私は……………あの子達の事が、とても好きだよ? でも……どうやら、志保ちゃんの方が……明美ちゃんよりも頭が良いようなの…。
それに…1歳にも関わらず、興味が顕著に出る物が…科学関連なんだ……。
来年辺りに、IQテストを受けさせるべきかな……?』
「そうねぇ……。 IQテストを受けさせた上で、身の振り方を考えて見たら…どうかしら?」
『う~ん……。 確かに、その方が確実…ではあるけどね……。 決定打にかける…かな?(苦笑)』
「ハァ…。 貴女って…本当、律儀よね?」
『そうかな? 何事にも真摯に…尚且つ、真剣に向き合う事こそ、大切な事であり…礼儀だと思うけどね…? 私は。』
「フフッ、そう言う所よ。
だからこそ、ボスも……貴女の意見を全て無視はせず……成るべく、聞き入れるのかしら?」
『そうなら、嬉しいけど……私としては、複雑かな。(苦笑)』
「どうして?」
『考えても見てよ……。
この組織の一員…〝唯の〟コードネーム持ちに過ぎない者に……トップたるボスが抱く感情かな?』
「まぁ、確かにそうねぇ……。」
『それに……私、あまり組織内で注目されるの…………苦手だし。』
ムゥ…←やや剥れ気味
「確かに。 貴女……派手な仕事よりも、地味めの仕事を引き受けてる事が多いわよね?」
『そっ! だからこそ、目立ちたく無いし……穏便に出来るなら、それに越した事は無いもの。 フフッ…。』
「貴女を見てると…退屈はしない上に、適度な刺激もあるから…お気に入りなのよねぇ。 フッ……。」
『あれ? ベルって、私の事………お気に入りなの? 友人……じゃなくて?(首をコテン)』
「そうよ? 此れ以上無い位、貴女の事…………お気に入りよ? 友人には、とても当てはまりそうも……ないけどね。」
『それは……とても光栄だね。 フフッ……。』
「貴女だからこそよ、アニス……。
いえ………〝雪〟?
私“だけ”の聖女 。」
『クスッ…。そんな風に…誰かに親しみを込めて、自分の名前を呼ばれる事なんて……今迄、あまり無かったからなぁ。 何年振りだろ……?
此方こそ、有り難う…〝シャロン〟。
でも、そのマリアって……何?』
平安時代は〝別〟としても……目覚めて以降、京都以外では……親しげに「自分自身」の名前等、久しく呼ばれて居なかった……。
呼ばれたとしても、“呼び名”である事が、比較的多く……例え、“偽名”だとしても呼ばれる事は………滅多にない。
宮野夫妻とその二人の姉妹、工藤・黒羽両夫妻と其々の息子達等……極々、限られた者達以外には………。
そんな事情もあり、ベルモットに自身の名前を呼ばれた事が……とても嬉しかった雪菜なのだった。
「フフッ、どう致しまして…雪。
あぁ…。 この聖女 は、貴女の呼称よ? “私”限定だけど。」
『そ、そっか…。(照) で、でも私……聖女 って感じが……自分では、其れ程とは……思えないんだけど……?(やや困惑)』
「フフッ。 貴女の慈悲深さとか懐に入れた仲間に対する接し方が……まるで、キリストの母・聖母 じゃないの。 だから……少し文字を変えて、〝聖女 〟……って訳。」
『………? ん~っ………っ?!
