〈序章〉~プロローグ~
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ー木ノ葉の里・死の森ー
フッ…。
『うっ…ん…。こ、此処…は?(キョロキョロ)
森の…中…?
……っ!! お父…様、お母…様、お兄…様…。うっ…くっ…』
出た場所に…心当たりが無かった為、自身の周囲を見渡してから、状況を取り敢えずの確認後…「自分だけが助かってしまった…」と、言う事実に対しての後悔が押し寄せ…涙が次々と流れ落ち、拭っても止まらない…雪菜。
静かに涙を流し、泣いていると…一つの気配が雪菜に近づいて来た。
『……っ!!(こ…の…気配…は。もしかして…)』
〈天帝の娘よ…。何故、泣く…?〉
『(やはり…)九…尾…、何故…と問いましたよね…?』(グスッ)
〈……あぁ〉
『…………それ…は、つい先程まで一緒だった…家族……が、もう…会う事さえ…出来なくて悲しいから…です。
でも、貴方は……どう…して…此処に……?』(スン)
〈儂か? 儂は、此処(この森)の土地神でもあるからな〉
『(土地神…。成程、それでか…)そっか、ごめんなさい…。静かに過ごして居たのに…』(ニコッ)
雪菜は気配で“九尾”と知りつつも、泣き笑いではあったが…それでも、九尾へと笑顔を向けたのだった。
そんな雪菜の笑顔を見た九尾は、彼女に興味を持ち…
〈いや…。それは構わんが……天帝の娘よ、お前の名を聞いても良いか?〉
と、雪菜へ…「名」を聞いたのだった。
『私の…ですか?』
〈(コクッ)〉
『クスッ…。良いですよ?
私の名は…如月 雪菜と、言います。以後、お見知り置き下さい…』(ペコリ)
雪菜は、名を名乗りつつ…お辞儀での挨拶を九尾に返すのだった。
〈あぁ、宜しくな〉
『ふふっ…。此方こそ、宜しくお願いしますね?』
〈フッ…。そうだな〉
『でも…』
〈ん?〉
『私の二つ名については…事情がありますので、お教え出来ませんが…』
〈あぁ…。二つ名は雪菜、お前の判断に任せるから、その時に伝えてくれれば良い〉
『分かりました。九尾は、優しいのですね』
〈そうか? 儂としては…優しいとは思わんがな。
所で…雪菜、落ち着くまで儂の側に来るか?〉
『えっ? 良いんですか?』
〈あぁ。儂は、雪菜…お前の事が気に入ったからな…。好きなだけ儂の側に居れば良い。
儂にも、“大切な名”があるが…久しく呼ばれていないしな……。出来れば、お前に呼んで欲しい。儂の名は、“九喇嘛(くらま)”だ〉
『九喇嘛…、良い名前ですね。えっと…確か、六道仙人が付けたと思うんですが…そう?』
〈あぁ。確かに、六道仙人…ジジィが付けたモノだが…何だ?〉
『あっ!ううん…、違うの。 お父様…父から聞いて居たものだから、単に確認しただけなの』
〈? そうか〉
『えぇ。それだけの事だから、気にしないで?』(ニコッ)
〈…? 分かった。
それより…立ったままは、辛いのでは無いか? 側に来て此処(尻尾の上)に座れ〉
『クスッ…。有り難う御座います、九喇嘛。よっと…』
九喇嘛にお礼を言って、雪菜は尻尾の一本に寄り掛かるように座った。
指先を尻尾へ向けて、雪菜に座るように言った九喇嘛に…雪菜も尻尾に寄り掛かりながら、笑みが零れるのだった。
『(手触りがとても良くて、気持ち良い…)九喇嘛は…温かいねぇ。フカフカしてる』
〈そうか? 儂には、良く分からんがな〉
『えぇ、とても落ち着きます』
〈なら、良い…〉
『ふふっ』
其処へ…
* * * *
フッ…。
『うっ…ん…。こ、此処…は?(キョロキョロ)
森の…中…?
……っ!! お父…様、お母…様、お兄…様…。うっ…くっ…』
出た場所に…心当たりが無かった為、自身の周囲を見渡してから、状況を取り敢えずの確認後…「自分だけが助かってしまった…」と、言う事実に対しての後悔が押し寄せ…涙が次々と流れ落ち、拭っても止まらない…雪菜。
静かに涙を流し、泣いていると…一つの気配が雪菜に近づいて来た。
『……っ!!(こ…の…気配…は。もしかして…)』
〈天帝の娘よ…。何故、泣く…?〉
『(やはり…)九…尾…、何故…と問いましたよね…?』(グスッ)
〈……あぁ〉
『…………それ…は、つい先程まで一緒だった…家族……が、もう…会う事さえ…出来なくて悲しいから…です。
でも、貴方は……どう…して…此処に……?』(スン)
〈儂か? 儂は、此処(この森)の土地神でもあるからな〉
『(土地神…。成程、それでか…)そっか、ごめんなさい…。静かに過ごして居たのに…』(ニコッ)
雪菜は気配で“九尾”と知りつつも、泣き笑いではあったが…それでも、九尾へと笑顔を向けたのだった。
そんな雪菜の笑顔を見た九尾は、彼女に興味を持ち…
〈いや…。それは構わんが……天帝の娘よ、お前の名を聞いても良いか?〉
と、雪菜へ…「名」を聞いたのだった。
『私の…ですか?』
〈(コクッ)〉
『クスッ…。良いですよ?
私の名は…如月 雪菜と、言います。以後、お見知り置き下さい…』(ペコリ)
雪菜は、名を名乗りつつ…お辞儀での挨拶を九尾に返すのだった。
〈あぁ、宜しくな〉
『ふふっ…。此方こそ、宜しくお願いしますね?』
〈フッ…。そうだな〉
『でも…』
〈ん?〉
『私の二つ名については…事情がありますので、お教え出来ませんが…』
〈あぁ…。二つ名は雪菜、お前の判断に任せるから、その時に伝えてくれれば良い〉
『分かりました。九尾は、優しいのですね』
〈そうか? 儂としては…優しいとは思わんがな。
所で…雪菜、落ち着くまで儂の側に来るか?〉
『えっ? 良いんですか?』
〈あぁ。儂は、雪菜…お前の事が気に入ったからな…。好きなだけ儂の側に居れば良い。
儂にも、“大切な名”があるが…久しく呼ばれていないしな……。出来れば、お前に呼んで欲しい。儂の名は、“九喇嘛(くらま)”だ〉
『九喇嘛…、良い名前ですね。えっと…確か、六道仙人が付けたと思うんですが…そう?』
〈あぁ。確かに、六道仙人…ジジィが付けたモノだが…何だ?〉
『あっ!ううん…、違うの。 お父様…父から聞いて居たものだから、単に確認しただけなの』
〈? そうか〉
『えぇ。それだけの事だから、気にしないで?』(ニコッ)
〈…? 分かった。
それより…立ったままは、辛いのでは無いか? 側に来て此処(尻尾の上)に座れ〉
『クスッ…。有り難う御座います、九喇嘛。よっと…』
九喇嘛にお礼を言って、雪菜は尻尾の一本に寄り掛かるように座った。
指先を尻尾へ向けて、雪菜に座るように言った九喇嘛に…雪菜も尻尾に寄り掛かりながら、笑みが零れるのだった。
『(手触りがとても良くて、気持ち良い…)九喇嘛は…温かいねぇ。フカフカしてる』
〈そうか? 儂には、良く分からんがな〉
『えぇ、とても落ち着きます』
〈なら、良い…〉
『ふふっ』
其処へ…
* * * *