〈序章〉~プロローグ~
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パキッ……!
〈『!!』〉
「九尾に、守られし子供…?」
〈貴様…何用で、此処へ来たっ?!〉
ブワッ!
「くっ……!」
九尾は、近付いて来た男─千手 柱間─に向かって物凄い殺気を放った。
そんな九尾の態度に、驚きつつも…雪菜は……。
『待って下さい、九尾。話位…聞いてあげて貰えませんか? ね?』
〈…………分かった〉
スッ…。
『有り難う御座います、九尾』(ホッ)
雪菜の一言により…九尾は、何事も無かったように殺気を消した。
「ふぅ…」
柱間は、人知れず溜め息を吐いたのだった…。
そんな中…平然としていたのは、雪菜ただ一人だった。
「すまない…。
警戒させるつもりは、毛頭無かったのだ。 ただ、話をする為に……な。
所で、話は変わるが…お主は一体、何者なのだ……?」
『私…ですか?』
「あぁ…」
柱間に「何者か?」との質問をされ…返答に困った為、九尾と二人して顔を見合わせた。
『〔うーんっ、どうしましょうか…。
九喇嘛は、どう思います?
教えても……良いのでしょうか…。
それとも…無暗に正体を明かすのは、避けるべきなのでしょうか…。〕』
〈〔そう…だな…。目の前の男からは、悪意が全くと言って良い程感じられんしな…。
儂としては…大丈夫だろうとは、思うが…。
しかし、お前が“天帝”である事は…言って置いた方が後々、良かろうと思うぞ?〕〉
『〔やはり、そうなりますよね…。
ハァ…、仕方ありません。
話をする他、無いようですし…分かりました〕』
そう…結論付けた二人(一人+一匹)は…頭の中での会話(テレパシー)を切り、それぞれ柱間へと視線を向けた。
『えっと…私の名は、如月 雪菜と言います。 私の隣に居るのが、貴方も見た通りの九尾です…。
此れから、話をする事は…貴方にとって、とても信じられない事かも知れません…。ですが、この話を聞く上で二つだけ…約束して頂きたい事があるのですが…良いですか?』
「約束?」
『はい。この約束無しに、話をするのは…あまり良くないんです…。
私自身にも、貴方にとっても…ね』
「………分かった。
で? その約束と言うのは……何だ?」
『(ホッ)…有り難う御座います。
その約束とは…“私自身に関する事柄の為、聞いた話自体は…一切他言無用”でお願いします。又、“貴方がもし…「話を伝えたい」と思う方が居る際は、貴方自身が「最も信頼・信用の出来る」方にのみ…私に「話をして良いか」どうかの確認をした上で、話を伝えて欲しい”んです。この二点を守って頂けるのなら…貴方に私の事をお教えします。出来ないので有れば…お教えする事は出来ません』
「…………それ程、難しい話なのか?」
『そう…ですね…。 私自身の存在が、危うくなる可能性も否定出来ませんから…』(苦笑)
「………………………(フゥ…。 この子の存在自体が、危うくなる事を考えると…仕方ないな)分かった、その二つの事を約束しよう。必ず守るとな…」
『っ!!
あっ、有り難う御座いますっ!』
〈〔フン…。 まぁ、良かったな〕〉
『〔えぇ…。これで、取り敢えずは大丈夫かと思います…〕』
〈〔なら、説明に入るか?〕〉
『〔えぇ〕』
『では、約束した通り…説明しますね』
「あぁ、頼む」
『(コクッ)私…本来の正体は、この世に存在する全ての世界を統べる“天帝”です。
しかし、天界で起こった諸事情により…このように一時的にではありますが、九尾と共に居ます。今の所は…ですけれどね?』(苦笑)
「そっ、そう…でしたか…。
天帝とは露知らず、失礼をば致しました…」
柱間は、雪菜が“天帝”と知り…片膝を地面に付け、礼を取った姿勢のまま雪菜に話掛けた。
『クスッ。 敬語ではなく、普通に話して下さって構いませんよ? もちろん、礼を取る必要もありません…。
但し、私自身の話し方は…勘弁して下さいね? クセですので…』(苦笑)
「分かった」
柱間は、雪菜へそう…答えつつ、立ち上がった。
『有り難う御座います。
所で…私も貴方に質問しても良いでしょうか?』
「…? あぁ、構わんが?」
『では…。貴方の名を教えて頂きたいのですが、良いですか?』
「…っ! あぁ、済まんかったな。
私の名は、千手 柱間と申します。
この場所へは、この地に私の“友”と呼べる者と共に〈里〉を作った為、この地の土地神である九尾の加護を得られればと思い…此方に出向いて来た次第です」
『千手…柱間…ですか』
「えぇ」
『この地に来た理由は、分かりました。
柱間殿…。 先程の「九尾の加護」と言うのは、九尾との“契約”を結ぶつもり…なのでは?』
「っ!! フッ…。 あぁ、そうだ。その為に、この場所に来る必要があったからな…」
『(やはり…)ならば、その契約…この私を仲介として、行って頂く事は…出来ませんか?』
〈「!?」〉
『理由は、大した事ではないのですが…貴方が首に付けて居るペンダントに貴方自身のチャクラと九尾のチャクラ…そして、私のチャクラをそれぞれ九:九:九の割合ずつ封印させて頂き、そのペンダント自体は私に下さいませんか?