あぁ~、……恥ずかしいけど……納得した。
成る程ね……それは、そう呼ばれるかぁ。』
「分かった? 貴女の行動や相手への接し方が、正しく……聖母 。
だから私は、親しみを込めて……聖女 って、呼んでるのよ。」
『そっかぁ。 其れ程、意識して無かったし………多分、無意識に近かったんだと思う。
確かに、言われて見れば…………。
うん、聖女 か。』
「フフッ、そう言う事よ。 改めて、宜しくね? 〝聖女 〟。」
『此方こそ、宜しく……シャロン。』
* * * *
~雪菜が、宮野夫妻の子供達である明美と志保の姉妹を引き取って2年…………明美:10歳、志保:1歳頃~
ー“黒の組織”・アジトー
『………以上が、宮野姉妹の近況状況です。』
〔そうか。 監視については、アニスの許可する範囲内に限り監視を続行するよう………組織全体に、通達しろ。 お前もその程度で有れば、監視の旨…了承をするか? アニス。〕
『そのように御配慮頂けるのなら…私は、組織の決定に異存は有りません。』
〔そうか。 では、そのように手配せよ。〕
「「「はっ!!」」」
* * * *
ーアジト・廊下ー
『ベル、私は……………あの子達の事が、とても好きだよ? でも……どうやら、志保ちゃんの方が……明美ちゃんよりも頭が良いようなの…。
それに…1歳にも関わらず、興味が顕著に出る物が…科学関連なんだ……。
来年辺りに、IQテストを受けさせるべきかな……?』
「そうねぇ……。 IQテストを受けさせた上で、身の振り方を考えて見たら…どうかしら?」
『う~ん……。 確かに、その方が確実…ではあるけどね……。 決定打にかける…かな?(苦笑)』
「ハァ…。 貴女って…本当、律儀よね?」
『そうかな? 何事にも真摯に…尚且つ、真剣に向き合う事こそ、大切な事であり…礼儀だと思うけどね…? 私は。』
「フフッ、そう言う所よ。
だからこそ、ボスも……貴女の意見を全て無視はせず……成るべく、聞き入れるのかしら?」
『そうなら、嬉しいけど……私としては、複雑かな。(苦笑)』
「どうして?」
『考えても見てよ……。
この組織の一員…〝唯の〟コードネーム持ちに過ぎない者に……トップたるボスが抱く感情かな?』
「まぁ、確かにそうねぇ……。」
『それに……私、あまり組織内で注目されるの…………苦手だし。』
ムゥ…←やや剥れ気味
「確かに。 貴女……派手な仕事よりも、地味めの仕事を引き受けてる事が多いわよね?」
『そっ! だからこそ、目立ちたく無いし……穏便に出来るなら、それに越した事は無いもの。 フフッ…。』
「貴女を見てると…退屈はしない上に、適度な刺激もあるから…お気に入りなのよねぇ。 フッ……。」
『あれ? ベルって、私の事………お気に入りなの? 友人……じゃなくて?(首をコテン)』
「そうよ? 此れ以上無い位、貴女の事…………お気に入りよ? 友人には、とても当てはまりそうも……ないけどね。」
『それは……とても光栄だね。 フフッ……。』
「貴女だからこそよ、アニス……。
いえ………〝雪〟?
私“だけ”の
『クスッ…。そんな風に…誰かに親しみを込めて、自分の名前を呼ばれる事なんて……今迄、あまり無かったからなぁ。 何年振りだろ……?
此方こそ、有り難う…〝シャロン〟。
でも、そのマリアって……何?』
平安時代は〝別〟としても……目覚めて以降、京都以外では……親しげに「自分自身」の名前等、久しく呼ばれて居なかった……。
呼ばれたとしても、“呼び名”である事が、比較的多く……例え、“偽名”だとしても呼ばれる事は………滅多にない。
宮野夫妻とその二人の姉妹、工藤・黒羽両夫妻と其々の息子達等……極々、限られた者達以外には………。
そんな事情もあり、ベルモットに自身の名前を呼ばれた事が……とても嬉しかった雪菜なのだった。
「フフッ、どう致しまして…雪。
あぁ…。 この
『そ、そっか…。(照) で、でも私……
「フフッ。 貴女の慈悲深さとか懐に入れた仲間に対する接し方が……まるで、キリストの母・
『………? ん~っ………っ?!
あぁ~、……恥ずかしいけど……納得した。
成る程ね……それは、そう呼ばれるかぁ。』
「分かった? 貴女の行動や相手への接し方が、正しく……
だから私は、親しみを込めて……
『そっかぁ。 其れ程、意識して無かったし………多分、無意識に近かったんだと思う。
確かに、言われて見れば…………。
うん、
「フフッ、そう言う事よ。 改めて、宜しくね? 〝
『此方こそ、宜しく……シャロン。』
* * * *