その代わり…九尾の残りのチャクラは、全て私に封印する…。
それだけです』(ニコッ)
「何故、そのような事を…?」
柱間にそう…聞かれた雪菜は、俯きながらもポツポツと話出した。
『成るべく…“九尾の傍に居り、暴走した際に役に立てられれば…”と思いまして…。(それに、他の尾獣達の為にも…)ね?』
〈雪菜、お主…〉
「フゥ…。 分かった、私は…それで構わぬ」
『有り難う御座います、柱間殿。 九尾もそれで構わない?』
〈あぁ。儂もそれで、異論はない〉
『分かりました』
「ならば、早速契約をするか?」
『えぇ…と、言いたい所ですが…』
〈「何だ?」〉
『(二人共、ハモってる…)ふふっ。
いえ…私自身が、一度本来の姿…天帝としての姿に戻らないとなので…少しだけ、時間を頂けませんか?』
「あぁ、それは構わんが?」
〈雪菜。ならば、少しの間場所を変えるか?〉
『いえ、少し離れた…場所であれば大丈夫です』
〈分かった。 儂は、此処で待っとるから…行って来れば良いぞ?〉
「あぁ、私も九尾と共に待っているから、心配ない」
『ふふっ、分かりました。では…すみませんが、少しだけ離れますね?』
スッ…。
そう言い、天帝としての姿である本性の姿に戻るべく…雪菜は、九尾と柱間…二人の傍を一時的に離れたのだった。
* * * *
〈『!!』〉
「九尾に、守られし子供…?」
〈貴様…何用で、此処へ来たっ?!〉
ブワッ!
「くっ……!」
九尾は、近付いて来た男─千手 柱間─に向かって物凄い殺気を放った。
そんな九尾の態度に、驚きつつも…雪菜は……。
『待って下さい、九尾。話位…聞いてあげて貰えませんか? ね?』
〈…………分かった〉
スッ…。
『有り難う御座います、九尾』(ホッ)
雪菜の一言により…九尾は、何事も無かったように殺気を消した。
「ふぅ…」
柱間は、人知れず溜め息を吐いたのだった…。
そんな中…平然としていたのは、雪菜ただ一人だった。
「すまない…。
警戒させるつもりは、毛頭無かったのだ。 ただ、話をする為に……な。
所で、話は変わるが…お主は一体、何者なのだ……?」
『私…ですか?』
「あぁ…」
柱間に「何者か?」との質問をされ…返答に困った為、九尾と二人して顔を見合わせた。
『〔うーんっ、どうしましょうか…。
九喇嘛は、どう思います?
教えても……良いのでしょうか…。
それとも…無暗に正体を明かすのは、避けるべきなのでしょうか…。〕』
〈〔そう…だな…。目の前の男からは、悪意が全くと言って良い程感じられんしな…。
儂としては…大丈夫だろうとは、思うが…。
しかし、お前が“天帝”である事は…言って置いた方が後々、良かろうと思うぞ?〕〉
『〔やはり、そうなりますよね…。
ハァ…、仕方ありません。
話をする他、無いようですし…分かりました〕』
そう…結論付けた二人(一人+一匹)は…頭の中での会話(テレパシー)を切り、それぞれ柱間へと視線を向けた。
『えっと…私の名は、如月 雪菜と言います。 私の隣に居るのが、貴方も見た通りの九尾です…。
此れから、話をする事は…貴方にとって、とても信じられない事かも知れません…。ですが、この話を聞く上で二つだけ…約束して頂きたい事があるのですが…良いですか?』
「約束?」
『はい。この約束無しに、話をするのは…あまり良くないんです…。
私自身にも、貴方にとっても…ね』
「………分かった。
で? その約束と言うのは……何だ?」
『(ホッ)…有り難う御座います。
その約束とは…“私自身に関する事柄の為、聞いた話自体は…一切他言無用”でお願いします。又、“貴方がもし…「話を伝えたい」と思う方が居る際は、貴方自身が「最も信頼・信用の出来る」方にのみ…私に「話をして良いか」どうかの確認をした上で、話を伝えて欲しい”んです。この二点を守って頂けるのなら…貴方に私の事をお教えします。出来ないので有れば…お教えする事は出来ません』
「…………それ程、難しい話なのか?」
『そう…ですね…。 私自身の存在が、危うくなる可能性も否定出来ませんから…』(苦笑)
「………………………(フゥ…。 この子の存在自体が、危うくなる事を考えると…仕方ないな)分かった、その二つの事を約束しよう。必ず守るとな…」
『っ!!
あっ、有り難う御座いますっ!』
〈〔フン…。 まぁ、良かったな〕〉
『〔えぇ…。これで、取り敢えずは大丈夫かと思います…〕』
〈〔なら、説明に入るか?〕〉
『〔えぇ〕』
『では、約束した通り…説明しますね』
「あぁ、頼む」
『(コクッ)私…本来の正体は、この世に存在する全ての世界を統べる“天帝”です。
しかし、天界で起こった諸事情により…このように一時的にではありますが、九尾と共に居ます。今の所は…ですけれどね?』(苦笑)
「そっ、そう…でしたか…。
天帝とは露知らず、失礼をば致しました…」
柱間は、雪菜が“天帝”と知り…片膝を地面に付け、礼を取った姿勢のまま雪菜に話掛けた。
『クスッ。 敬語ではなく、普通に話して下さって構いませんよ? もちろん、礼を取る必要もありません…。
但し、私自身の話し方は…勘弁して下さいね? クセですので…』(苦笑)
「分かった」
柱間は、雪菜へそう…答えつつ、立ち上がった。
『有り難う御座います。
所で…私も貴方に質問しても良いでしょうか?』
「…? あぁ、構わんが?」
『では…。貴方の名を教えて頂きたいのですが、良いですか?』
「…っ! あぁ、済まんかったな。
私の名は、千手 柱間と申します。
この場所へは、この地に私の“友”と呼べる者と共に〈里〉を作った為、この地の土地神である九尾の加護を得られればと思い…此方に出向いて来た次第です」
『千手…柱間…ですか』
「えぇ」
『この地に来た理由は、分かりました。
柱間殿…。 先程の「九尾の加護」と言うのは、九尾との“契約”を結ぶつもり…なのでは?』
「っ!! フッ…。 あぁ、そうだ。その為に、この場所に来る必要があったからな…」
『(やはり…)ならば、その契約…この私を仲介として、行って頂く事は…出来ませんか?』
〈「!?」〉
『理由は、大した事ではないのですが…貴方が首に付けて居るペンダントに貴方自身のチャクラと九尾のチャクラ…そして、私のチャクラをそれぞれ九:九:九の割合ずつ封印させて頂き、そのペンダント自体は私に下さいませんか?
その代わり…九尾の残りのチャクラは、全て私に封印する…。
それだけです』(ニコッ)
「何故、そのような事を…?」
柱間にそう…聞かれた雪菜は、俯きながらもポツポツと話出した。
『成るべく…“九尾の傍に居り、暴走した際に役に立てられれば…”と思いまして…。(それに、他の尾獣達の為にも…)ね?』
〈雪菜、お主…〉
「フゥ…。 分かった、私は…それで構わぬ」
『有り難う御座います、柱間殿。 九尾もそれで構わない?』
〈あぁ。儂もそれで、異論はない〉
『分かりました』
「ならば、早速契約をするか?」
『えぇ…と、言いたい所ですが…』
〈「何だ?」〉
『(二人共、ハモってる…)ふふっ。
いえ…私自身が、一度本来の姿…天帝としての姿に戻らないとなので…少しだけ、時間を頂けませんか?』
「あぁ、それは構わんが?」
〈雪菜。ならば、少しの間場所を変えるか?〉
『いえ、少し離れた…場所であれば大丈夫です』
〈分かった。 儂は、此処で待っとるから…行って来れば良いぞ?〉
「あぁ、私も九尾と共に待っているから、心配ない」
『ふふっ、分かりました。では…すみませんが、少しだけ離れますね?』
スッ…。
そう言い、天帝としての姿である本性の姿に戻るべく…雪菜は、九尾と柱間…二人の傍を一時的に離れたのだった。
* * * *